2006年01月22日

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新年の椿事

年末年始は夫の郷里で過ごした。
熊本の某所である。

以前もご紹介した、某温泉に初湯に出かけた。
義母とお風呂につかっていたら「お孫さん?」と言われた。
いえ嫁です、と答えた。

これで気分を良くするのは、典型的な中年のオバハンであろう。
それはわかっているのだ。

で、それをオットに言ったら、馬の子と間違われたかか?と。
馬が温泉に来るか! ふん!!

しかしとりあえず気分はよい。
そういうのは、嬉しくないほうがおかしいでしょう?

翌日は熊本市内に泊まった。
熊本の繁華街をオットと歩いていたら、突然ワタシにすりよる若い男子一名。

「どーですかー、サービスしまーす!」

と、見せる写真は、豊乳を脇で引き締め、乳間を見せる女子数名。

「それ、なに?」
「おXぱい、モミモミ!」

唖然とした。
九州というのは全般に、ある線を越えると東京近郊よりも
かなり性的におおらからしい、という印象はあったが、
カップルのしかも女性のほうにこういう客引きがくるとは、
なんとも熊本の性風俗は結構世紀末…地方文化は多様だな、

と驚きつつ、あくまでも参考までに

「夫婦料金て、あるの?」

ときいてみた。

「・・・へ?・・・」

ふと見るとポン引き、腰が引けている。
私の横には、巨大な男が「なに?」と剣呑な顔つきで立っている。

「あ、あの、すみません・・・女性、なんですね・・!」

本人一瞬、何のことやらわからず、ぽかんとしているうちに、
オトコは素早い後ろ走りで消えていた。忍者のようだった。

で、顛末を理解した瞬間、グーを虚空に振り回したけれど、
それだけで終わる。

「あ、女の子だったの?」
という言葉は、昔からきいているから驚かない。
若ければ「ボーイッシュ」という美しい言葉がある。
しかし、不惑をとうに過ぎてフーゾクのポン引きに誘われる私は、
いったい何なのだ?!

オットに顛末を話したところ
「また馬の子に間違われたわけだな」
というわけのわからん〆でおわったのだった。

ぶーぶーひんひん。

以上、新年の椿事でございました。


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