今年は幸か不幸か、空梅雨だそうだ。
全身で待ち受けているだけで具合が悪くなっていたが、
実はたいしたことないじゃないか、今年・・・と思う。
こうなると、農業をはじめとした経済への影響が心配だ。
エジプトのようにナイル川がないですから、日本は・・・。
こうして気づくのも変な話だが、エジプトというのは本当に安定した
農業国なのだ。
さてこの不安定な日本でも、確実に暑気はやってくる。
しかも湿気とともに。
この辺は、多少は食事で解消できるものらしい。
今の時期、体の熱をとるには、山椒と八角がいいそうだ。
山椒は、一番いいのは一鉢買ってきて置いておくのが一つ。
もうひとつは、山椒の実を買ってきて、湯がいて醤油やら焼酎やら酒やらに
つけておくことだ。
ただ、山椒の実は都心の高級スーパーマーケットか、田舎の山の中のどちらかでなければ手に入らないので、間にいる私のような人間には大変不自由だ。
でも最近、ぼちぼち売ってもいるらしい。
もうひとつの八角は煮物やらカレーやらにどかどかと入れる。
豚とは大変相性がいい。
八角は英語でアニス。
何かといえば、レバノン産のアラック、トルコのラクにある、独特の香りの元だ。
確かにあの、水を入れると白く濁る酒は、夏に飲むと体がひんやりして気持ちよい。
山椒にして、あの口の中に残る微妙な清涼な感覚は、冬よりも夏に心地よい。
実が取れて、新芽が出るのもこの時期だ。
自然というのは、そういう風にできているのだろうか。