2006年07月04日

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奴隷にされる子供たち「ニュースのお時間です」

『奴隷にされた少女 メンデ』という本がある。
メンデ―奴隷にされた少女

スーダン中部に生まれたメンデという少女が、12歳で村を襲撃され、拉致され、暴行を受け、そして首都カルツームの金持ちの家に売られて「イエビト(名前をつける価値もない娘)」と呼ばれ、家に半監禁状態でした働きを強いられる、という、読んでいるだけで、怒りの余り握った拳が震えてくるような話だ。

その後、その家族の親戚がロンドンでした働きが必要である、とロンドンに移され、同じような生活を強いられる。

これはスーダンの話だが、エジプト人でも同じケースがあることが報道された。
幼い少女がエジプト人の家族から引き離され、アメリカでエジプト人の金持ちで奴隷労働を強いられていた、というニュースだ。

詳細は以下を。
livedoor ニュース


開発途上国には良くある、といってしまうと実も蓋もないが、同国人同士での差別問題というものは、国内で完結するだけに外になかなか漏れてこない。
「階級意識」というものが幸いにほとんど存在しない日本では、なかなか理解しがたい現象かもしれないが、実は同国人同士の階級差別意識は、エジプトやスーダンに限らずかなり根深く存在する闇である。

「カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の中東問題専門家は、西側の考えでは、子どもをメードとして奴隷扱いにすることは、とうてい許容されないと指摘」とか、ヌルいことが書かれているが、西だろうが東だろうが、こんなことが許されていいはずがない。

人権保護団体など、もちろん動いている組織はあるが、なかなか表に出てきにくい問題だ。これをきっかけに「闇」がもっと追求されることを、心から願う。



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