もう11月ならば、晩秋といってもよい頃なのに、調子が狂うほど空気が柔らかい。
ぼんやり都内を歩いていたら、思わぬ「芳香」に立ち止まってしまった。
足元には、銀杏の実が潰れている。

この時期に一度くらいは「あれ・・・?」と足元を見ることがある。
花の香で知る季節、と言えば美しいのだけれど、
こちらは潰れた実の匂いで、
まあこれも季節の便り、ということかなあ、
冬が近づいてくるなあ・・・
そういえば、そろそろ茶碗蒸しの季節だなあ・・・
と、結局のところ「食い気」につながる自分が悲しい。
銀杏の実は熟して落ちたが、葉のほうはまだ青い。
冬まで、まだもう少し時間がありそうだ。
追伸:
銀杏の種は、茶封筒に10個くらい入れてパチンというまで電子レンジに放り込んでおくと、
殻が割れて丁度いい具合に火が通る。
塩などぱらっと振ると大変美味しい。
だから、こういう情況がいつも出先なのは、ちょっと悔しい。