2007年12月30日

フランス大統領の休暇、そしてご挨拶

フランスのサルコジ大統領が、冬休みで恋人とエジプトへ行った。
最初聞いたとき、てっきりムバラク大統領の別邸もある紅海のシャルム・エル・シェイクあたりかと思ったら、なんと「ルクソール」だと!

「KY」という流行語が脳裏に浮かんだ。
ワタクシ本人の本名の関係でちっとも嬉しくない言葉なのではあるが、コレはまさしくその類だろう。だって、リゾートならば警護に囲まれたプライベートな場所を確保して日光浴するくらい何のことはなくても、ルクソールではそういうわけに行かないからだ。
ルクソールまで出かければ、観光はするだろうからね。
この二人がVIP待遇でクスクス笑いながら王や貴族の墓の片隅を指差して笑っている間、世界各国から押し寄せた一般庶民は足止めを食って待ちぼうけなのだ。

確かに観光客大移動のトップピークはまだだとしても、ルクソール人口が膨れ上がる季節なのは間違いない。
迷惑を被った旅行者は少なくあるまいよ・・・ああ、なんと罪作りな!
あの国は、こういうVIPが遺跡に入ると、お見事なほどに一帯全てを貸切状態にしてしまうのだ。
まあ、フランス自国の観光客ならば、ルクソールにへたをすると5泊もして一日一箇所見学・・・なんという暢気なことをやっているから、自国民に影響はなかろう。
一番割りを食ったのは、日本と韓国だろうなあ。
何しろ半日狂えば全てがオシャカになるようなツアー行程が多い。
二時間ほど拠点になる一箇所をクローズされただけで、一生一度の観光スポットに辿り着けなくなるグループもある。

こういうマイペースさを「フランス人らしい」などといったら怒られてしまうのだろうか?
あのシケたルクソール空港も、サルコジ大統領のお出入りでダイヤが狂ったりしたのだろうか?

しかもホテルのベッド数は限られたところなのだ。
いったいどこに泊まったのか、ご存知の方がいたら教えてください。

サルコジ大統領の前任者とはスタイルの違うフットワークの軽さは、案外面白く見てはいるのだけれど、こういうのは単に「軽薄」というやつだよなあ、と思ってしまう。

その後カイロに移動して、公式訪問としたそうだ。
確かにフランスが権益を握ろうとしているエジプトの国家プロジェクトはけっこうありそうだから、いいパフォーマンスになったのかもしれないし、ビジネスマンとしては面白い動きだが、国家元首としてのノブレス・オブリージュはまったく意識していないようだ。下品だ、と思う。

まあ、エジプト政府としては、来年以降のフランス人観光客来訪数急上昇は間違いなし、と算盤弾いているのだろうがなあ・・・ちょっと割り切れない気持ち・・・!

さて、話変わって・・・

今年は記事がすっかり不定期になってしまった。
そんなに熱くなれないのなら、いっそ止めてしまいなさいよ・・・と思う自分はいるし、実際「こんなことなら潔く止めてしまえよ」と言った知人もいた。

しかし、なぜずるずるこのブログを継続しているかと言えば、いまのところ縁が薄くとも、またなにかのきっかけで何か氏らの縁ができる可能性もなくはあるまい、と思うからなのである。

そもそもブログという形式は、無理にクローズするよりはそのまま放っておくほうが簡単だし、過去ログが何かで誰かの役に立つこともある。
まあこのまま当分この調子で、気が向いたときに記事をあげるような形式でやって行こうと思う。

年末年始は香港・マカオ出かける予定。
なにか面白いものがあったら、またご報告します。

皆様、今年もお世話になりました。
心より御礼申し上げます。



  
Posted by arimaburabura at 01:14Comments(0)TrackBack(0) | Amazon.co.jp | 楽天市場 | ブログ

2007年11月23日

エジプトへの邦人渡航者、ついに10万人越え

日経ネットの記事によると、エジプトへの日本人渡航者がついに10万を超えた由。
以下引用。

「エジプトへの日本人訪問者、初めて年間10万人超す
エジプト観光庁によると同国への日本人訪問者数は今年1―10月で10万9000人(前年同期比63%増)と初めて年間10万人を超えた。過去の最高は1997年の9万1000人だった。同年11月17日にイスラム過激派により日本人を含む外国人58人が殺されたルクソール事件以来、10年で回復した形だ」

この「10万」という数は、ずいぶん前から日本エジプトを問わず関係者の悲願だったから、大変嬉しいことだ。

記事にあるように、過去最高は9万越えくらい。
この年は年末年始を控えて「今年こそ10万達成!」と関係者一同が非常に盛り上がっていた時期だった。
JATAという日本旅行業協会主催の大イベント開催の年でもあり、この年エジプト政府観光局は相当な資金を投入して巨大なブースまで設営していた。
当時は私自身も在カイロのホテルの人間で、関係者ということでカイロから日本に出張してきていたのだった。

あのときの勢いは凄まじかったと思う。
初日の客先回りでは、各大手代理店の担当者が新規予約のファイルを積み上げて待ち構えていてくれた。
この数年前に、冷たい目で腕組みして「エジプトねえ・・・まあねえ・・・」と、いかにも気乗りのしない口調であしらわれていたことなど嘘のようだった。
一体どうしてしまったんだろう?!と面食らうほどの熱烈歓迎ぶり。
その日の仕上げは、夜の大手代理店との会食で、高いワインを気前よく抜いた。

座は勢いよく盛り上がり、さて二次会でもしましょうか・・・というタイミングで、同席していた部長氏の携帯が鳴った。
絶句して青ざめる氏の顔は今でも忘れられない。
中座して戻った時に告げられたのは「ルクソールのハトシェプスト葬祭殿で・・・」という信じがたいようなニュースだった。
テロ勃発、である。

そのまま会食はお開きで、ホテルにもどって情報収集に追われた。
CNNをつけっぱなしでカイロに電話をかけたら、どうも話が今さっき聞いたようなことばかりだ。
「ところで、そっちの情報源は?」ときいたら、なんとCNNだったので電話を切った。
今はどうだかわからないが、当時のエジプトの場合は政府からの「大本営発表」など誰も当てにしていなかったのである。
かなり脱力感と徒労感があったが、おかげでここでばたばた情報収集に走っても、結局は自分の気を紛らわせているだけで特になんの役にもたちはしない、ということに気付いてベッドにもぐりこんだ。
しかし一睡もできなかったのをよく覚えている。

直後のJATA会議では、立派に出来上がったエジプトのブースがやけにがらんとして、呆けたような顔つきでぼんやりしている関係者の姿に胸が痛んだ。
こういうと他人事のようだが、私も呆けた顔つきの関係者の一人だったのだ。

そんなこんなで日本からの観光客はしばらく途絶えた。
数年後には何とか持ち直して勢いをつけはじめた雰囲気は感じていたが、ついに今年念願の10万人を達成したわけだ。

あれからもう10年たってしまったのか、という思いと、10年もかかったのだなあ、という思いが交錯して感慨深いものがある。  
Posted by arimaburabura at 14:16Comments(4)TrackBack(0) | Amazon.co.jp | 楽天市場 | ブログ

2007年05月26日

トール、ダーク、ハンサムの謎 〜ニュースのお時間です〜

「インドの花嫁、相手が「色黒」で結婚を嫌がる」というニュースが、ロイターから。

この記事の趣旨は「女性が結婚相手を自由に選べない社会」という、ところなのだが、
私はむしろ「やっぱりインドでもそうなのかぁ」と、違うところに目が行った。
「色黒の男はいやだ」というくだりである。

欧米のロマンス小説など見ても、日本でモテる男性のタイプ類型を見ても、モテる男の
大事なキーワードは「トール、ダーク、ハンサム」ではなかろうか。
もちろん「リッチ」の一語は通奏低音のようにキッチリと根幹を決めてはいるが、
とりあえず「容姿」ということに限れば「背が高くて、肌が浅黒くて、堀の深い顔立ち」
の男性は、日本でも欧米でも女性に人気にちがいない。
直接リサーチしたことはないのだが、ホストクラブのホストの皆さんの多くは、
皮膚癌も怖れず日焼けサロンに通っている、とも聞く。

実に即物的に「そういう男性」を求めてエジプトにやってくる欧米女性も少なからずいる。
別にあからさまにそれが目的でなくても、日本人始めとしたアジアの女性たちも、
やっぱり現地の男性に言い寄られてあっという間に「恋に落ちる」パターンは多い。

別にそれはよろしい。
個人の自由なので。
真剣な恋に燃えるなり、割り切って遊ぶなり、お好きにどうぞ。

以前の記事で触れたこともあったと思うが、実はこの「肌が浅黒い」というポイント、
中東一帯では取り立てて美点にならないのである。
「まあ、そりゃあみんな浅黒いからねえ」などといってしまえば身も蓋もないが、
実際のところ現地の女性たちに色々聞いてみると、やはり「肌の色が白い男性」が
「ハンサム」という感覚らしいのだ。

「ここのオフィスで誰が一番ハンサム?」という質問を数箇所でぶつけてみた結果、
ベスト3に入ってくるのは「生白いヨーロッパ風」なオトコばっかりで、しみじみと
彼我の差(?)を感じたものである。

はるかグレコ・ローマンの時代から、支配階層は肌の白いヨーロッパ系の人種が
多かったせいだろうか、などと想像してみる。
特にエジプトに限れば、旧支配階級はトルコ系だった、ということも大きいのだろう。

尚、女性はどうかといえば男性よりも極端で「美人=色白」の図式はもっと強烈だ。
湾岸のほうの知人が「エジプトの女性は色が黒くてイヤだ」とはっきり口にするのを
聞いて「へえ」と驚いたこともある。

もっとも「じゃあ、結婚するなら?」の問いには、全員声をそろえて

「お金持ち!」

ということなのではあった。
ここで「そうねえ・・・」などとふと考えてみるのは、間違いなくたいそう立派なお宅の
お嬢様ばかり。
まあ、そんなものなのかもしれない。

ともあれ、このニュースを聞いて、インド辺りでも、同じような感覚があるのかなあ、
と思いをめぐらせた次第。

ところでこの記事で、色黒の花婿氏は花嫁の家の前でハンガーストライキを行って
抗議した、という話。
結局どうなったのかなあ、と少し心配してみたりする。
余計なお世話だろうが。
  
Posted by arimaburabura at 16:38Comments(10)TrackBack(0) | Amazon.co.jp | 楽天市場 | ブログ

2007年03月16日

古代エジプトのビールを再現? 

ちょっと古いニュースではあるが、古代エジプトのビールを再現したものが、密かに
売れているそうだ。

詳しくは以下参照。

京大と早大が共同開発 アカデミックビール「ホワイトナイル」

以前から、早稲田大学の吉村作治教授が、キリンビールと共同で研究を進めている話は
あったのだが(「キリンビール大学」の「古代エジプトビール研究所」は面白いサイトだ)、
京大農学部が原料となるエンマー小麦なる古代種を提供して、共同開発した結果、
販売が始まったもの。
両大学の生協などで販売していたが、この売れ行きがけっこう順調で発売半年で4万本売れたとやら。
330ml入りの小瓶が一本450円と、相当強気な値段だが、話題性の勝利ということだろうか。
製造元は黄桜酒造

ただし、現状はまだエンマー小麦はまだ完全に再現に至らず、今のところは近い種類の小麦を使ったもののみの販売。
本格的な「古代種」を使ったもののお目見えは、今年の夏以降になるそうだ。

さて、現代のエジプトに至ると、現地で一番よく飲まれているビールは「ステラ・ローカル」という。
ビールの話は、過去の記事にも書いたのだが、はっきり言って「5000年変わらぬ味わいって、こんなもんか」と思えるような代物だ。
ボトルによって当たり外れまである。
けれど、特に熱暑の下で「当たり」を引くと、これは実に嬉しいものなのではあった。

最近のラインナップはかなり充実してきて、ハイネケン・グループのもとで新ブランドが出たり、旧ブランドもかなり品質向上したり、ついでに場所によっては強烈に値段が吊り上ったりしているという話だ。
5000年の歴史が、この5年で力強い変化を見せている。
それで国が潤うのならば、よいことだ。

などなどと漠然と思っていたところ、先日東京都内の某エジプト料理店にて、
その『ホワイトナイル』がメニューに出ているのを発見。
ものは試しで飲んでみた。店では小瓶が850円。ご参考までに。

ホワイトナイルけっこう酸味のあるビールだ。
この微妙な酸っぱさは、
確かにドイツ辺りで小麦を使って作る
「ヴァイツェン」にどこかしら似ているが・・・
しかし、この妙に懐かしい酸っぱさは
なんだかどうも・・・

・・・カイロでよく飲んだ『ステラ・ローカル』なのだ、要するに・・・。
ああ、懐かしい。
懐かしいし、必死に研究開発した皆さんには誠に申し訳ないが、私は結局二杯目では

「普通の生ビール下さい」

などと、実に無粋なことを言っていたのだった。
きっと私の舌も根性も曲がっているに違いない。

でも、夏に本格的に「エンマー小麦製の古代ビール」が出たら、きっとまた文句言いながら
飲むのだろうな、と思う。

少なくとも、古代エジプトのビールを現代に再現するプロジェクトにはロマンを感じるし、
しかもそれが産学連携の成果として、きちんと利益まで上げているならば立派なことだ。
そういうことには、やはりきちんと敬意を表さないといけない。

それに、ステラ・ローカルには、ずいぶんお世話になったんだしね・・・などと言ったら、
関係者に余計申し訳ないだろうか?

でも、あの「不味いビールの味」が、最近たまらなく懐かしくなることがある。
「たまにはエジプトに里帰りせよ」という、ファラオのお告げ・・・かもしれない・・・。


ビールでいただきます!
  • 著:大田垣晴子
  • 出版社:ソフトバンククリエイティブ
  • 定価:1050円
livedoor BOOKS
書誌データ / 書評を書く



古代エジプトのビールは1ページしか出てこないが、こんな本もあり。
詳しくはこちらを。  
Posted by arimaburabura at 21:34Comments(2)TrackBack(1) | Amazon.co.jp | 楽天市場 | ブログ

2007年03月13日

ベリーダンスの魅力とは? 〜ニュースのお時間です〜

最近三回ほどベリーダンスの話を書いたが、ちょうど折りよくこんなニュースが上がったので
御紹介を。

以下記事、ご参照下さい。
女に磨きがかかるというベリーダンスの魅力とは?

日本でも最近人気の「お稽古事」としてのベリーダンスの実態を取材、という記事で、
取材先は友人もたまに出ている『シェヘラザード』という東京は四ツ谷のクラブ。

詳しくは記事のほうを読んでいただくとして、欧米などで一気に人気が出た背景と、
事情や動機が似ているのが面白い。
「女性らしい、柔らかで官能的な動きが身につく」ということだ。

ずいぶん昔、欧米で女性らしいエロスを求めて、ベリーダンス教室に通う女性達が大勢いると
聞いたとき、さすがは性的にオープンなヨーロッパだなあと妙に感心したことがある。
別にレズビアン系の女性、ということではなく、「女性らしい動きを学んで、フェミニンさを磨きたい」ということだ。

私本人は、腰をくねらせたり色っぽいしなを作ったり・・・という仕草とは、
実にまったくもってキッパリと「無縁」(というのも見栄で、単に「無能」)なのではあり、
考えただけでコッパズカシイわい!ということになってしまうのだが、
そういうフェミニンさを美しいものとする感覚は、まあわからないでもない。
特にドイツ辺りの女性は、そういうところがあるかもねえ、などと他人事のように思いつつ
まあ日本で一般化するのは難しいだろうなあと感じたものだ。
一時代前の日本の感覚では「官能とエロス=隠微にして男性専科」だった。
こういうオープンな官能性を、女性が明るく健康的なものとして前向きに受け止める空気は
まだまだなかったと思う。

しかし、最近はそういったフェミニンな官能性を、一部とはいえオープンに受け入れて
身につけようと考える女性が日本にも現れた。

まるで時代遅れのオッサンのような感慨だが、「日本の女性も変わったなあ」と、
しみじみ思う。
言い方を変えれば、性に対する感性が、ポジティブな意味で強く逞しくなったのだろう。
一方で、男性の方はどうなのかしらん、とつい思ってしまう。
まあこれも個人的な感慨にすぎないし、余計なことだが、こっちは「相変わらず」
なんじゃないの、と思えてならないのだけれど。

ベリーダンサー参考までに。
ダンサーは日本人とヨーロッパのハーフ、とのこと。
エジプト辺りで見かけるダンサーは、
こういうイメージの体型の人が多い。
東京・目黒のエジプト料理レストラン
『ネフェルティティ』にて。

しかし・・・記事冒頭にある
「たるんだお腹を“ビシッ!と引き締めたいなら“ベリーダンス”がいいらしい」
というのはどうなんだろう?
その辺、筋肉質に引き締まっちゃうと、揺れるベリーが無くなっちゃうんじゃ・・・?
エジプト辺りのダンサーも、お腹回りはけっこう「ふくよか」だった記憶がある。
そもそも、あの界隈で本来「美しい」とされるのは、筋肉質に痩せたタイプよりは、
豊満でふくよかな肉体の女性だ。
本来ダンサーとしての訓練をつんでいる人が、引き締まった筋肉質な肉体美を身につけていることはあろうが、ベリーダンスだけでお腹がびっしり締まる、ということは、
どうもなさそうな気がするのだが・・・。

は、ワタクシ?
美醜体型以前の問題だろうなあ(・・・無論そういう問題もある。当然ある)。
こういう人こそがやるべし、などという内容も記事にあるけど、仕事の取材で体験レッスンに
強制的に通わされたフラですら、身の置き所のない思いで迅速に撤退した、うっすら女の皮をかぶったオッサン型キャラクター(・・・自分で書いていて情けないわい)。
こんな奴から「官能とエロス」なんざ振っても蹴っても出てこないもんであり・・・嗚呼。

だから、前向きにベリーダンスに向かう女性達は、私の目にはちょっと眩しい。  
Posted by arimaburabura at 01:29Comments(2)TrackBack(0) | Amazon.co.jp | 楽天市場 | ブログ

2007年03月04日

アレキサンドリアに桜並木が!

「川崎・エジプト親善協会」の第二回友好訪問団が二日、川崎市役所で会見し、二月下旬に訪れたエジプトのアレクサンドリア市などに520本のソメイヨシノを贈ったそうだ。

詳しくは以下参照。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20070303/lcl_____kgw_____002.shtml

520本というのは、ちょっとした数だ。
ソメイヨシノがアレクサンドリアにどう根付くのか、ちょっと楽しみではある。

カイロから、在留邦人のお花見バスツアーがでるのかな、などと考えると、
ちょっと楽しい。  
Posted by arimaburabura at 07:30Comments(3)TrackBack(0) | Amazon.co.jp | 楽天市場 | ブログ

2006年12月17日

正しい和食の認定制度・・・?

農林水産省が、アメリカで「海外日本食認証制度」を始めるんだとやら。

ニュースはこちら。
livedoor ニュース


「正しい日本食」と言われても、じゃあなにをもって正しいとするのだろうか。
皆が抱く素朴な疑問だろう。

そもそも、そんなことはアメリカだから可能なのだなあ、と、カイロのころを思い出して
しみじみしてしまった。

例えば、カイロに住みはじめるまでは、
「茶色くなったマグロなど、寿司ネタとして許してはいけない」と思っていたが、
「紫色でなければ可」という妥協線が生まれたことがある。

どっちにしろ、韓国料理の数倍の料金を払って、なんだってわざわざこんなものを食べねばいけないのだろうか・・・と思うことしきりだった。
結局、お付き合いで止むを得ないとき以外は近寄らなくなったが、この数軒あった日本食レストランが全て、日本人経営のものだったのだ。

場所柄、どうしても材料が思うように手に入らない、というハンディはあったと思うが、それにしてみても韓国料理のレストランははるかに安価に、且つかなり努力の感じられるものを出していたのだから、日本食の方がなんと騒ごうと、やっぱり努力不足は明らかだった。

高くても美味しければ、それなりに存在意義はあるけれど、日本人の旅行者や在住者のホームシックに付け込んで、やけに値段ばかり高い店がどうも目立つ気がする。

これはカイロに限った話ではない。
日本帰国後に一度、夫とサイパンに出かけたとき、現地の食事のひどさに閉口してげんなりしたことがある。
世界中どこへ行っても、日本食のレストランに行こうなどとはまず思わないのだが、流石にちょっと参った。
で、日本人がこれだけ来ていることだし、せめて日本食くらいはましなのでは・・・と出かけたら、再び色の変わったマグロと遭遇。
二品で注文をストップしたことがある。
ほうほうの体で逃げてきたが、なんだかカイロを懐かしく思い出すような店だった。
ちょっとしみじみした。

結局、レストランの経営者のやる気と努力の問題なのだ、と思う。
イスタンブルなど、最近はよくわからないが、カイロにいたのと同じころに二軒、高いなりに努力している日本食のレストランは確かにあったから、そうとしか思えない。

最近のカイロ市内のレストラン・リストをみていたら、結構新旧交代したらしいので、今はどうなっているのかわからないが、今でも同じ顔ぶれが同じような店をやっていたら、結構面白いことになったことだろう。
なにしろ、某元女性大臣のご両親経営のレストランもあったりしたのだ。

まあ「ここの日本食は、日本政府のお墨付きです」程度の話ならば、馬鹿馬鹿しいけれど好きにすれば・・・とは思う。
例えば、日本のタイ料理のレストランが「この店はタイ政府お墨付き」と看板に上げるようなものだろうか。
これこそ、インド人もびっくり!なライスカレーの類に、インド政府が不満の声を上げて「これはインド料理ではない!」と断ずるような話だろうか。

こう考えると、本当に馬鹿馬鹿しい。
海外の料理を真似て、似て非なる「和風料理」を創作するのは、本来日本のお家芸だったように思うが、逆に向こうが真似して「カリフォルニアロール」なんかを喜んで食べはじめると「嘆かわしい」などと言い出す・・・度量が狭い話だ。

同じ税金を使うなら、例えば、世界各国に指導力と語学力と、きちんとした技術力のある日本人の料理人を派遣するなり、もっと広い意味での文化交流につながる活動に向けられないのか?

無理なのかなあ・・・?

おかしなニュースをきいて、なんとはなしに懐かしい話を併せて思い出した次第である。
  
Posted by arimaburabura at 13:47Comments(6)TrackBack(1) | Amazon.co.jp | 楽天市場 | ブログ

2006年10月27日

エジプト エネルギー事情(補足と訂正)

10月21日の記事について、知人より補足が。
私の認識不足も多いにあるので、訂正とともに以下ご参照を。

「エジプトにも確かに、天然ガスや石油などの資源はあるが、私の知る限りではせいぜい自国消費程度(ただしおかげで現地のガソリンは安かったけれど)」と書いたが、天然ガスに関しては完全に認識を誤っていた。

「こちらのコメントで、一点少々事実と異なるのは、エジプトは産油国としては小規模ですが、産ガス国としては結構なもの、ということです。今欧米メジャーが大規模な投資を行いつつ、開発事業を行っています。恐らく天然ガス、LNGの輸出で、あの国の経済状態は大きくimproveする筈です」

確かに、シナイ半島や砂漠沿いを走っていると、天然ガスの採掘現場(?)と思しきポイントを通り過ぎることがよくあった。

どうも「エベルギー資源=石油」というイメージが、自分の中で無意識のうちに相変わらず根強いのをつくづく感じてしまった。
それが時代遅れなのはわかっているのだが、しょせんは石油全盛時代の生まれ育ち、ということなのだろうか?

時代は変わってきているのだから、そういう思い込みはよくないなあ、と自戒する次第。

以上、訂正まで。

補足してくださった知人の某氏に、この場を借りて御礼申し上げます。
ありがとうございました。

  
Posted by arimaburabura at 00:44Comments(1)TrackBack(0) | Amazon.co.jp | 楽天市場 | ブログ

2006年10月22日

イランで初の民間携帯電話サービス始まる〜ニュースのお時間です〜

このニュースを聞いて、エジプトで初めて携帯電話が認可された時のことを思い出した。
今となっては、そんな時代があったなんて想像もつかないような普及ぶりらしいが、
当時は認可されるされると言いながら、何度となく延期になっていたものだ。

イランの状況が、その当時に重なるような気がして、携帯電話認可当時のエジプトのことをふと思い出した。

イランのニュースについては、以下を参照。
livedoor ニュース


もう10年も前の話になってしまうだろうか?
カイロで働いていた時代のある日、イギリス人の上司と一緒に、エジプトの大手顧客を訪問していて、そんな話になったことがある。

「また携帯が認可延期だそうだ」
「またかい。で、どうして?」
「逆探知と盗聴のメソードが追いつかなかったんだってさ」

ここでの反応は、まっぷたつだった。

「はぁ? そんな馬鹿な?!」と、呆れ驚く上司と私の一方で、訪問先のエジプト人社長やスタッフたちは「さもありなん」「そりゃあそうだろうなあ」と、普通に自然な納得顔でウンウン頷いていたのである。
実にまったく自然な反応だっただけに、一瞬内心あっけにとられたことがある。

それを見て、自分の認識の甘さを、改めて思い知ったものだ。
確かに、自宅の固定電話になにかにつけて盗聴音が入っていた時期もあったし、この国での言論の自由は、実はかなり制限されたものだ、と頭では理解していたのではある。
でもエジプトという国が表面のんびりしているせいか、実感が伴うことは意外にない。

しかし現実には、その場にいた彼らにとっては「政府の言論統制」など、ごく当たり前のことなのだ、としみじみ思い知った。
良し悪しをここで言うつもりはない。
ただ「そういう常識」が、当たり前に身について行動する人々なのだ、という現実が、大変マイルドな形ながら見えてしまい、自分の認識を改めたものだ。

昨今、アメリカの圧力もあってか、ずいぶん国内の雰囲気が変わってきたとはいう。
確かに、現政権やその後継などについてなど、政治的な話がほとんど日常の会話ではタブーだった10年余り前を考えると、国内の雑誌などのメディアでも、逆に心配になるくらい大っぴらに「政治」を語り、批判するようになっている。

イランの携帯電話認可の話で、そんなことを思い出し、考えた次第である。
  
Posted by arimaburabura at 01:48Comments(0)TrackBack(0) | Amazon.co.jp | 楽天市場 | ブログ

2006年10月21日

エジプト:天然ガス採掘・石油精製で中国と協力〜ニュースのお時間です

中国とアフリカの関係は、このところ何だか不可思議だ。

以前に、温家宝首相がエジプトを皮切りにアフリカ諸国を歴訪したニュースに触れたことがあるが(こちらを参照)、またまた中国対エジプトがらみのニュース。

詳しくは以下参照。
livedoor ニュース


エジプトにも確かに、天然ガスや石油などの資源はあるが、私の知る限りではせいぜい自国消費程度(ただしおかげで現地のガソリンは安かったけれど)。
確かに日本や欧米の各国資本は入っているが、メジャーな産油国ではない。

スーダンに中国人労務者が大量に送り込まれているような状況は、例えばエチオピアやナイジェリアといった国にもあるようで、人的資源まで無償提供してプロジェクト支援をしている中国。
「どう考えても採算があっているとは思えないものもあるね」とエネルギー関連の仕事をしている知人が言う。

今回の記事は、私の足りない知識と頭でナンボ考えても「なんかヘン」という程度の
コドモのような感想しか出てこないので、こちらはまた別の、エネルギー関連に明るい知人に「このニュース、どう思います?」と、聞いてみた。

知人のコメントは以下の通り。

「中国は御存知の通り、このまま行くとエネルギー不足で破綻、革命が起こる危険も有り、現体制を維持する為にバブルをある程度抑えつつもエネルギー確保に躍起です。

日本は無資源のくせに脳天気ですね。

それでも何等かの新エネルギー対策をしないと、中国も結局近々エネルギーが足りない状態にならざるを得ないのですけどね。

アンゴラ(アフリカ)の石油権益を得る為に日本のODAに匹敵する資金量を使ったし、中央アジアからマジにパイプラインを敷設して石油持ち込んでるし、とにかくブラックホールの様な国ですよ。

これはエネルギーだけでなく、近々食料、水、等でも同様の現象となってきます。
正に「不気味」という表現がピッタリです」

ふうむ、なるほど。
特に近年、石油以上に危機感高まっている「水」も絡む。

中国は国家の一番二番が今年に入ってからアフリカ大陸を囲い込むように歴訪している。
子供が白地図を描くようにわかりやすい訪問順だった
つまり、私にもわかるようなシンプルさだ。
そんなシンプルなものが私にすら感じられる、ということは、深いところでは「もっと凄いこと」になってるんじゃ・・・?、などと考えてしまう。

そのレベルでの歴訪など、それ以前のレベルでのお膳立てがうまくいっていなければできないことなのであるし。

一方で、資源関連の日本の動きは、正直言って良くわからない。
私が知らないだけかと思っていたが、かの知人にして「日本は脳天気」ということだ。

丸腰で兵糧も確保しないで国際社会を右往左往する図・・・なんて、つい想像してぞっとした。

ついでに、近所の大変情けないオス猫を思い出してしまった。
猫のケンカは、最初の睨み合いで勝負が決まるんだけど、目が合う前に逃げまわってる「お坊ちゃん猫」である。
我家のオネエサマ猫たちにまで、馬鹿にされている。

日本がアレだとは、思いたくないんだけれど・・・。

  
Posted by arimaburabura at 00:40Comments(6)TrackBack(0) | Amazon.co.jp | 楽天市場 | ブログ