ひとつの時代が終わった、と思った。
アメリカとリビアがついに雪解けである。
詳細は以下を参照。
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1941年生まれのカダフィ大佐は、もう65歳。
隣の国のパパ・ムバラクと同様、自分の子供に後を継がせる前に、世界と平和に仲良くやっていけるようにしようと思っているのか、過去5年ばかりどんどん穏健になってきた印象がある。
この数年で観光誘致にも乗り出してきて、最近は日本でもグループならば観光ビザが取れる。完全な個人旅行は、日本からではまだ手配できないにせよ、イメージアップにかなり努力している様子は感じられる。
何しろグレコ・ローマンの観光資源はたくさんあるし、トリポリあたりは元々イタリア人が多かったので、食べるものも案外悪くないときく。
海もきれいで、ビーチリゾート開発も始まりつつあるという。
子供は8人で、息子が7人。
ただし、軍人になった子供はいない。
後継は多分、上の三人の息子の誰か、といわれているけれど、誰か一人が突出しているということはないようだ。
まあ、80代に手が届きかけているムバラクほど、年齢的にあせりはないのだろう。
この辺はこれから・・・ということになるのだろうか。
ちなみに本当は「大尉」だったけれど、尊敬していたエジプトのナセル元大統領が「大佐」だったから、それに習って呼称を「大佐」にしたのだとやら。
それにしても、1969年に革命を起こして王政を倒し、政権をとって以来ずっと一代目を張っている。長期政権だ。
その一方で、個人としての顔はいろいろ面白い。
とにかくサッカー好きで、イタリアはユベントスの大株主だとか、チェスは相当な腕だとか、なぜか日本製の「あの回転ベッド」をわざわざ輸入して使ってたとか、漏れ聞こえる話からは狂信的な独裁者のイメージとまた別のものがある。
それにしても、カイロにいた1990年台は「リビアのテロリスト」というと結構インパクトがあっただけに、この何年かの穏健化に違和感は感じる。
なにしろ、我が家の武闘派猫ヒメちゃんが、当時「リビアのテロリスト」という異名をとっていたくらいだ(家庭内的に)。でもその後、時代に合わせて「アルカイダの特攻隊」に変わった。
そういえば、ヒメちゃん(13歳)もこのごろ穏健路線をとってるなあ。
相変わらず、たまに眉間にケンカ傷をつけてはいるけれど。
ちなみに母さんの美猫モモちゃんは「モサドの殺し屋」、ハナちゃんは「ロシアのスパイ」、長男タケゾウは「エジプトのオマワリ」だった。
四匹は一緒に帰ってきたが、二匹は旅に出てしまった。
何はともあれ、時代は変わっていくのである。
参考情報:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%93%E3%82%A2