一日五回、目薬さしを年明けから続けていたら、ハナちゃんがずいぶん元気になった。交通事故で痛めた右目の状態が、びっくりするほど良くなったのだ。最近は近所のオスと喧嘩までしてくる。
別の獣医さんでは、諦めるよりない、と言われて、この五年間ばかりすっかり「暗いキャラ」が定着していたが、そういえば元々は強気な子だったっけ。
目が余程辛かったのだろう。
前の先生も大変いい方だったけれど、しかしセカンド・オピニオンというのは大切だなあ、とつくづく思った。
それにしても、ハナちゃん、鼻に喧嘩傷をつけている。
ヒメちゃんなんて、一時眉間に眠狂四郎ばりの向こう傷をつけていた。
獣医さん曰く、
「しかし、喧嘩傷って、特にメスは、普通オシリや首の辺りにつけてくるものなんですけどねぇ…顔っていうことは、相手はかなりやられてそうだなあ。
珍しいですねえ」
ここでワタシが赤面する必要は、ない、と思いたい。