2007年03月16日

古代エジプトのビールを再現? 

ちょっと古いニュースではあるが、古代エジプトのビールを再現したものが、密かに
売れているそうだ。

詳しくは以下参照。

京大と早大が共同開発 アカデミックビール「ホワイトナイル」

以前から、早稲田大学の吉村作治教授が、キリンビールと共同で研究を進めている話は
あったのだが(「キリンビール大学」の「古代エジプトビール研究所」は面白いサイトだ)、
京大農学部が原料となるエンマー小麦なる古代種を提供して、共同開発した結果、
販売が始まったもの。
両大学の生協などで販売していたが、この売れ行きがけっこう順調で発売半年で4万本売れたとやら。
330ml入りの小瓶が一本450円と、相当強気な値段だが、話題性の勝利ということだろうか。
製造元は黄桜酒造

ただし、現状はまだエンマー小麦はまだ完全に再現に至らず、今のところは近い種類の小麦を使ったもののみの販売。
本格的な「古代種」を使ったもののお目見えは、今年の夏以降になるそうだ。

さて、現代のエジプトに至ると、現地で一番よく飲まれているビールは「ステラ・ローカル」という。
ビールの話は、過去の記事にも書いたのだが、はっきり言って「5000年変わらぬ味わいって、こんなもんか」と思えるような代物だ。
ボトルによって当たり外れまである。
けれど、特に熱暑の下で「当たり」を引くと、これは実に嬉しいものなのではあった。

最近のラインナップはかなり充実してきて、ハイネケン・グループのもとで新ブランドが出たり、旧ブランドもかなり品質向上したり、ついでに場所によっては強烈に値段が吊り上ったりしているという話だ。
5000年の歴史が、この5年で力強い変化を見せている。
それで国が潤うのならば、よいことだ。

などなどと漠然と思っていたところ、先日東京都内の某エジプト料理店にて、
その『ホワイトナイル』がメニューに出ているのを発見。
ものは試しで飲んでみた。店では小瓶が850円。ご参考までに。

ホワイトナイルけっこう酸味のあるビールだ。
この微妙な酸っぱさは、
確かにドイツ辺りで小麦を使って作る
「ヴァイツェン」にどこかしら似ているが・・・
しかし、この妙に懐かしい酸っぱさは
なんだかどうも・・・

・・・カイロでよく飲んだ『ステラ・ローカル』なのだ、要するに・・・。
ああ、懐かしい。
懐かしいし、必死に研究開発した皆さんには誠に申し訳ないが、私は結局二杯目では

「普通の生ビール下さい」

などと、実に無粋なことを言っていたのだった。
きっと私の舌も根性も曲がっているに違いない。

でも、夏に本格的に「エンマー小麦製の古代ビール」が出たら、きっとまた文句言いながら
飲むのだろうな、と思う。

少なくとも、古代エジプトのビールを現代に再現するプロジェクトにはロマンを感じるし、
しかもそれが産学連携の成果として、きちんと利益まで上げているならば立派なことだ。
そういうことには、やはりきちんと敬意を表さないといけない。

それに、ステラ・ローカルには、ずいぶんお世話になったんだしね・・・などと言ったら、
関係者に余計申し訳ないだろうか?

でも、あの「不味いビールの味」が、最近たまらなく懐かしくなることがある。
「たまにはエジプトに里帰りせよ」という、ファラオのお告げ・・・かもしれない・・・。


ビールでいただきます!
  • 著:大田垣晴子
  • 出版社:ソフトバンククリエイティブ
  • 定価:1050円
livedoor BOOKS
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古代エジプトのビールは1ページしか出てこないが、こんな本もあり。
詳しくはこちらを。  

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2006年11月03日

レストラン『カルタゴ』で「ミイラと古代エジプト展」タイアップ・メニュー

カルタゴ
最寄駅:中野
料理:アラブ料理 / トルコ料理
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):5,000円〜10,000円
用途:夕食


カルタゴというアラブ・トルコ料理のレストランが、東京は中野にある。
オープン以来17年、ということは、このジャンルのレストランとしては都内で最古参のひとつと言ってよい。

今回は、開催中の「ミイラと古代エジプト展」とタイアップして、エジプト料理の特別メニューを時期限定で出している、とのことで、横浜から遠征してきた。

コース内容としては、前菜盛り合わせ、ターメイヤ、チキンモロヘイヤ、デザートという
ところ。
もう季節も過ぎたので、モロヘイヤをどうしているのかたずねたら、最近は年中出回って
いるとの由。
全国的にどうかはわからないが、都内近郊ではそれだけ食卓に定着したということだろう。

エジプト時代の仲間と二人、食べて驚いた。
以前に御紹介した、カイロの『アラベスク』というレストランで出しているものと、
そっくりなものが再現されていたのだ。

お話をうかがうと、お店ではサービスを担当している奥様が先日しばらくカイロに滞在された折、このレストランで食べたものが非常に美味しかったので・・・との由。
だから、ドカンとヘビーな現地風よりは上品だが、非常に美味しい。
久しぶりに懐かしい味だった。

モロヘイヤだけ御紹介するとこんな感じになる。

モロヘイヤ(ソース)

このようなソースを・・・





モロヘイヤ(ソース投入前)

グリルしたチキン(カリッと焼けてジューシー)にバターライスを添えたものに・・・





モロヘイヤ

このように、ドドドとかけていただく。






モロヘイヤのトッピング

お好みでかけるトッピングは、トマトソースに生タマネギ。
これは『アラベスク』のスタイルだ。




他にも、前菜各種やターメイヤ(ソラマメのコロッケ)がコースででてくる。
ターメイヤは、見たところカイロの街角で食べるものとは掛け離れて上品だが、中身はしっかりとニンニクの効いた「あの懐かしい味」だ。

エジプトではターメイヤは干しソラマメを戻したものを使うのだが、こちらでは生のソラマメを擂り潰して作っているそうな。
手間がかかっているのだ。

こちらのお店、都内近郊では知る人ぞ知る名店で、本来はモロッコやチュニジアなどのマグレブ料理とトルコ料理がメインとなっている。
こじんまりした店だが、ファンが多くていつも賑わっているので、事前予約がベターだ。

また、こちらのタイアップ・メニューは要事前予約。
「ミイラと古代エジプト展」の半券を提示すると、カルカデ(ハイビスカス・ティー)一杯サービス、とのこと。

「しかし、どうしてトルコ料理とマグレブ料理という組み合わせになったんですか?」
と尋ねたら(ほとんど所謂「アラブ料理圏」の、西と東の端だ)、マグレブ料理はパリで修業されて、トルコ料理は東京の某トルコ料理店で覚えたもの、なのだそうだ。
なんだか不思議な組み合わせだが、違和感がない。

次回は、畑中シェフ自慢のクスクスかタジンを是非食べたいものだ。

Elle a table (エル・ア・ターブル) 2006年 09月号 [雑誌]

こちらの雑誌の特集にも、マグレブ代表で取り上げられている。
ご参考までに。

ちなみに、私はまだ行っていないのだが、上野の国立科学博物館で開催中の「ミイラと古代エジプト展」も、過去行われた古代エジプトの遺物を展示するだけのものでなく、映像を取り入れた「ミイラを科学する!」というコンセプトが非常に興味深い。

開催は2月18日まで。
当日売りもあるが、3Dシアターの席数の関係から日時指定予約制になっているので、週末や夜の部は予約したほうがよさそうだ。

チケット購入や予約などについては、以下ご参照のこと。
http://www.asahi.com/miira/ticket/index.html
  
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2006年09月17日

ラムセス二世のお引越し先(特派員レポート)

私設特派員をカイロに送り込み「ラムセス中央駅前からギザに引っ越した、あのラムセス二世像はどこにいっちゃったか」を調査してもらった。

以下のレポートと共に、映像を入手。

「エジプトで、ラムシス2世が居なくなったラムシス広場は確認できなかったが、今彼が
何処に居るかは確認できた。

ここはCairo-Alexandria砂漠道路の入り口から、Alex寄りに4-5km行った所の左側で、
ここに新しい博物館を造るらしい(タハリール広場に在る博物館がここに移動する)。
ラムシス2世は新しい居場所を確保できたようだ。良かったヨカッタ」

と、いうわけで、新居のご様子(?)など・・・。

新博物館の看板 アラビア語看板 英語英語とアラビア語の看板。
2010年完成予定、インシャアッラー。






ラムセス二世1未公開。
そりゃまあ、どうみてもどこにも「博物館」らしき影もないんで・・・。






ラムセス二世3お姿はフェンス越し限定・・・。







ラムセス二世2ラムセス二世4・・・かと思うと、そうでもなくて、結構しっかり見られます。

なんだか、包帯ぐるぐる巻きで「補修中」というか
「治療中」な雰囲気。



確かにラムセス広場の空気の悪さときたらハンパじゃないですから、まず呼吸器系の治療?
(・・・石像ですがね・・・)

なんとなく痛ましくも寂しげな「お姿」なのでした。
でも、ラムシス広場より「マシ」っていっても、この道路脇の空気が格段にいいとは思えないんですが。

さて、とりあえずぽつねんとエントランス用(?)の石像は置いたけど、肝心の博物館はいつ完成するコトやら・・・。

尚、日本の某社が建設を受注。
カイロのオペラハウスも、日本政府の全面援助で建設されたものだったけれど、今度は大博物館。
日本の貢献は、エジプト国内で大きく評価されるでしょう。
これは嬉しいことです。
  
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2006年08月31日

ラムセス二世のお引越し 「ニュースのお時間です」


「巨大なラムセス2世像が引っ越し=カイロ市民見送る」というニュース。
なんだかこのタイトルだと、カイロからラムセス二世像がいなくなってしまうような感じがする。

ちょっと説明を加えると、日本で一般に「カイロ」と考えられている「ギザのピラミッド」も含めた都市の中心部は、ナイル川を挟んで東西に住所表記上のエリア名が「カイロ地区」と「ギザ地区」に分けられているのだ。

だから、カイロ地区の中心、ラムセス中央駅の前に50年以上置かれていたラムセス二世像が、川を超えて反対側のギザ地区に渡り、ギザ地区外れにある「ピラミッドのそば」にお引越し、ということ。
カイロの住民にしてみれば、ナセル元大統領が共和国を設立した時代以来、街の中心のシンボルだった巨像がなくなるので、非常に寂しいものがあるだろう。
でも、なにしろ空気汚染激しくて像の損傷がひどいので、実は1997年には既に引越ししていたはずだったものが、この日まで延びた次第・・・まあ、何事もそんなペースだから、特に驚きはない。

でも、実は観光コースでは、通りすがりざまに「あ、左手にラムセス中央駅がありまして、ラムセス二世像が見えま〜す」程度の説明で通り過ぎる像が、もうちょっと観光地らしきところに引っ越してくるから、見るポイントが増えてよいのだろうか?

詳しくは以下を参照。
livedoor ニュース


こんな写真も。
凄い渋滞だったろうなあ・・・。

ここが出発地点。
背後に、エジプト鉄道の起点、ラムセス中央駅が見える。

この駅、実は19世紀半ばにイギリス人が設計して建てられたもので、ヨーロッパの古い鉄道駅の雰囲気を今でも残しているもの。
なかなか洒落た駅なのではある。

鉄道マニアなら、内部に博物館もあるというし、足を運んでみたいところかも知れない。

でも、一般のツアーの場合は残念ながら素通りで、鉄道を利用する場合も、次の「ギザ駅」という小さな駅から乗り降りする。
ラムシス中央駅近辺は、交通渋滞がすさまじくて大型バスが入り込む隙間などないからだ。

さて、像の引っ越し先は、ギザのピラミッド近くに建設中の「グランド・ミュージアム」ということなのだが、2007年完成と言われながら(当然誰一人信じていなかったにせよ)、2010年に延びて、いったいいつ開くのかは神のみぞ知る。

その間、どこに置いておくのだろう?
建設予定地だろうか??
ご存知の方、教えてください。

  
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