2005年08月21日

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エジプト 夏の風物詩(?)


サボ1
エジプトでは、暑くなってくると街角にサボテンの実を山積みにしたリアカーが現れる。
実はトゲだらけなので、軍手をしたおじさんがナイフで皮を剥いてくれるのを、大抵その場でワシワシ食べてしまっていた。


ナイフなどを丁寧に洗っているのを見たことはないし、炎天下に同じナイフで皮剥きをしているから、本当のところ衛生的に余りほめられたものではない。
でも、ついつい手がでる。
無花果とびわを併せた様な味で、汁気たっぷり。美味なのだ。

家の近くなら、皮だけ剥いたものを買ってきて、
洗って冷蔵庫で冷やしたりもしたが、
やっぱり不衛生ながらも「買い食い」がおいしかったのは不思議なものだ。

エジプト方言のアラビア語で「ティーン・ショーキ」という。
ティーンは無花果、ショーキは棘。
だから『棘無花果』と呼ばれているわけだ。
なるほどね。

夏の風物詩、と言ったら美しすぎるが、毎年街角でこれをみかける度に「夏が来たな」と思い、いつの間にかいなくなると涼しくなり、を繰り返していた。

サボテン2さて、何故こんなものを急に思い出したかというと、
一週間夏休みを過ごした、南伊豆の海の家の軒先にこれが生えていたからだ。
正確には『ウチワサボテン』という。
日本でも南九州の海沿いでみかけたからあるのは知っていたが、伊豆にもあるのには驚いた。


原産はメキシコだそうだ。
結構きれいな花が咲くので、観賞用にも出回っているらしい。

サボテン1-1写真でアップになっているサボテンは、手のひら大の葉肉の先に、いくつか小さな実がついているが、残念ながらまだ小さすぎるようだ。
これがキーウィやアボカドくらいの大きさに育てば食べられそうだが、どうなのだろう?
調べたが、日本ではあまり食用にはしないらしい。
おいしいのになあ・・・日本だと、気候が違うから甘くならないの・・・?。


あー、ティーン・ショーキ!と、まだ直径3cmの実を眺めては、ちょっともいで、味見したい衝動と戦った一週間ではあった。

もし近隣で自生している地域の人がいたら、試してみてください。
なお、棘だらけなので、決して素手で触らないよう気をつけて。

ついでだが『サボテン』は漢字で『仙人掌』と書くそうだ。
なんだか風情がありますね。棘だらけとはいえ。



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トルコでは、まだまだリヤカーを引きながら行商する物売りが健在。最も多く見かけるのが果物売りで、売られるものは季節によって変化する。街角に立つ行商人の扱うもので、旬を、季節を感じることができるのもトルコならではだろうと思う。ほぼ毎日繁華街まで往復する中で...
季節の風景〜サボテンの実売り【南トルコ・アンタルヤの12ヶ月***地中海は今日も青し】at 2005年08月24日 20:39
この記事へのコメント
こんにちは。はじめまして。時々拝見しています。
アンタルヤのturkuvazと申します。(madamkaseさん繋がりです)

昨日の日記に、サボテンの実売りの写真をアップしたので、勝手ながらトラックバックさせていただきました。
事後報告ですが、よろしくお願いいたします。
Posted by turkuvaz at 2005年08月24日 20:44
turkuvazさま

そちらのブログのほうにもコメントさせていただきましたが、ありがとうございます。ちょうど紹介したかった映像なので、こちらでも紹介させていただきますね!
また、マダムKaseによろしくお伝えください。

Posted by アリーマ at 2005年08月25日 00:04

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