2006年06月19日

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中国とアフリカの不思議な関係 「ニュースのお時間です」

温家宝・中国首相は18日、カイロでムバラク・エジプト大統領と会談した。

詳細は以下。
livedoor ニュース


関連記事
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=0619&f=politics_0619_001.shtml

エジプトを皮切りに、ガーナ、コンゴ共和国、アンゴラ、南アフリカ共和国、タンザニア、ウガンダと七カ国を歴訪する。

関連記事は以下。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2098504/detail

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060619AT2M1800B18062006.html

4月には胡錦濤国家主席が、ナイジェリア、モロッコ、ケニアの3カ国を訪問している。

資源確保のための精力的なアフリカ外交、と一言ですむような気もするが、今回のエジプト、南アに前回のモロッコと、特段エネルギー資源があるわけでもない国とも友好関係を築こうという姿勢が見える。

アフリカを見渡して、南アはアフリカで唯一先進国に近いインフラのある国だ。
エジプトはアフリカとアラブの交差点にあり、界隈の「御意見番」で、モロッコはマグレブのキーとなる国である。

こうしてみると、中国の「アフリカ外交」というのは、単に資源欲しさに関係諸国をうろうろ訪問しているわけではなくて、マクロな視点からアフリカを自国側に取り込もうという、シンプルながら非常に戦略的な動きをしている印象がある。

そして、国家元首がこのような動きを見せている、ということは、すでにその土台が諸分野で出来上がっているのだ、とも考えられる。

あれこれ記事を読んでいて引っかかるのは、経済関係樹立、技術協力、といったよくあるお題目の中にある「人材交流」「人的援助」というところだ。

全然違う話になるが、例えばカタールあたりからスーダンはカルツームに飛ぶ飛行機は、常時中国人の労働者風でいっぱいなのだそうだ。

実際にそういう飛行機にたまに乗る夫によれば、全員見事に作業服のまま。
話そうにも中国語以外通じない。
スーダンで中国が進めている、各プロジェクトの労務者たちなのだそうだ。
こういうと語弊があるかもしれないが、人相風体ははっきりいってよろしくない、という。

そして、これはカルツームの「町の噂話」なのだが、この労働者たちは砂漠の奥地のプラントに送り込まれることになるという。
確証ゼロの話で、ほとんどブラックジョークだが、これがどうも普通の労働者ではなくて、中国各地の刑務所からつれてきた服役囚だ、という説も流布している。

確かに、そういう意味では「人的資源」は豊富な国ではあるけれど。

尚、うちの夫はまず海外で日本人に見られることがないのだが、カルツームの空港でだけは「一目でわかってもらえた」とのこと。

私服であれ、普通の格好をしているアジア人が、彼一人だったからだそうで・・・。

なんだか、あはは、と笑えないものを感じる話なのではある。



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この記事へのコメント
アリーマさん、こんばんは。

中国政府はなかなか深謀遠慮な外交をしているわけですねぇ。こんどはアフリカへの“人的支援”ですか。
古い話で恐縮なのですがもう20年ちょっと前、アラビア半島のサウジ以外のいくつかの国で中国人労働者の群れを空港で見かけたものです。例えば当時の北イエメンあたり。
多分道路を作っていたと思います。その時も異様な集団に見えました。

それとこれもかなり前のビルマ(現ミャンマー)でのこと。やけに安い金額でダム建設を落札していた韓国の建設会社。やはり自国の犯罪者を連れての海外工事だったようです。脱走者は見せしめのため、捕まれば首をはねた、という噂がまことしやかに流れたものです。
歴史は繰り返すのか・・・・ふっ!
Posted by min-min at 2006年06月19日 21:51
min-minさん

ううむ、やっぱりアレはタダの噂じゃあなさそうですね。
中国の場合、まともな技術者の給与は上がっているそうですし。

ナイジェリアだのスーダンだのの奥地は、逃げても行き場がないでしょう。
でも、ここで「ヒトを無償提供」して、安かろう悪かろうのインフラ作りに中国が一役買ってるとなると、なんだかアフリカの未来が暗くなってきますね・・・。
Posted by アリーマ at 2006年06月20日 22:15

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