今回行ってきたお店はこちら。
イズミル
最寄駅:阿佐ヶ谷
料理:トルコ料理
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):5,000円〜10,000円
用途:夕食
以前何度か触れているが、なにしろ水餃子が好きだ。
この偏向した愛はもれなくトルコ風餃子にも向かい、当然「マントゥ」というトルコ餃子に激しく執着することになる。
羊肉にミントなどの香草を混ぜた餡を皮で包み、茹で上がりにヨーグルトをどっさりかけた餃子だ。
日本的感覚では、単に薄気味悪いだけだろうと思う。
イメージしにくいと思うので、以下写真(クリックすると拡大します)。

これが実物。
私がイスタンブルに居たころ
三日にあけず食べ続けていたものに
比較的近い。
正確に言うと、イスタンブルで私が食べていたのは「カイセリ・マントゥ」というもので、一個が小指の先ほどの大きさだ。三角錐型をしている。
こちらのお店の方によると、マントゥ自体がそもそも手のかかるものなのだが、カイセリ・マントゥになると、もう到底無理!なのだそうだ。
小指の先ほどの大きさだから、さもありなん、と思う。
マントゥ作りは家族総出でやるのだ、とも。
トルコは大家族だから、家族総出といっても日本とは規模(?)が違う。
まあ、我が家でも私が子供の頃は、満州育ちの亡父の号令一下、家内工業状態で水餃子を作っていたっけな。
なんだかちょっと懐かしい風景が目に浮かぶ。
ちなみに「カイセリ」というのは町の名前だ。
カッパドキア観光の拠点になる空港がある。
この町の名物、ということらしい。

こちらは三角錐は同じだがもうちょっと大きい。
普通サイズのフォークの先が写っているので
大きさを比較してみてください。
赤いソースはニンニク風味。
ところで、トルコでも日本でもマントゥを食べるたびに、じつは「なにか」が不満だったのである。
昔イスタンブルで住んでいた住居の近所に、実に美味いマントゥの専門店があった。
夜中まで出前もしてくれたので、実によく世話になった挙句の果てに、イスタンブルを離れてカイロに移住したとたん禁断症状に襲われた。
別に探し求めて出会った店ではないので、どこでもこのくらいのもんが出ているのだろう、と思ったら大間違いなのだ。
エジプトのトルコ料理はたかが知れているので、イスタンブル遠征もしてみたが、結局のところ同じ店にタクシーを飛ばすことになった。
イスタンブルでも、うまいマントゥはありそうでない。
だから、日本に来てしまったら絶望的・・・と思いきや、この店のものは大変美味かった。
おかげさまでよくわかった。
不満だった「なにか」が。
「皮」だ。
水餃子でも同じことだが、マントゥは一個が小さい分、よけいに餡より皮が大事になるのだ。
この店のものは、皮がモッチリしていて食感が良い。
そうかそうか、皮が問題だったのだな。
思い返すと、一応懐かしくはあるものの、多くは皮がゆるい。
三角錐型でなくて、ラビオリのような平らなものになると、なぜかよけい皮がふにゃふにゃした食感になる。
その他のものもいろいろ食べたので、順にアップしようと思うが、まずはマントゥのご紹介である。
別のブログにも記事を上げたので、併せてご参照を。
このブログの過去の記事でも、なんだかしつこくマントゥの話が出てきている。
一応、ご参考までに・・・。
『マントゥ』のいろいろ
マントゥ
愛し懐かしトルコとトルコ料理編 其の二