2006年11月03日

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レストラン『カルタゴ』で「ミイラと古代エジプト展」タイアップ・メニュー

カルタゴ
最寄駅:中野
料理:アラブ料理 / トルコ料理
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):5,000円〜10,000円
用途:夕食


カルタゴというアラブ・トルコ料理のレストランが、東京は中野にある。
オープン以来17年、ということは、このジャンルのレストランとしては都内で最古参のひとつと言ってよい。

今回は、開催中の「ミイラと古代エジプト展」とタイアップして、エジプト料理の特別メニューを時期限定で出している、とのことで、横浜から遠征してきた。

コース内容としては、前菜盛り合わせ、ターメイヤ、チキンモロヘイヤ、デザートという
ところ。
もう季節も過ぎたので、モロヘイヤをどうしているのかたずねたら、最近は年中出回って
いるとの由。
全国的にどうかはわからないが、都内近郊ではそれだけ食卓に定着したということだろう。

エジプト時代の仲間と二人、食べて驚いた。
以前に御紹介した、カイロの『アラベスク』というレストランで出しているものと、
そっくりなものが再現されていたのだ。

お話をうかがうと、お店ではサービスを担当している奥様が先日しばらくカイロに滞在された折、このレストランで食べたものが非常に美味しかったので・・・との由。
だから、ドカンとヘビーな現地風よりは上品だが、非常に美味しい。
久しぶりに懐かしい味だった。

モロヘイヤだけ御紹介するとこんな感じになる。

モロヘイヤ(ソース)

このようなソースを・・・





モロヘイヤ(ソース投入前)

グリルしたチキン(カリッと焼けてジューシー)にバターライスを添えたものに・・・





モロヘイヤ

このように、ドドドとかけていただく。






モロヘイヤのトッピング

お好みでかけるトッピングは、トマトソースに生タマネギ。
これは『アラベスク』のスタイルだ。




他にも、前菜各種やターメイヤ(ソラマメのコロッケ)がコースででてくる。
ターメイヤは、見たところカイロの街角で食べるものとは掛け離れて上品だが、中身はしっかりとニンニクの効いた「あの懐かしい味」だ。

エジプトではターメイヤは干しソラマメを戻したものを使うのだが、こちらでは生のソラマメを擂り潰して作っているそうな。
手間がかかっているのだ。

こちらのお店、都内近郊では知る人ぞ知る名店で、本来はモロッコやチュニジアなどのマグレブ料理とトルコ料理がメインとなっている。
こじんまりした店だが、ファンが多くていつも賑わっているので、事前予約がベターだ。

また、こちらのタイアップ・メニューは要事前予約。
「ミイラと古代エジプト展」の半券を提示すると、カルカデ(ハイビスカス・ティー)一杯サービス、とのこと。

「しかし、どうしてトルコ料理とマグレブ料理という組み合わせになったんですか?」
と尋ねたら(ほとんど所謂「アラブ料理圏」の、西と東の端だ)、マグレブ料理はパリで修業されて、トルコ料理は東京の某トルコ料理店で覚えたもの、なのだそうだ。
なんだか不思議な組み合わせだが、違和感がない。

次回は、畑中シェフ自慢のクスクスかタジンを是非食べたいものだ。

Elle a table (エル・ア・ターブル) 2006年 09月号 [雑誌]

こちらの雑誌の特集にも、マグレブ代表で取り上げられている。
ご参考までに。

ちなみに、私はまだ行っていないのだが、上野の国立科学博物館で開催中の「ミイラと古代エジプト展」も、過去行われた古代エジプトの遺物を展示するだけのものでなく、映像を取り入れた「ミイラを科学する!」というコンセプトが非常に興味深い。

開催は2月18日まで。
当日売りもあるが、3Dシアターの席数の関係から日時指定予約制になっているので、週末や夜の部は予約したほうがよさそうだ。

チケット購入や予約などについては、以下ご参照のこと。
http://www.asahi.com/miira/ticket/index.html



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カルタゴ最寄駅:中野料理:アラブ料理 / トルコ料理採点:★★★★★一人当たりの支払額(税込み):5,000円〜10,000円用途:夕食 美味とはいまひとつ縁のない国エジプトに、併せて八年ばかり住んでいた。 ドイツにいたときは、ワインとビール以外は逆に懐かしくなるく....
中野『カルタゴ』で、エジプト料理〜遅まきながら、嬉し懐かしチキン・モロヘイヤ!〜【横浜ほにゃらら日記】at 2006年11月05日 05:19
ターメイヤに関することを紹介しています。
ターメイヤがうみゃーとタイ!【エジプト料理ってうまかごた】at 2007年06月23日 15:06
この記事へのコメント
20年ばかり前にツアーですがトルコを1週間ばかり旅行したことがあります。
不思議なことに二日目くらいから全くと行っていいほどトルコ料理を受け付けなくなりました。 羊肉も好きだし、嫌いな香辛料もせいぜいココナッツミルクくらいで香辛料でNGという経験はないのですが…。
不味いわけではないし珍しい食べ物も好きで、一口二口は食べるのですが何故か食事として認知できないという感じでホテルの朝食のスープも駄目でした。ちなみにトルコライスは大好きです。
なんでしょうかね?
ご参考: 今年の初めにモロッコに行きましたが、料理は全然問題なく楽しく過ごせました。
Posted by とも2 at 2006年11月04日 21:41
とも2さん

以前に某旅行代理店で講演と小冊子の執筆を依頼された時、そこのツアーに参加したお客様アンケートに目を通したことがあります。その時、エジプトのツアーでは料理の評定が平均して3以上なのに、トルコはものすごく低くてびっくりしたことがあります。両方の国に住んだ私にしてみれば料理自体のレベルはトルコが遥かに上なので、びっくりして調べたら、ツアーが全て地方スタートで、イスタンブルが最後、という形が多いようでした。トルコの場合、家庭で食事をするのが基本で、特に地方ではあまり外食の習慣が薄く(中東は一般にその傾向が強いです)、外食が充実しているのは都心部に限られます。だから地方でのお食事は、どうしてもツーリスト専門の場所になりがちです。そんなこんなで、出てくる食事のレベルが期待に合わないケースが多いく、これは旅行代理店の方でもどうにも手配できないのが現状、ということでした。
(つづく)
Posted by アリーマ at 2006年11月04日 22:42
(つづき)
モロッコ料理は、私はあまり詳しくないので比較しがたいのですが、ツアーは砂漠方面を除けば都市部が主体となるようです。理由はその辺りにありそうですが、どうでしょう?

エジプト料理の記事でエジプト料理をけなすのも妙な話ですが、トルコ料理ってホントは本当に美味しいんですよ・・・本当です。

あと「トルコライス」は、長崎発祥の国産洋食の一種(?)です。スパゲッティ・ナポリタンのようなものでしょうか(笑)。

これでなにかご参考になればよいのですが、いかがでしょう?
他になにか思いあたることがありましたら、是非お知らせ下さい。
Posted by アリーマ at 2006年11月04日 22:44
ワシの場合はイスタンブールスタートでした。地方に出ても同行者はワシワシ食べていたので、当時は漠然と香辛料とか微妙なヨーグルト風味が自分に合わないのだろうと思っていました。 それ以来、ずっと食べず嫌いだったのですが、久しぶりに挑戦してみたいと思います。 なにせ、世界の三大料理ですから。 でも桜木町のトロイは閉店か…。
ちなみに長崎トルコライスの定義は「ピラフと炒めスパゲティを皿に半々に盛りつけた上に、ソースをかける一品(ドミグラトンカツとか)を重ねサラダを添える」がよいと思いますが、これは「ほにゃらら」ネタですね!
Posted by とも2 at 2006年11月05日 06:09
とも2さん

>当時は漠然と香辛料とか微妙なヨーグルト風味が自分に合わないのだろうと思っていました。

↑これかもしれません。
香辛料はそう大きく違わない印象がありますが、決定的にアジア側とアフリカ側で違うのは、ヨーグルトです。トルコではヨーグルトは日常的な香辛料で、ヨーグルトが苦手だとトルコ料理はNGかもしれません(そういうケースも多いようです)。タイ料理などもそうですが、美味しいけれど、独特の香辛料や食材(ヨーグルト然り、ココナッツミルク然り)の使い方が口に合わなくて特定の国の料理が苦手な方はいらっしゃるので、そういうケースかもしれないですね・・・だとしたら、無理をして克服しなくても、とは思いますが・・・横浜にオススメできるところがあれば良いのですけれども。
Posted by アリーマ at 2006年11月05日 06:27

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