2008年02月27日

パンとサラダ 〜ヨルダン料理 其のニ〜

ホブズ2ホブズ





オットの食べたヨルダン料理の続き
写真はアラブ圏一帯で食べる、平たいパン。
エジプト方言ではパンを「アエーシュ」と呼ぶのだが、フスハでは「ホブス」で、ヨルダンなど湾岸方面でもやはり「ホブス」と呼ぶ。

昔ヨルダンを旅行したとき「アエーシュおくれ」と言ったら、横にいたウェイターがぶっと笑ったことがある。

「どうもエジプト長そうだけど、その方言でしゃべるときっとみんな笑うぞ。俺はわかるけどね。エジプトからの出稼ぎだから」

で、アエーシュではない、ホブスと言え・・・とご指南いただいたのだった。
そうか、話には聞いていたけどそんなに違うものか、と驚いたのを覚えている。

話がずれるが、アラビア語のエジプト方言というものは非情に独特で、アクセントも発音も語彙も他の方言とはずいぶん違う。
エジプト人の「のんきぐうたらまぬけキャラ」も併せて広く知れ渡っている。
なぜ知れ渡っているかと言うと、エジプトで製作されたテレビドラマや劇映画がアラビア語圏全域で広く愛好されていた時代があったからだ。
たいていはいわゆる「のんきぐうたらまぬけキャラ」のエジプト人が主人公のコメディーで、要するにお笑い番組だ。
発音アクセントの妙なアクの強さもあって、吉本興業が大阪弁を全国区に押し上げたが如く、いやもっと壮大なスケール(?)でエジプト弁は特殊ながらも結構通じるアラビア語方言になった。

そんなわけでエジプト弁は、どこのアラブ圏の人間相手でも意思の疎通が出来て便利な方言ではある。でも弊害はあって、結局「お笑い系」であるが故に、私のような外国人のそれも女性(しかも当時はまだ若かった)がうっかりしゃべると、相手が話も聞かずにゲラゲラ笑い出したりするので、マジメな用事があるときはちょっと鬱陶しいところもなくはない。

まあこの程度なら実害はないのだが、湾岸諸国などの相手によってはエジプト弁をひどく見下す傾向があるようで、公式の会談や重要な商談などではむしろ避けたほうがよい、という話も聞いたことがある。

私はどっちみちそんなレベルには程遠いので、道行く人にバカウケするのが関の山なのではあったが。

エジプト弁については、こちらも合わせてご参照を。

さて、大幅に話が脱線したが、こういう平たいアラブ式のパンも焼き方や小麦粉の種類などで種類はいろいろとある。
上の写真のどっちがどうというところまではわからないのだが、まあ違うタイプがあるんですよ、ということでご参考までに。

こういうパンの役割は「食べる」以外にもある。
実はフォークとナイフの代わりにもなる。
特に前菜はペースト状のものが多いので、ちぎったパンでひたすら拭って食べるものだ。

前菜いろいろについては、こんな記事もあるのでご参照を。

だから、アラブ圏外で中東料理のレストランに行って、パンがすぐに出てこなかったり有料だったりすると、妙に寂しくなってしまう。
和食を食べるのに箸がないような気分、と言ったら言いすぎだろうか?

タッブーリサラダ





そんなわけで、野菜サラダも細かく刻んだものが多い。
パンでつかみやすいスタイルになっているのだ。
タッブーリ(左)はパセリのみじん切りが主体。ドレッシングで和えてある。
これに地方や家庭によって、穀類を混ぜたりタマネギのみじん切りが入ったり、或いはそのままだったりとパターンはさまざまだが、これだけはアラブ圏どこにでもある。
右は普通のサラダ。
トマトやキュウリやタマネギ、ピーマンなんかを細かく刻んでドレッシングで和えたもの。

ドレッシングは、たいていがオリーブ・オイルと塩胡椒に酢で、これにニンニクが結構しっかり効いたものになる。

(つづく)

ひとり歩きのアラビア語自遊自在 会話集

エジプト方言とフスハが主体だけれど、アラビア語の各方言も出ている珍しい本。
実用性はともかく参考にはなります。  

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2008年02月13日

マンサフ! 嗚呼、マンサフ!! 〜ヨルダン料理 其の一〜

ヨルダンには二回行った。
一度は友人と、二度目は一人で。
どちらも旅行だ。

当時はまだ20代後半で、カイロから紅海沿いのヌエバに出て、そこからフェリーでヨルダンはアカバに渡ったのだった。

当時はまだ経済的に恵まれた旅行でもなかったし、現地に知己がいたわけでもないので、なんとなくぶらぶらしただけで終わった。

食べるものも、高級店など行きようがない。
でも、案外エジプトより料理は美味しいかもしれないなあ・・・と思ったのを覚えている。

さて、最近ヨルダンに仕事で出かけた夫が懐かしい写真を送ってくれた。
その中で、一番ワタシの唾液腺を刺激したのが「マンサフ」という料理。

マンサフマンサフのソース






焼いた羊肉と長米という組み合わせは、中東圏ではよくあるものだ。
ヨルダンではこの上に、ヨーグルトとチーズで作った温かいソースをかける。
本式には山羊の乳から作るものらしい。
私が覚えている限りでも、なんだかシェーブル・チーズのような香りのする料理だった。
注文すると「本当に大丈夫なのか」「これは変わった味がするんだぞ」と
必ずお店の人がひとこと言いに来てくれたっけ。

でも、夫の取引先が言うところでは「水牛の乳から作ったもの」だそうだ。

湾岸全体で「マンサフ」というと、羊を一頭潰して作るような宴会料理になるらしい。近所のレバノン料理店のシェフが「マンサフならば10人集まらないと」と言っていたことがあったから、このマンサフとはどうもイメージが違うらしい。

ラバンこちらは「ラバン」だ。
「ラバン」といえばエジプト方言では
「ミルク」になるのだが
ヨルダンではヨーグルトの飲み物になる。
何故か英語のメニューでは
「アイラン」と記されていたそうだ。

確かにトルコの「アイラン」と同じような、塩味のヨーグルトドリンクだ。
英訳が「アイラン」は、ちょいとお店の勇み足、という感じがする。
夫が会食相手のヨルダン人に聞いたら、アラビア語表記は「ラバン」だったとの由。

羊肉とヨーグルトは相性がいい。
写真を見た瞬間、あの玄妙な味と匂いが蘇ってきて、もうたまらない。
帰国してきた夫に向かって、もう私は明日ヨルダンに行っちゃうぞ、というだけ入ってみている今日この頃。

この他、ヨルダン料理の画像を夫が撮ってきてくれたので、思い出話ともどもご紹介します。

(つづく)  
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2007年09月16日

「世界最大の少数民族クルドの宴」開催!

久々の更新となりますが、お知らせです!

『報道できなかった自衛隊イラク従軍記』の著者にして、我が旧友の金子貴一がまた面白いイベントを企画中。
「世界のエスニック料理シリーズ第2弾」ということで、今回はクルド料理です。

実は第1弾は「絶品のイラク料理を食べながら、イラク人と語る会」で、6月末に開催。
なかなか好評だったとのこと。
参加できず、残念でした。

今度はクルドです!


「世界最大の少数民族クルドの宴」

日時:9月30日(日)12:00〜14:00
場所:ダイニング・バー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」別館
東京都豊島区池袋3丁目54-2  TEL:090-9322-8722 oh.moonset@nifty.com
http://job.yomiuri.co.jp/corporate/idomu/co_id_06122801.cfm(お店について)
地図: http://caretaker.blog.ocn.ne.jp/tsukimap.jpg 
    別館はお店から徒歩1分です。会場には、お店からご案内します。
費用:4,000円 NEW!
定員:25名(最低催行人数15名)


詳しくは「金子貴一ブログ」をご参照ください。

さて、どんなものが出てくるか・・・私も何とか参加すべく予定を調整中です。

トルコ料理の流れを汲んでいる、と聞いてはいるけれど、クルド料理を口にする機会は
日本にいるとまず滅多にありません。
貴重なチャンスだけに、関心のある皆様のご参加をお待ちいたしております。

  
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2007年03月19日

エジプト料理『ネフェルティティ』@目黒

昨年末、東京は目黒にエジプト料理の店ができた。
詳しくは、喰いもん関係中心の別ブログをご参照いただきたいが、そちらに書くまでもないが
一応補足したいところを以下に・・・。
写真も撮ってきたのでご参考までに。

エーシュ実によくわからない写真だが、
エジプトで言う「エーシュ」
アラブ圏によくある平たいパンを
エジプトではこう言うのだが、
その他アラビア語圏では「ホブス」になる
注意が必要なのだ。

(尚、湾岸では「エーシュ」が「米」になるところもあるらしい)。

どっち道、エジプト以外のアラビア語圏で「アイザ・エーシュ」(パンが欲しい)
などとエジプト弁で口走ると、プッと笑われて「アンタ、エジプト人かなんか?」
と、言われる。

エジプト弁というのは、アラビア語圏では日本でいう大阪弁のイメージがあるのだ。
そして、この方言はアラブ世界あまねく通じる。
笑い乃至は軽蔑を招くにせよ、とにかくよく通じる。
「だから、エジプト弁をとりあえず覚えると便利です」などという人もいるらしいが
(神戸を地盤にする「某議員さん」も、そんなことを御著書で、あくまで軽いタッチながら書いている)、やっぱりまずは「正則アラビア語(フスハー)」をやっておくに越したことはない。

とにかく、エジプト国内では「パン=エーシュ」となる。
「エーシュ=日々の稼ぎ」という意味あいにもなる。
日本語でいう「おまんま」という意味あいだろうか?

ショルバアラブ圏ではどこでも豆を本当によく食べる。
このスープは実に豆マメしい代物で、
このスープに郷愁を覚えはじめたら
アナタのエジプト化もかなり進んでいる。
どろりとしているのに
妙にボサボサした口当たり・・・

豆類が苦手な人は、まず喰えない、レンズ豆(Lentil)のポタージュだ。
エジプトの場合、スープをきちんと取ってさえいれば、慣れるとしみじみ旨いと思う
ようになる。
こちらの店の場合、日本人向けに口当たりは軽かったが。

オムアリオム・アリ(「アリ母さん」の意)は、
エジプト名物のデザート。
西洋式に言う「パン・プディング」の一種で、
パンと干しぶどうなどをミルクで煮込む料理。
単純なものだが、何故か好き嫌いはわかれる。
なぜだろう?

こちらのレストランは、味付けは比較的現地に近い。
ただし値段はかなり強気だ。
近隣大使館(特にエジプト大使館)や、接待での利用を見込んでいるためか、と思う。

ちなみに、謳い文句になっている「五つ星ホテルのシェフ」は、わかる人には
わかるだろうが、カイロはザマレクにある「サフィール・ザマレク」というホテル出身。
いい加減な「なんちゃってアラブ料理シェフ」の作るものよりはかなりよいが、それだけに余計なことを言わなければよいのにな、と思ってしまうのではある。

特に何もいわなくても、そこそこ現地に近い味のものが出てくるので、なにか特に
エジプトらしいものが食べたいならば、予約の時点で相談しておくとよいと思う。

それにしても、この日に限ってなのかどうだか、店にいるお客の8割以上は女性だった。
私も女性3名のグループで行ったのだが、中東地域は本当に最近女性に人気なのだな、
としみじみ思った次第である。  
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2006年12月17日

正しい和食の認定制度・・・?

農林水産省が、アメリカで「海外日本食認証制度」を始めるんだとやら。

ニュースはこちら。
livedoor ニュース


「正しい日本食」と言われても、じゃあなにをもって正しいとするのだろうか。
皆が抱く素朴な疑問だろう。

そもそも、そんなことはアメリカだから可能なのだなあ、と、カイロのころを思い出して
しみじみしてしまった。

例えば、カイロに住みはじめるまでは、
「茶色くなったマグロなど、寿司ネタとして許してはいけない」と思っていたが、
「紫色でなければ可」という妥協線が生まれたことがある。

どっちにしろ、韓国料理の数倍の料金を払って、なんだってわざわざこんなものを食べねばいけないのだろうか・・・と思うことしきりだった。
結局、お付き合いで止むを得ないとき以外は近寄らなくなったが、この数軒あった日本食レストランが全て、日本人経営のものだったのだ。

場所柄、どうしても材料が思うように手に入らない、というハンディはあったと思うが、それにしてみても韓国料理のレストランははるかに安価に、且つかなり努力の感じられるものを出していたのだから、日本食の方がなんと騒ごうと、やっぱり努力不足は明らかだった。

高くても美味しければ、それなりに存在意義はあるけれど、日本人の旅行者や在住者のホームシックに付け込んで、やけに値段ばかり高い店がどうも目立つ気がする。

これはカイロに限った話ではない。
日本帰国後に一度、夫とサイパンに出かけたとき、現地の食事のひどさに閉口してげんなりしたことがある。
世界中どこへ行っても、日本食のレストランに行こうなどとはまず思わないのだが、流石にちょっと参った。
で、日本人がこれだけ来ていることだし、せめて日本食くらいはましなのでは・・・と出かけたら、再び色の変わったマグロと遭遇。
二品で注文をストップしたことがある。
ほうほうの体で逃げてきたが、なんだかカイロを懐かしく思い出すような店だった。
ちょっとしみじみした。

結局、レストランの経営者のやる気と努力の問題なのだ、と思う。
イスタンブルなど、最近はよくわからないが、カイロにいたのと同じころに二軒、高いなりに努力している日本食のレストランは確かにあったから、そうとしか思えない。

最近のカイロ市内のレストラン・リストをみていたら、結構新旧交代したらしいので、今はどうなっているのかわからないが、今でも同じ顔ぶれが同じような店をやっていたら、結構面白いことになったことだろう。
なにしろ、某元女性大臣のご両親経営のレストランもあったりしたのだ。

まあ「ここの日本食は、日本政府のお墨付きです」程度の話ならば、馬鹿馬鹿しいけれど好きにすれば・・・とは思う。
例えば、日本のタイ料理のレストランが「この店はタイ政府お墨付き」と看板に上げるようなものだろうか。
これこそ、インド人もびっくり!なライスカレーの類に、インド政府が不満の声を上げて「これはインド料理ではない!」と断ずるような話だろうか。

こう考えると、本当に馬鹿馬鹿しい。
海外の料理を真似て、似て非なる「和風料理」を創作するのは、本来日本のお家芸だったように思うが、逆に向こうが真似して「カリフォルニアロール」なんかを喜んで食べはじめると「嘆かわしい」などと言い出す・・・度量が狭い話だ。

同じ税金を使うなら、例えば、世界各国に指導力と語学力と、きちんとした技術力のある日本人の料理人を派遣するなり、もっと広い意味での文化交流につながる活動に向けられないのか?

無理なのかなあ・・・?

おかしなニュースをきいて、なんとはなしに懐かしい話を併せて思い出した次第である。
  
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2006年11月19日

ハラールなお食事・・・東京ではどうする?

先日、エジプト人のゲストが来日することになった。
我が夫の重要取引先だ。

トップは国際派のビジネスマンで、特にこだわりなく「豚肉以外は」なんでも食べるが、
お供の方がかなり厳格なイスラム教徒との由。

当然のように「どこか調べといてオクレ」となる。
まあ、こういう時くらいは貢献しなければ、ということで「ハラール(*)な料理が
食べられるところ」を改めて探した。
過去も未来も無いに等しい「内助の功」、こういうときくらいは役に立たないと・・・
というわけだ。

(*ハラール:今回はイスラームの教義にのっとって処理した肉を使用している、ということ。ソースはアルコール抜きは当然として、ハラールでない肉の出汁が混入していてもNG)

なにしろ彼らが中国に出かけたときは、毎日リンゴとバナナで「生きながらえた」という。
豚が絶対に駄目と言ったら駄目なので、中国の場合「何に豚が混じっているかわからない」
という不安が強烈らしい。

そういうわけで、知っている限りの店をリストアップしたのだが、都心部に限定すると難しいものだ。
いきなり行って完全にハラールなレストランなど、日本で営業が成り立つはずがないのだから、まあ想定内ではある。
その日のゲストの体調や希望で行く場所も変わるから、なかなか事前予約をしておくわけにも行かない。

一応、私が確認してあった店は二店あった。
小川町のアフガニスタン料理『神田カブール食堂』がひとつ。
しかし、なんと閉店してしまっていたのである。
味はソコソコだが、なかなか雰囲気良い店だったので、これは残念。

次は、リクエストベースでやってもらえるという、エジプト料理の『エル・サラーヤ』
要事前手配だが、オーナーが同胞だから何とか対応してくれるのでは、と思った次第。

ところが、何故か電話をしたら「夏休み中」という案内が流れていた・・・と。
ちなみに時は11月なのである。やれやれ。

トルコ料理の場合は、最初から「うちはそういうのはやりません」という店が多い。

残るひとつはイラン料理。
詳細は以下。
イラン料理 アラジン
最寄駅:六本木
料理:アラブ料理
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:夕食

私は行ったことがないのだが、店の前はよく通るので、メニューに「当店はハラールです」
というような内容が明示してあるのは知っていた。
さすが、場所が六本木ヒルズのそばだけに、そういう需要があるのだろう。

もちろんアルコールは一切出さない。
夫によると「なかなか美味かった」との由。
「でも、日本人がほとんどいなかったなあ。不思議な気分だったよ」

ここでは、ゲストもたいそう喜んでなんでも食べていた、との由。

正式な会食は、高級インド料理店で事前にハラールのリクエストを出して調製してもらう。
でも、やっぱり「肉はあんまり食べていなかった・・・」と。
結局のところエジプト人は、インド人をあんまり信用していないのである。

かくして手持ちのカードを使いきってしまい「あとはどうするの?」と聞いたら
「天麩羅と焼き鳥、と言ってるよ」

天麩羅、なるほどこれは正解だ。
基本的に肉が入らないし、植物油使用が当然だから、これはハラール。
ふむふむ・・・し・か・し!

「・・・焼き鳥って、駄目じゃないの・・・」
「鶏は小さいし、四つ足じゃないからいいんだって」
「・・・はぁ?・・・」

ヲイっ!という感じである。
小さかろうが四つ足でなかろうが、駄目なものは駄目ではないのか?!

まあ本人が良いと言っているのだから、しつこく突っ込むまい、と焼き鳥専門店に行ったら
ご満悦だったとの由。

実は、この「ハラールな食事」については、旅行者はある程度は免責、という教義が
一応はある。
豚肉は完全に「ゲテモノ」の類なので、まず食べようとしないが、豚以外の肉類に関しては
人によっては大して気にしないこともある。
だから、本人の考え方次第、ということなのではある。

でもねえ・・・と、なんだか不思議な気分になった。
鶏は小さいからいい、って・・・ううむ・・・。

尚、ハラールな肉は、インド料理や中東系の料理店では、事前リクエストすれば調製可能な
ところが結構あるのだが、実は肉の質は必ずしもよろしくないらしい。

実は、横浜某所勤務時代には、そういう「ハラール指定」の手配は何度となくかけていた。
あるときシェフが、厨房で最後の仕上げをしているのをみて「おいしそうだワ」と言ったら
「美味くないよ!」と、キッパリと、かつ若干怒り顔で言われたことがあるのだ。

「こういう肉って卸元が選べないから、普段使ってる肉屋の持ってくるもんとまるっきり
質がちがうんだよね。だから、俺に言わせりゃあ、煮ても焼いても食えない。
しょうがないけどさ」

やはり、プロとしては駄目とわかっている食材を敢えて使うのは、不本意なことらしい。
「ハラール」のリクエストを入れる度に、すんなりスッキリ受けてもらえないと思ったら、
どうもそういう事情だったのだなあ、とそのときに知った。

そういう料理を実際に食べる機会がなかったので、私は実感として良くわからないのだが、
某インド料理のレストランでハラール指定の「豪華ディナー」を食べてきた夫によると
「やっぱり美味くない」ということだった。

このあと、エジプト人ゲストたちは中国に向かったらしい。
あの美食の国でリンゴとバナナか・・・と思うと、それはそれでかなり気の毒な話だ。
せめて日本で栄養をつけていってもらえて、よかったなあと思った次第である。

  
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2006年09月26日

スーダン産のカルカデ

カルツームヒルトンのランドリーバッグスーダン土産。
カルツーム・ヒルトンのランドリー入れもついてきた。
引っ付いているのは、全長25センチほどの「トトロの猫バス」だ
(巨大なスーダン産ゲジゲジではない)。
比較対照用。



カルカデ確かに、オットに「カルカデ、たくさん買ってきてね。スーダン産の!」と、頼んであった。

買ってきた。
「たくさん」だった。
現地の知己に頼んだら「荷物になるといけないので少なめに」と配慮して買ってきてくれたそうだ。

彼の地のホスピタリティーは、まことに厚い。


カルカデの葉っぱこちらは、カルカデの茶葉。
ハイビスカスの花弁に見える部分(実はガク)を乾燥させたものだ。
いい加減な写真で申し訳ないが、ご参考までに。

最近、美容によいということでティーバッグにしたものなどは愛好者が増えているらしい。

本式には、茶葉を煎じて淹れる。
私は中に大きな茶漉しの入った薬缶で、たくさん作っておくことが多い。
冷やすこともあるし、温かいまま飲むこともあるが、現地ではたいがい冷やして飲む。
きれいな紅いジュースのような飲み物だ。
ただし、甘味をつけないとかなり酸っぱい。
だから現地では、かなり砂糖を入れる。
時に歯に沁みるほど甘いが、暑気と熱気に疲れた体には意外に美味しくいただける。

この酸味は、クエン酸などの有機酸。
ビタミンCも豊富だ。

肉体疲労、眼性疲労、夏バテ、美肌などに効く。

カリウムも豊富で、二日酔いやむくみにもよいそうだ。
胃もさっぱりするし、のどにもいいという。

他にも色々薬効があるが、酸っぱいからと砂糖を入れすぎて糖尿病などになってはいけないので、日本で常飲される向きは、どうぞお気をつけあれ。
  
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2006年08月18日

四谷『エル・サラーヤ』でエジプト料理

四季の移り変わりを感じにくいエジプトで、やはり夏の風物詩といえば「モロヘイヤ」だろう。
厳密にいえば「初夏から夏の初め」くらいがピークで、後は硬くなってしまうのだが、八百屋や町の露天売りにモロヘイヤが出始めると暑くなり、あれ、見かけないなと思うとなんだか涼しくなっている。

レシピは先日もご紹介したが、各家庭、各レストランで色々だ。

東京は四谷に、エジプト料理の専門店が一年ほど前にオープンした。
前から一度いってみようと思っていたので、モロヘイヤ食べたさに横浜からオデカケ。

詳しくは以下をご参照くださいまし。

http://honyarara.livedoor.biz/archives/50643901.html

ところで、現地エジプトで「モロヘイヤが食べたい!」となっても、意外に出している店が少ない。
シシカバブのような、特殊な設備がいるものは別として、エジプト人は基本的にあまり外食しないからだ。

モロヘイヤの料理となると、これは完全に家庭料理の範疇で、現地のエジプト人は
「家で食べるもの」と思っている。
うちのカアサンの作るやつが一番ウマイのに、なんだって外で高い金を出して食べねばならんのだ、ということだ。

だから、外国人がこれにありつくには、先日ご紹介したカイロはダウンタウンの
アラベスク』とか、一部高級ホテルのアラカルトメニューに限られてくる。
そうでなければ、エジプト人の家庭に招かれるしかない。

(尚、その他レストランで出しているところがあったら、ご一報を!
私の情報は何しろ古いので)。

さて、そして、こういうと申し訳ないが、やっぱり家庭が一番なのではある。
その代わり、とにかく大量に出すのが彼の地のホスピタリティーであり、出されたものを山ほど食べるのが答礼になるので、美味いは美味いが「わんこモロヘイヤ状態」を覚悟の上で臨まれたし・・・。

エジプトの家庭料理は、レバノンやトルコと比較すると繊細さや微妙な味わいなどでは落ちるものの、やっぱり「おふくろの味」の和やかさはよいものだ。

また、クセが薄いので、日本人には食べやすい料理が多い。
さんざん馬鹿にしてきたくせに、やはりときたま無性に、あの素朴さが懐かしくなる。

懐かしさと美味美食は、やはり違うところにあるのかなあ、とこの頃思う。  
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2006年08月12日

モロヘイヤ専用包丁(高級品)

もう出盛りになったモロヘイヤ。
エジプトでは初夏から夏にかけてよく食べます。

この料理で一番大変なのが、葉っぱをむしって細かく刻む作業。
最近は現地でも、フードプロセッサーなんて便利ものも出回っているようだけれど、
やはり庶民はひたすらひたすら刻みます。

うまくしたもので、エジプト現地では「モロヘイヤ刻み専用包丁」がちゃんとあります。


モロヘイヤ包丁 カバー付き古典的には、小型の半月刀みたいなものに持ち手を両側につけた形が一般的だけど、先日お土産にその「高級品バージョン」をもらいました。
なんと23エジプトポンド(500円弱くらいでしょうか)。
カバー付きの高級品です!!



モロヘイヤ包丁横ねこバスこれはその中身。
ごく庶民的なものだと、たぶんその半額以下で買えます。

大きさは横25センチくらいでしょうか?
関係ないけど、なんとなく大きさ比較用に置いた「ねこバスのペンケース」は頭から尻尾まで約23センチ。


モロヘイヤ包丁立なんとこの高級品は、取っ手もしっかりとした木でできてるけど、なんと二枚刃!
古典的なやつは一枚刃だから、威力がちがうのだ、と思いますたぶん。

たぶん・・・というのは、実はモロヘイヤは、フードプロセッサーで処理していたからで・・・。



挙句、好きだと聞きつけたオットの会社の人の奥さんが、刻んだのを定期的に差し入れてくれてたものだから、モロヘイヤを手で刻んだことのない駄目な奴なんでした。
スミマセン。

モロヘイヤ包丁横二枚刃の間は2cmほど。
ううむ、これならザクザクいけそうだなあ。





エジプトはこういう鍋釜類は、普通のシンプルなものなら非常に安いから、お料理好きな方は、現地にいったら、高級スーパーマーケットの類でもいいから覗いてみてください。
結構面白いんですよ。

「子羊でも丸ごと煮るのかい?!」と思いたくなるような、馬鹿でかい鍋が「家庭用」だったりします。業務用でなくて。

モロヘイヤ・スープのレシピは、以前もご紹介したけれど以下参照。
http://arima.livedoor.biz/archives/50121436.html

バステトついでだけど、この青い猫は、中王国時代(紀元前2000年頃)にファイユームというところ出土した、ファイエンス焼き(一種の七宝焼きみたいなもの)の像で、お土産でレプリカがよく売ってます。
「バステト」という女神の像です。

何の神様か、というところはいまひとつ曖昧で、一応「恋と音楽の神」とか「母性の神」などといわれていますが、そんなに大げさな神様ではなくて、ギリシャ神話のミューズに近いかもしれません。

ともあれ、猫が古来可愛がられていたのが良くわかります。

この辺の詳しい話は『中東犬猫話』ということで連載記事にしたことがあります。
関心ある方は以下をご参照ください。

http://arima.livedoor.biz/archives/cat_50005203.html

  
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2006年08月07日

中東・地中海料理特集@Elle a table


先日、レバノン料理の会を行った。

アラブの料理というのは、本来が大勢でわいわいと食べるものだと思っているし、実際そうしたほうが、楽しくおいしく食べられるものが多いのだ。
最低十名いないと調整出来ない、というものもある。

つまるところ、自分の食い意地一本やりで会を企画したのだが、まず驚いたのが最初に某SNSで告知を上げたときの反応だった。

「こんな企画に関心のある人は?」と投げかけたところ、各所から総計100ほどのレスポンスが出たのだ。
正直言って、驚いた。

こういう場合、半分は「なんとなく」としても、残り半分はかなり乗り気と見て良い。
そして日程や時間などをレストランや私の都合とすりあわせて、たぶん半分くらいの人が諸般の事情で残念ながら・・・ということになりそうだ、と思ったら、本当にきっかり25名の人々が、遠くは栃木や静岡から、横浜での本会に参加してくださった次第。

トルコ料理は随分知られてきたが、そろそろアラブ料理にもかなり関心が集まっているらしい。参加希望のレスポンスが、7割がた女性からで、当日は女性2対男性1くらいの比率だったことを考えると、若い女性の「食」への関心が、かなりこちらの方面に向いていることが強く感じられる。

そんな風に「へぇ」と感心してしばしのち、中東・地中海料理の特集が、Elle系のお洒落な女性誌から出た。

正確には"Elle a table"という。
「お洒落な食生活の高級誌」というイメージだろうか。

取り上げられているのは、トルコ、ギリシャ、レバノン(!)、エジプト、チュニジア、モロッコ。
「地中海特集」といいながら実はどっぷりと「中東」だ。

Elle a table (エル・ア・ターブル) 2006年 09月号 [雑誌]

内容は上品でお洒落な女性誌だけに、それに沿ったイメージになっているのだが、上がっている料理の種類や、イメージなどお洒落なりに現地とそうずれておらず、資料としては面白い一冊。

レシピがカード式になって24枚ついている、というのも便利だ。
「女性がお洒落にお料理できる」というのもひとつだが、単に写真だけでなく原材料や作り方というのは、料理や現地の食生活をイメージするのに欠かせない情報だからだ。
このあたりは、さすが女性の視点で作った雑誌だ、と感心する。
男性が中東の料理、などと言い出すと、このあたりの情報がスッポリ抜けてきて、
結局のところ「なんだかエキゾチックなイメージ」で終わってそれ以上進まないのだ。

写真がいかにも美味しそうで、すっかり頭の中が「あれを食べたい、これを食べたい!」で一杯になってしまった。

そんなわけで、中東の食文化に関心をお持ちの向きには、オススメ。
アカデミックなところから、単なる食い意地っ張りまでカバーして、爽やかな地中海近辺の風景で気持ちも和む。

9月号で発売したばかりなので、売りきれる前に一冊お手元にどうぞ。


  
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2006年07月16日

鳩料理@カイロ『アラベスク』

レバノンがあのようなことになっている中、のんきに料理の話しなんかしていてよいのか、とは思うけれど、このあたりは『軍事情報本誌』にお任せしよう。

お料理の続き。
場所は引き続き、カイロのレストラン『アラベスク』。

さて、モロヘイヤはスープだったので、次はメインディッシュ。
鳩料理が出た。

鳩はアラビア語で「ハマーム」というのだけれど、面白いことに「風呂」とか「お手洗い」も「ハマーム」。
綴りも同じ。

何故なのか、あっちこっちできいて見たけれど、理由不明。
なにかの偶然だろうか?

鳩料理
しかし・・・嗚呼、哀れにもすでに分解済みの姿。
まあ、食べてる途中で思い出してくれただけよしとしよう・・・。

これは「ハマーム・マハシ」といって、中に詰めものをしてグリルした鳩料理。


マハシというのは、なにかに詰めたり包んだりする料理法だ。

キャベツに包めば「マハシ・コロンバ」、ぶどうの葉に包めば「マハシ・ワラク・エナブ」というわけ。
トルコ料理だと「ドルマ」とよばれるけれど、基本的に同じ料理。
おそらく元はトルコ料理だったのだろうな、と想像する。

引きわり小麦や米、松の実などを炊いて味付けをし、スパイスをいれたものを、
鳩のお腹に詰めて焼いた料理だ。

エジプトも含め、中東ではそんなに強烈にスパイスを入れないので、たまげてイスから落ちるほど特殊な味付けにはならない。
日本人には食べやすい反面、凝った強烈なエスニック料理を期待する向きには、少々退屈かもしれない。

鳩料理の場合、もっとシンプルに「マシュウィ」つまり「焼いただけ」のものもある。
観光客用の店では取り外されているが、ローカルな店では頭がついたまんま焼かれた鳩が一羽、丸ごと供される。
気の小さい人は、目をあわさないようにして食べるとよろしいようで(?)。

鳩自体が小さな鶏だから、案外食べるところは少ないが、独特の野趣のある風味がなかなか結構な一品だ。

しかし・・・鳥インフルエンザ警報をアレだけ飛ばしておいたはずなんだけれど・・・。

目下は余りお勧めしないが、この騒動が一段落したら、是非お試しいただきたいエジプト名物料理なのではある。



  
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2006年06月27日

レバノン料理 その他写真いろいろ

なんだかこのごろ、時々『横浜ほにゃらら』を書いているのか『中東ぶらぶら』を書いているのか、自分で混乱してきて、自分のやってることがわからなくなって、突然無闇に毛づくろいをはじめるオバカな猫のようになっていることがあります。

と、いうか、本来の気質がそういうものなのでありましょう。

さて、似たような話題ばっかりで恐縮ですが、参加者の方々のご好意で、いろいろと写真が集まりましたので、再度ご紹介いたします。

食卓の風景、お料理、お菓子など、本当ならこちらでご紹介すべきものなのではあります・・・以下記事、ご参照ください。

http://honyarara.livedoor.biz/archives/50536166.html

http://honyarara.livedoor.biz/archives/50534491.html

ところで、今回の会を主催してみて、中東やアラブというエリアに、非常に良い意味で素朴で率直な関心が高まっているのを痛感しました。

また、アラブのお料理は、以前から思っていたけれど日本人の口に合うのです。

何が入り口であれ、私が元々『軍事情報』で週刊連載を始めたのは、
「テロや紛争という、ある意味で歪んだ中東のイメージを変えていければ」
というところにあったのでした。

そういう意味で、今回の会が楽しく盛り上がったのは、いろいろな意味でよかったなあ、と思うことしきりです。

また是非企画したいと思います。
やっぱり「食は文化の基本」ですから…と、私がいまさら言っても、すでに説得力を失ってるかもしれませんけれど…。  
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2006年06月26日

「レバノン料理の会」〜美味しかったイベントの裏話〜

以前にこちらでもご案内をさせていただきましたが、先週無事に「レバノン料理の会」を開催。

詳細は以下をご参照ください。

http://honyarara.livedoor.biz/archives/50533452.html#comments

今回つくづく思ったこと・・・

*一応元ホテルの営業マンなので、イベントの企画・構成・交渉・広報、および当日のアテンドは「得意分野」である。

*が、しかし・・・庶務・経理・会計・記録管理などについて、ワタシはまるっきりの
「ダメ人間」である。
わかってたはずだが、よく考えてみれば、この分野は仕事では他部局やアシスタント、私的な集まりでは「親切なお手伝いの人」に全部おっつけていたのだった。
以下に自分が周囲に支えられて暴れていたか、よぉく身にしみてわかった。

大変だったのは、まず参加者の人数を数えること(二桁以上の数がうまく数えられないんです、冗談抜きで)、そして最大の「難関」は、参加者名簿をエクセルで作成すること・・・(25人の名簿に3時間かかった)。

でもって、事前にいただいていた会費の入金確認をしようとしたら、
1.郵便貯金の通帳は、どこかにもぐりこんで出て来なかった。
2.銀行はOKだったけど、いったいどうしてだか、前日になっていきなりATMが
「ぺっ」といわんばかりに通帳を吐き出して「受け付けられません」ときた。

あ〜ん、も〜〜〜と、しくしく泣きながら「自己責任」という言葉を噛み締める。

で、当日はデジカメはフル充電で、換えの電池までもってっといて・・・写真撮るの忘れた・・・。

優しい参会者のみなさんに恥をしのんでお願いして、写真を供与いただきました。
まあ、美味しいもの一杯食べて、ハッピーだから、マーレーシュだぁね。

でも、性懲りもなくまたやろうとしているのです。
インシャアッラー。


  
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2006年06月03日

レバノン料理を食べる会@横浜『アル・アイン』

先日ご案内しました、上記の会の詳細が決まりましたので、改めてご案内申し上げます。
以下記事にて詳細をご参照くださいませ。

http://honyarara.livedoor.biz/archives/50474249.html

お申し込みは「メールのみ」という旨、ご留意ください。

皆様のご参加をお待ちいたしております。  
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2006年05月26日

シュウェルマのあるべき姿(参考写真)

先にUPした、痩せ細った肉塊(?)の映像を見ても、何の感慨も沸かないと思うので、一応参考映像添付。

本来はこういう形であるべきだ、ということで・・・。

060403ドネルケバブ
これはトルコのドネルケバブ。
撮影@靖国神社。





ギリシャのGIROこっちはギリシャのGiro(イロ、と読むらしい)。
撮影@伊勢佐木町の街角。






トッピングや使うパンなど、国によってプレゼンはいろいろですが、
基本的に「こういう姿」が本当です。
あの「シュウェルマ」は、ほとんど細りきってしまったあとです。
カイロまで出かけて、現地でわざわざ取った写真がこれでは、やはり悲しい・・・。  
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2006年05月22日

アフガニスタン料理『神田カブール食堂』

神田カブール食堂
最寄駅:竹橋 / 神保町 / 小川町 / 淡路町 / 新御茶ノ水
料理:エスニック一般
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:夕食


これこれ、書く場所を間違えているのじゃないの。
ここは『中東ぶらぶら』だ。
『横浜ほにゃらら』ではなくて・・・というのはわかっているが、
本人もどっちにしようか迷った結果、こちらに上げようと思った。
まあ、やっぱり中東の料理などの話だから『ぶらぶら』だろうなあ、と。

カンダハルにアフガニスタン料理を食べに行く、というと物騒な感じだが、
行く先は語尾の「ハル」ぬきで「神田」だから平和なものだ。
電車でいけるし、命もかからん。
初めて食べる料理だから、興味津々。

中東ジャーナリズム界のパパイヤ鈴木こと金子貴一が「取材」に誘ってくれたのだ。
何でもスカパーの『フーディーズ』なる番組で朝4時から一時間、アフガニスタン料理の話をすることになったとやら。

ほぉ、テレビの取材…ということは何でも無料食い放題!
と、ニコニコしながら出かけた私は甘かった。
この妙に清貧なジャーナリストは「自費取材」の経費をワリカン効果で削減するために私を誘ったのである。狡猾なのか真面目で誠意があるのか、境目のよくわからんところは実にエジプト人らしい。
いや、本人は日本人ではあるのだけれど、なぜか20年ほど前にエジプト人に生まれ変わってしまった珍種なのだ。

さて『神田カブール食堂』。
神田カブール食堂
看板がいい味を出している。
在日15年のユノスさんがサービスを、奥さんがお料理を担当。
イスラム教徒がきても問題ないように、料理はすべて「ハラール」。
つまり、イスラームの教義にのっとって処理された肉しか使っていない。

アフガニスタンという国は、イラン、パキスタンに挟まれて、中央アジア各国とも国境を接し、欧米の過去の政治的な思惑で、盲腸のような領土が無理やり中国ともくっついている。
だから、基本はアラブ料理だが、周辺各国の影響は強い。
 
アラブ料理というと、どれも似たようなものだというイメージがあるかもしれないけれど、意外に各国各様。基本はレバノンとトルコで、この両国の料理が双璧だ。

一方でアフガニスタンの場合、いまひとつ「美食の国」というイメージからは遠い。
行ったことがないからなんともいえないが、現地にいた人の話など聞いても、アラブ圏でお料理対決のリーグ戦をやったら、エジプトともども真っ先に予選落ちしそうな感じがする。

以下、お料理の紹介。
珍しく真面目に写真をとってきた。
普通は食べるのが先で、気がついたころにはもう皿はカラ、というパターンだが、
何しろ「ジャーナリストの取材」なので、お料理を前に「お預けタイム(写真撮影)」があったのだ。
だから、黙ってみているのも馬鹿馬鹿しいので、写真を撮った。

いつもの携帯で撮ったやつではないので、クリックすると拡大します。
拡大して写真の質が上がるか、というとそうでもないですが、まあご参考までに。
 
パラウ
パラウという、いわゆるピラフが(ちなみにピラフの語源はトルコのpilav)家庭的な味で美味しい。パラウはインディカ米で、これはインド・パキスタン風。
 
ナンやパラウを添えて食べる。ここではナンは「ウズベキスタン風」と普通のインド風の二種類あった。実はナンというのは、インドあたりではなくてアフガニスタンが発祥なのだそうだ。


 
いろいろ
中央上から、ヨーグルト、ナスの煮込み、レンズマメのカレー、パラウ。

ほうれん草の煮込み
ほうれん草の煮込み。アラブ圏ではよく見かける料理だ。






煮込み
麦のスープ(写真右側)は中央アジア風な味。酸味があって、さっぱりしている。
中央はナスのトマト煮込みにヨーグルトをかけたもの。
トマトが基本、というあたり、アラブ料理らしい。
ヨーグルトをなんにでもかけるのは、トルコやイランでも同じだが、これは中央アジアの影響とのこと。

余談だが、頻度や密度は薄まるが、湾岸諸国くらいまではヨーグルトが結構出てくる。基本的に遊牧民のものなのかなあ、などと考える。
エジプトにくるとほとんど見かけない。
もちろん食べることは食べるが、基本調味料、というイメージは消える。


カライイ
野菜や肉を煮込んで鍋のまま出す「カライイ」は、いかにもアラブの家庭料理風で懐かしい味。卵が一個割落とされていて、エジプトの「シャクシューカ」という料理になんだか似ている。





レンズマメのカレー
その他アラブ県の料理と
ちょっと違うのは、カレーがあることだろう。これはレンズマメのカレー。



豆などのいろいろ
特に豆のカレーが種類豊富。ただし、インドやパキスタンのような強烈さはなく、マイルドだ。アラブ料理は一般に、辛味であれ香味であれ、あまり極端にスパイシーにしないから、日本人の口には合いやすい。
でも、いわゆるエスニックな刺激を求める人には物足りないかもしれない。

 

そして、これは明らかに中央アジア系の「乳酒」がある。
日本で作っているのだそうだ。
乳を発酵させた酒で、好き嫌いは分かれそう。
韓国のマッコリを、もっとこってり酸っぱくしたような感じだろうか?
え、イスラム教徒は禁酒のはず?
いやまあ、そうだけど、人類の欲望ってどこも結局同じなんですよ・・・。
 
食後に緑茶にカルダモンを入れたものを飲む。
中国とアラブやインドの折衷だなあ、と面白い。
 
全体に味付けは家庭的で素朴だ。
冒頭にも書いたが、レバノンやトルコと違って本来が美食の国というわけではないので、極端に変わったものが出てこない代わり、目からうろこが落ちるような美食との遭遇はない。もともとそういうシンプルな料理なのだと思う。
 
味付けは全体に塩が強めだが、ユノスさんによると、それがアフガニスタン料理の特徴だとか。
 
店内はテーブル席がいくつかと、現地風に床に座って食べる席があって、こじんまりとまとまった雰囲気でリラックスできる。
メニューにない料理も、事前に相談すれば作ってもらえる。
「マントゥ」というアイテムを金子貴一の資料から発見して、きゃいきゃいと騒いだが「予約してもらえれば…」ということだった。
うう、これはぜひとも食べてみたい。

値段は良心的。
私は個人的に塩気の強いものが苦手なので、ちょっと塩辛いなあとは思ったが、
一般にはOKな範疇だろう。

しかし、香辛料などの違いは多少あれど、様々な野菜を使う割りにどれもトマト味でがっちり煮込むあたり、なんだかエジプト料理のようで、清貧なるジャーナリストと「おお、なんか懐かしいね」と、二人でちょっとノスタルジーに浸った次第である。

  
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