2006年04月25日

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エジプトの鳥インフルエンザ問題

我がオットは、現在中東ロードにお出かけ中。
もうすぐ帰ってくる。

「アレとコレと、ついでにアレもきいといて」と頼むと、現地でいろいろな人と会ったときに、世間話がてらきいといてくれる。
若干のホラ吹き体質を考慮しても、わりと便利です。
一応世の中のことはわかった大人(のはず)ですから。

写真も、本人元来「自分のカメラ」というものを持ったことがない、現代社会では稀有な人なのだが、最近は仕事の関係で「デジカメ」という便利なものを持ち歩くようになったのをいいことに「アレとコレとそれから・・・」という「撮影依頼」も受けてもらえるようになった。

そういうホラ吹きメール(?)をエンリケ殿下に転送したら、恐れ多くも『軍事情報』本誌の記事になってしまった。

以下、記事です。
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アリーマ山口さんのご主人からの情報。現在、中東にご出張中です。
割り込んでくるアリーマのコメントは、(☆)部分です。

「養鶏業者にはかなり打撃となっている:

1.ある村では100万羽を焼き殺した。

2.焼き殺すにも金が掛かるので、金を惜しむ業者は鳥をケージに閉じ込めて餌をやらず餓死するのを待つ、という古典的な方法を取っているケースもあるとか
(☆:なんだか凄まじい光景が目に浮かぶ。餓死したあとの鳥は埋めるのか?
そもそも、そういう状況で、衛生状況その他考えると、別の意味で不衛生で怖い)

3.感染を防ぐ為に村から村への鳥の移送が禁止されている。

4.養鶏業者にトラックが売れなくなっている。(自動車業界にも飛び火しているいう意味。)

5.ZamalekのJuly 26通りには鳥屋が以前在ったので写真でも撮ろうと出かけたが、何故か以前在った場所に鳥屋がなかった。魚屋や肉屋、シュアルマ屋は在るのだが...。これもチキン・フルの影響だろうか?
(☆この通りは、カイロ随一の高級住宅地の目抜き通り。
東京で言えば青山通りか・・・かなり違うけれど。
カイロでは「生きたままの鳥(チキンに限らず)」を売る専門の店があって、その場で絞めてくれる。その風景を夫に頼んだのだけれど・・・)

でも本件をあまり問題視していないエジプト人も居て:
1.犠牲者が出たと言っても今の所4人だけ。しかもこれらは田舎の住人でチャンとして料理しなかった為。自分で育てている鶏を昔ながらの調理方法で食べた為とか。
2.60℃〜70℃くらいでチャンとして料理された鳥なら食べても何も問題ない。
(と言ってエジプトの鳥が安全だと言いたいのか、今回は2回も鳥肉を食わせてくれた。)
3.そもそもエジプトは渡り鳥のトランジット地になっているので、鳥が行ってしまったら問題ない。

(☆思いっきり「エジプシャン」なコメント満載。おかしいけど、笑えない。

1.4人のはずなど、あるわけがない!以下のヨルダンの話を参照。
情報隠蔽は、エジプトの「お国芸」。コメントした人も所謂「典型的なエジプトの上流意識」で発言している。
2.根拠なし、だと思う(今回は鶏食べちゃだめって、あれほど言ったのに〜)
3.それが一番問題なのではないか?
渡り鳥のトランジット地だからこそ、東西南北からあらゆるウイルスがエジプトに落とされて行くのではないのか??
むしろ怖いのは「行ってしまった後の鳥たち」のように思える。専門家の意見が聞きたいところです)


ヨルダンでもエジプトのチキン・フルが昨晩話題となり:
1.現地の知人の弟はエジプトで医学生だが、彼が行く病院でもチキン・フルと思われる患者が運ばれて来る。4人どころでは無く、既に200人くらいの犠牲者が出ているそうだ。
2.エジプトでは国のイメージが観光に響くのを気にして、なかなか実態を公表しないものだ。

*詳細は良く判らないが、影響が出ているのは確かのようだ。

(☆アフリカの飢餓に、この状況が確実にかぶっていく。
木の根をかじるのならば、明日の命のために病気の鳥を食べる人々が、悲しいことにアフリカには存在するのだ。

もうすでにいろいろなところが動いているはずだけれど、この件に関しては各国・各機関・各分野のエキスパートが連携を取って、世界規模で取り組まないと解決しないだろう。

外で放し飼いで育った地鶏より、抗生物質がっちり投与のブロイラーが安全、などという皮肉な事態になりかねない。
日本人はまだまだ危機感が薄すぎる、とおもう。

尚、以上は正式の取材活動の結果、ということでなく、夫が各地の知人らとの会話から聞いてきた「町の感覚」ではありますので、話の信憑性や正確さについては、その程度のもの、とお考えください。あくまで参考までに、ということです)

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以上、記事終わり。

焼き鳥が食べられなくなるとしたら、ワタシには大きな打撃なのだが、それ以上に、日常の食卓で始終チキンばかり食べている彼の地は、いったいどうなってしまうのだろう。

尚、世界各地の状況は以下に詳しい。
http://nna.asia.ne.jp.edgesuite.net/free/tokuhou/040123_tyo/

最近のその他、関連ニュースをいくつか。
なんと「原油高騰」にまで影響を出している。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1879690/detail
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1874105/detail

国内のニュースも。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1875775/detail

そして、イギリスでも。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1836960/detail

焼き鳥食べらんなくなると困る、とか間抜けなことをいっている場合ではない!
と、己に猛省を促す今日この頃である。



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