2006年09月30日

第63話 再び、ラマダーンの風景 〜彼らの信仰、私のお仕事 其の一〜(前編)

◆ 第63話 再び、ラマダーンの風景 〜彼らの信仰、私のお仕事 其の一〜(前編)


●ラマダーン月、始まる

去る9月24日までに、イスラム諸国を含め全世界が、ラマダーン月に入った。
ご存知のように断食をする月で、うっかり「断食月」などと訳しているところも
あるものだから「ラマダーン=断食」と思う向きがあるらしい。

だから、去年など某大新聞が堂々と「小泉首相が、ラマダーン明け朝食会を主催」
などという「???」な記事を出してしまったりした。
しかも気の毒なことに、見出しだったのだ。

「ラマダーン明け」と言うと「ラマダン月が明けた(終わった)」ということで、
そういう祭りや行事もあるけれど、意味はまるで違うものとなる。
「断食明け」とするのが正しい。

これは、早速誰かが気付いて叱られたと見えて、夕刻見たインターネット用の記事は、
こっそり訂正されていた。
この新聞社、外信部や会社上層部には非常にレベルの高いアラビストがいるのだ。
でも、記事を書いたのは政治部の記者あたりだったのだろう。
・・・カワイソウニ・・・。

でも、誤解が生まれるのも、まあ仕方あるまいよ、とも思う。
恥ずかしながら、かく言う私も現地にいる間、しばらくはそう思っていたからだ
(理由になっていないかしらん?)。

以前にも書いたかもしれないが、ラマダーンというのは「月の名前」である。
日本の陰暦で、例えば八月を「葉月」と呼ぶように、イスラーム暦(こちらも陰暦)
の月の名前にもそれぞれ意味があるのだ。
ラマダーン月はイスラーム暦の九月にあたる。

これを誰かが「断食月」などと訳してくれたので、特に突っ込んだ知識がない場合
「断食=ラマダーン」と思い込んでも無理はない。
そう思いませんか(人のせいにするのはよくないだろうか?)。

ラマダーンの語源は「ラムズ」で「焼き払う」「灼熱」という意味があるそうだ。
命名の由来は「罪を焼き払う」という意味合いがある、という説やら、
この習慣が始まった七世紀当時、メッカあたりは夏の「熱暑」の頃だったからだ、
とか、諸説ある。

詳しいことをご存知の方、是非教えてください。


●ラマダーンについて

ラマダーン中の生活や習慣については、昨年の連載で一通り思いつくままに
書いてみた(思えば、連載開始以来もう二度目のラマダーン、ということになる。
時の経つのは早い)。

その一回目で、ざっとラマダンがどういうものかは触れた。
詳しくは以下を参照いただきたい。
http://arima.livedoor.biz/archives/50110597.html

昨年10月分に目を通していただけると、各国現地の事情なども書いてある。
http://arima.livedoor.biz/archives/2005-10.html

でもまあ、それが面倒な方のために改めて簡単に解説すると、

1.この月に「断食」をすることで、貧者と思いを一つにし、己の禊ともする。
1.食を絶つのは、夜明けから日没まで。食べ物だけでなく、飲みもの、煙草など
全て絶つ。日中の性的交渉も御法度である(夜はいいのだ)。
1.月の始まりと終わりは、月暦に従い「新月から新月まで」となる。
世界各地で月の見え方は違うので、各国各地で始まりと終わりの日が変わってくる。
1.この期間の善行は、通常時よりも徳が高いとされて、富める者が貧しい者に
積極的に施しを行ったり、コーランを熟読したり、といったことが励行される。

そういうわけで、例えば普段は夜明けのお祈りなど、なんちゃってサボってしまう
不信心者も、この期間だけはきちんと真面目に起きて祈ることが多い。
大酒飲みは、約一ヶ月の休肝月ともなる。

ただ、国によってかなり差はあって、例えばトルコのように、特に気にせず普段の
暮らしを続ける人が多い国もあるし、サウジなどの湾岸諸国やエジプトのように、
国をあげて信心に向かうところもある。

(後編につづく)

2006年9月28日(木)配信


  

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2006年09月29日

『日本人イスラム教徒ゆとろぎ日記 〜アナー・イスミー・イスハーク〜』

以前に一度御紹介したサイトをもう一度。

日本人イスラム教徒ゆとろぎ日記 〜アナー・イスミー・イスハーク〜

日本人でイスラームに改宗した人、というと、肩が凝るほど生真面目で、融通の効かない人物を想像する向きはあるかと思う。
ましてや改宗のきっかけが、ご本人の意思のみで、結婚やら現地での生活と無関係、となると、不思議に思う人もいるかもしれない。

元々、アラブだイスラームだというと、お決まりの様に「厳格で信心深い」から始まって「過激で狂信的」などという偏見に固まったイメージが付きまとって離れぬ、
我が国日本。

そこでラマダーンが始まる。

昨年の日記も、実に毎日面白く読ませていただいたのだが、今年もスタート。
ラマダーン月の日々が、変に構えない、ご本人の生活感あふれる形(?)で
日々綴られていく。

勿論、ラマダーン月でなくとも、イスラーム感や旅行記、アラビア書道など、
突っ込んだ考察から楽しい手記まで、内容は充実。
また、こちらでは御紹介しきれない、イスラーム関連サイトのリンクも参考になる。

こういう冷やかしのような紹介記事も、笑って許してくださる懐の広さが感じられる
優れたブログだ(本当です、イスハークさん)。

実は最近、まこと幸いなことに、ご本人と直接お会いする機会も得た
(ご本人も幸いと思っておられるはずである。そうに違いない)。

と、いうことで、改めて上記ブログを御紹介する次第。
例えばこんな方もいるのである。

PS:
「もっとラマダーンについてまともなこと書いている日本人ムスリムもいるということも一言触れておいてもらえると安心です」とは御本人の弁。
こちらのブックマークにも、色々な日本人ムスリムの方のサイトが紹介されているので、そちらも是非、との由である。

  
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2006年09月28日

『イスラーム世界事典』

相も変わらず『岩波 イスラーム辞典』と『平凡社 イスラーム事典』には
お世話になっている。
イスラームが絡む話になると手元から離せない。

この二冊にプラス、最近たまに覗いてみる本がある。

『イスラーム世界事典』
明石書店

 
こちらは、項目数も詳細さも上記二冊と比較になるものではないのだが、
わかりやすく噛み砕いた話が載っているので、事典というよりは読み物として
面白いかもしれない。

白黒だが写真も豊富で「生きているイスラームに焦点をおいた」と編集方針に
明記されているように、古い事象よりは現在に目が向いている、というところ
がユニークだ。
ぱらぱらと捲って読んでいると面白い。

高額な事典までは手が出なくても、イスラームにまつわる諸々のことに
関心のある方に、お薦めする。
2900円と、ボリュームや内容を考えれば安価でもある。

岩波イスラーム辞典


新イスラム事典


  
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2006年09月27日

国際交流基金の『中東理解講座』


八月にも一度お知らせしましたが、国際交流基金の『中東理解講座』講座、まもなくスタートします。
まだ参加可能ですので、よろしければどうぞ。

http://arima.livedoor.biz/archives/50577900.html

なかなか充実した内容です。
エジプトを様々な視点から捉える講座と、世界規模でイスラームを捉える講座があります。

私も申し込みました。
隅の方で寝ている馬鹿者がいたら、それが私です・・・。  
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2006年09月26日

スーダン産のカルカデ

カルツームヒルトンのランドリーバッグスーダン土産。
カルツーム・ヒルトンのランドリー入れもついてきた。
引っ付いているのは、全長25センチほどの「トトロの猫バス」だ
(巨大なスーダン産ゲジゲジではない)。
比較対照用。



カルカデ確かに、オットに「カルカデ、たくさん買ってきてね。スーダン産の!」と、頼んであった。

買ってきた。
「たくさん」だった。
現地の知己に頼んだら「荷物になるといけないので少なめに」と配慮して買ってきてくれたそうだ。

彼の地のホスピタリティーは、まことに厚い。


カルカデの葉っぱこちらは、カルカデの茶葉。
ハイビスカスの花弁に見える部分(実はガク)を乾燥させたものだ。
いい加減な写真で申し訳ないが、ご参考までに。

最近、美容によいということでティーバッグにしたものなどは愛好者が増えているらしい。

本式には、茶葉を煎じて淹れる。
私は中に大きな茶漉しの入った薬缶で、たくさん作っておくことが多い。
冷やすこともあるし、温かいまま飲むこともあるが、現地ではたいがい冷やして飲む。
きれいな紅いジュースのような飲み物だ。
ただし、甘味をつけないとかなり酸っぱい。
だから現地では、かなり砂糖を入れる。
時に歯に沁みるほど甘いが、暑気と熱気に疲れた体には意外に美味しくいただける。

この酸味は、クエン酸などの有機酸。
ビタミンCも豊富だ。

肉体疲労、眼性疲労、夏バテ、美肌などに効く。

カリウムも豊富で、二日酔いやむくみにもよいそうだ。
胃もさっぱりするし、のどにもいいという。

他にも色々薬効があるが、酸っぱいからと砂糖を入れすぎて糖尿病などになってはいけないので、日本で常飲される向きは、どうぞお気をつけあれ。
  
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2006年09月23日

アズハルパーク in カイロ

シタデルをのぞむ私設特派員がここで「会食」をした、と。
ハンハリーリー市場とAuto Strad Roadの間に、昨年『アズハルパーク』という公園ができて、新しい市民の憩いの場になっているそうです。

レストランもあって、遠くにシタデルとモハメッド・アリ・モスクが見えます。



ちょっと人工的な印象はありますが、娯楽といえば「日暮れ後のお散歩」のカイロ。
車がないとアクセスが厳しいようではありますが、のんびりするにはよさそうです。


レストラン1開店前のレストラン。
イメージ的には「高級」です。
遠くにシタデルを臨みながらのお食事、寒くない時期ならば雰囲気よさそう。




レストラン何故か女性の後姿も写っちゃってますが・・・白いテーブルクロスなどかかって、落ち着いた雰囲気。

ナニ食べたの?
美味しかった??

と、聞いたら「よくある普通のエジプト料理。普通」との由。


まあ、雰囲気が大事、と言うことで。
ただし、お酒は出ません。



旧市街公園から旧市街が見渡せます。
いまだにこんな、中世そのままの町並みも残っているのです。







旧市街2靄がかかったような美しい夕暮れ・・・と言いたいところですが、この「靄」は埃と排気ガスの層ですねえ・・・。

でも、遠目にはぼんやりときれいな夕焼け。

そろそろラマダーンも始まることだから、断食明けのイフタルで、このレストランも賑わうのでしょうか?


  
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2006年09月21日

金木犀

金木犀2外で「おや?」と、立ち止まることがある。
金木犀の香りがするときだ。






金木犀1今年の横浜は、雨が降ったり冷え込んだり、いきなり蒸し暑くなったり・・・と、お天気が妙に忙しい。

でも、いつの間にか秋だ。
今年はいつもより、ちょっと早いような気がする。
金木犀が香ると、思わずあたりを見回してしまうが、なんとなく驚いた。


香りが強いのに、花は実に小さい。
よくよく見回さないと、どこに木があるのかもわからないことがある。

中国の南方が原産で「桂花」とも呼ばれる。
これを白ワインに漬けこんだものが、本来の桂花陳酒なのだそうだ。
お茶にもする。


題桂花美人 

桂花庭院月紛紛   桂花の庭院 月は紛紛
按罷霓裳酒半醺   霓裳を按じ罷んで 酒半ば醺す
折得一枝携満袖   一枝を折り得て 携へて袖に満つ
羅衣今夜不須熏   羅衣 今夜 熏するを須(もち)ひず

明代の詩人、高啓の作。

日本でもすっかり季節感に馴染んでいるけれど、実は江戸時代に初めて入ってきた花なのだそうだ。


  
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2006年09月17日

ラムセス二世のお引越し先(特派員レポート)

私設特派員をカイロに送り込み「ラムセス中央駅前からギザに引っ越した、あのラムセス二世像はどこにいっちゃったか」を調査してもらった。

以下のレポートと共に、映像を入手。

「エジプトで、ラムシス2世が居なくなったラムシス広場は確認できなかったが、今彼が
何処に居るかは確認できた。

ここはCairo-Alexandria砂漠道路の入り口から、Alex寄りに4-5km行った所の左側で、
ここに新しい博物館を造るらしい(タハリール広場に在る博物館がここに移動する)。
ラムシス2世は新しい居場所を確保できたようだ。良かったヨカッタ」

と、いうわけで、新居のご様子(?)など・・・。

新博物館の看板 アラビア語看板 英語英語とアラビア語の看板。
2010年完成予定、インシャアッラー。






ラムセス二世1未公開。
そりゃまあ、どうみてもどこにも「博物館」らしき影もないんで・・・。






ラムセス二世3お姿はフェンス越し限定・・・。







ラムセス二世2ラムセス二世4・・・かと思うと、そうでもなくて、結構しっかり見られます。

なんだか、包帯ぐるぐる巻きで「補修中」というか
「治療中」な雰囲気。



確かにラムセス広場の空気の悪さときたらハンパじゃないですから、まず呼吸器系の治療?
(・・・石像ですがね・・・)

なんとなく痛ましくも寂しげな「お姿」なのでした。
でも、ラムシス広場より「マシ」っていっても、この道路脇の空気が格段にいいとは思えないんですが。

さて、とりあえずぽつねんとエントランス用(?)の石像は置いたけど、肝心の博物館はいつ完成するコトやら・・・。

尚、日本の某社が建設を受注。
カイロのオペラハウスも、日本政府の全面援助で建設されたものだったけれど、今度は大博物館。
日本の貢献は、エジプト国内で大きく評価されるでしょう。
これは嬉しいことです。
  
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2006年09月16日

レバノンの国連平和維持軍への自衛隊部隊拠出?(『軍事情報』より)

上記記事が『軍事情報』に上がっている。
是非読者の皆様にもご一読いただきたいので、ご紹介する。

http://okigunnji.com/010/post_201.html

「ウチの親」なんで、勝手に引用してしまうけれど、いいですよね・・・(どこまでも甘えた「子」なのだ)。


さて、強く頷いたのは以下だ。


「中東に関しては、フリーハンドの等距離外交を貫くべきではないでしょうか。
それでなくても「米の付き人」視されているのです。

わが自衛隊のイラク・インド洋派遣は、あくまで「復興支援」であり、「対テロ戦争
支援」です。
決して「イスラーム諸国や中東諸国を敵にまわす」ことではありません。

先進国で唯一、中東にフリーハンドを持つ国家。
この財産を、つまらないことで失いたくないものです。」


まったくその通り!

私レベルの視線から見ても、アラブ諸国で日本人が暖かく迎え入れられていて、リュックを背負った若い旅行者からビジネスマンまで「親日的だなあ」と感動するのは、欧米諸国のように「過去の歴史的負のしがらみ」が無いからだ。

日本と東南アジア諸国の関係と、中東と欧米諸国の関係は、まあ100%重なるものではないにせよ、状況的にかなり似通ったところがある。
そういうイメージで考えてみてほしい。

そういうヤヤコシイしがらみがない上に、援助までしてくれる。
そこに重ねて、大声で自己主張しない、階級意識、人種差別意識のほとんどない、本当にとってもいい人たち、というイメージがある。
憎きアメリカ(現地の反米感情は強く根深い)に敗戦しながら、先進国としてここまで立ち上がった、ということで、尊敬の念も強い。
まあ、要するに、単に「悪いイメージが無いから好印象」という素朴な感覚でもあるのだが、ひとたびアメリカにくっついて軍事貢献することで(実体はどうあれ、そういう印象になってしまうのだ、結局のところ)、せっかくの好印象と「現地の親日感情」が反転してしまう。

「それがどうした」といわれればそれまでだが、下は個人対個人から、上は国家対国家まで、上っ面でない親近感や好感情はなかなか根付かないものだが、反感というものは簡単に生まれてなかなか消せない。

子供じみた理屈だが、だから、詰まらんことでせっかく長年現地に根付いていた「親日感情」をドブに捨てるようなことは、シンプルながら日本の将来にまでかかわる重大事ではないだろうか、と考える。

ジャーナリストの金子貴一氏は、サマワに同行して陸上自衛隊付きのアラビア語通訳を務めたのだが(こちら参照)、その時に「今まで絶対に日本人を敵と考えなかったアラブの人々の気持ちが変わったように感じた。日本人は特別だ、という彼らの感覚が、明らかに『アメリカに与するもの』となって、初めてそれゆえに『殺されるかも知れない』という怖さを感じた」と言っている。

重箱の隅をつつくような話はいくらでもできるが、肌身でアラブと付き合ってきた彼の感じた「怖さ」は、私もなんとなくイメージできる。

「おお、お前は日本人か!」と、どこに行っても無垢な笑顔を向けてもらえていたものが、
「ふうん、日本人ねえ・・・」という表情に変わるとしたら、これは悲しいことだ。

だから、上記記事には大きく頷けるものがあった。
そもそも「よいイメージ」は、サマワでかなり痛めつけられている。

ここでレバノン云々、などという話で、自らのイメージを泥沼化させる必要はない。
絶対にない。

私の拙い感想はさておき、レバノン情勢が気になる方は、是非この記事をご一読いただきたい。




  
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2006年09月12日

本にできるものか?


ブログというのは面白い媒体だ。

でも、自分で他の方のブログを読んでいても思うのだけれど、
この媒体はあくまでリアルタイムのものであって、過去をさかのぼって、
執筆者の当時の思いを読むものではない。
「今このとき」の情報的には有効かもしれないが、過去の情報は埋もれていく。
「読む媒体」ではなくて「見る媒体」なのだ。

『おき軍事』の恩恵の元、のほほんと連載開始以来一年半ほど。
私も随分色々学習し、学び、勉強した(一応は、泥縄式に)。
有り難いことだ。
さもなければ、ここまで自分の過ごした中東について考えることはなかったろうし、
離れているからこそよく見える姿を、追体験することもなかっただろう。

私の拙い連載に「愛読者」などという人たちが現れるなど、一年半前に連載を
スタートするときには考えられなかったことだ。

でも、過去に書いたものが消えていく、という実感と共に、これを文字にして残した
い、という思いが少し出てきた今日この頃。

なにか進展があればよいのですけれどね。
思うだけじゃだめなのよ、行動しなきゃ、と思いつつ。


★おき軍事より

「この連載の商業出版を希望しています!」

関心をお持ちの出版関係者、ぜひ連絡ください。
出版への応援メッセージも大歓迎です。

このメール⇒ arima@okigunnji.com の前でお待ちしています。  
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2006年09月11日

アンケート

最近『軍事情報』本誌が、紙面内容についてのアンケートを行った。
その結果を私のところに転送していただくのだが、優しい励ましのお便りで、
しみじみ有り難いことだと嬉しく思った。

私がだらしなく「湿気休載」していたとき「恋人に振られたような気持ちでした」
とまで書いてくださった方もいらした。

湿気に弱くて、スミマセン・・・。

今後は「絶対に毎週配信」ということではなく、基本は隔週、できれば週刊、
なんちゃって休刊もあり・・・という、ゆるゆるしたパターンでやって行きたい。

また、しつこいようだが、何か気になる話題やトピックがあれば、メールでも
ブログのコメントの書き込みでも構いませんので、是非リクエストください。
お待ちしています。  
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2006年09月10日

フセインは反アルカイダだった、というレポート「ニュースのお時間です」


ナニをイマサラ・・・と思わず言いたくなるが、アメリカの上院で「フセインとアルカイダは無関係だった」というレポートがでた。

詳細以下参照。
livedoor ニュース


アフガニスタンの状況とイラクの状況は、なんとなく並列して考えてしまいがちだが、戦争でひっくり返る前の国の状態はまるでちがう。

アフガニスタンは明らかに「イスラーム原理主義」が跋扈する国だったが、イラクのフセインの場合は「イスラーム」は単なるお題目で、結局のところ「サダム・フセイン独裁主義」がまず第一。今の北朝鮮と同じようなものだ。

勿論、信仰を否定こそしないけれど、となりのイランやアフガニスタンのように、信仰を国のバックボーンにしていたわけではない。
サダムは軍人であって、宗教的な背景が強くはないし、イスラーム的にストイックな印象はゼロだから、アルカイダなんかと仲良くなるわけないじゃないか、と思う。

いまさらそんなレポートが出ても、混迷しきったイラクの国内情勢は元に戻らない。

はっきり言って、イスラーム原理主義なんかより、よっぽど危険なのは「アメリカ一国至上主義」の暴走だ。もうあれは、私に言わせれば「危険で偏狭な過激思想」の世界にずっぽり入っている。

まあ、イマサラながら一応事実が公式に認められたのは、決して悪いことではないけれど「要するに最初っからわかってたんじゃないの?」と勘繰る気持ちもつい出てしまうのではある。





  
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レバノン空爆について


ブログにつまらない記事を書いたら、共感を持ってくださった人が優しいコメント
を沢山下さった。

単に横浜の某飲み屋で、この話がらみで隣のオヤジと「内戦勃発状態」に突入した
というだけの与太話だったのではあるが、とても嬉しく有り難かった。

http://arima.livedoor.biz/archives/50568483.html

この内戦に関して、私は何も発言していない。
本来ならば、私の意見でなくても何らかのリンクをご紹介すべきか、と思ったが、
考えてみればそれは、本誌『軍事情報』の分野だ。
彼らに任せておくのがよい。

とにかく、どうにかなってくれ!!
と、私の思いは幼稚かつ稚拙に、それだけだ。  
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2006年09月09日

再び、ファラオの復讐について(其の二 対策編) 【第62話】

(其の一の続き)


●それでも、当った場合・・・

さて、前回は「ファラオの復讐 その予防法」だった。

私が経験した限り、暴飲暴食を避け、冷たい水をがぶ飲みしない、としていると、
かなりの確率で「当り率」は下がる。

実際、私の友人など、言うこと聞いてるうちは大丈夫だったのに、
ある日ルクソール西岸であまりの炎天下に耐えかねて、止める間もなく
「冷たいミネラルウォーター、イッキ飲み」に走り、結果、その晩は一晩「P状態」
で泣き暮らしたことがある。

この場合は、特に高熱を発したり吐いたりしていたわけではなかったので、夕食は雀
の涙程に押さえ込んで(本人食欲もなかったし)、早く寝てもらったら翌日には回復し
ていた。

勿論「シャイ・ビ・ナーナー(ミントティー)」をしっかり飲んでもらった。
軽い不調は、これで何とかなる。
と、いうか、何とかなってほっとした。

用心していても、やっぱり当るときは当る。
そういう場合、恨みがましく思っても仕方がないので「ファラオに愛された証」
と考えれば、少しは気がラクになろうか?

さて、ここで一番いけないのは、素人療法と痩せ我慢である。
(注:上記の友人の話で、ワタシがやったこともまあ「素人療法」の範疇だけれど、とりあえず一晩様子をみて、状態が悪くなるようだったらドクター、と思っていたのだ)。

どこかのSNSなんぞみていると
「正露丸を倍量飲んで、日本の下痢止めと風邪薬を飲めば治る」
などと、想像するだに恐ろしいことが書き込んであったりして、なにか書き込んで
注意喚起すべきかどうか、結構悩むこともある。
これなど、空恐ろしいことに、某添乗員さんの「知恵」らしいのだ・・・ヤメテクレ!

正露丸は水当たりくらいにしかきかない。
倍量なんぞ飲むと、胃が荒れて余計辛いだけだ。
また、あまりの辛さに手持ちの止寫薬を服用して、下痢と吐き気を止めようとするの
も危険だ。

これはお医者さんに聞いた話なのだが、下痢や嘔吐というのは、体内に入ったバイキ
ンなりウィルスなりの「異物」を、生理的に肉体が追い出そうとしている状況なので、
素人判断で止めると、出て行くべきものが体内にとどまることになるから、余計ひど
いことになりかねない。

発熱も同じで、体内の抵抗勢力と侵略軍が熱く戦っている証拠、なのである。
軍事情報っぽくいうと(?)。

そこに「解熱鎮痛剤」など送り込むと、どっかの先進国の外部勢力が余計な介入をしたように、戦況を泥沼化させることがある。

この熱を、どのタイミングでどのように下げるかは、素人が判断しないほうがいい。

風邪薬???
日本で「こりゃ流感だ〜」なんてとき、「風邪薬」で治そうとしますかね?
と私は聞きたい。
まったく、どこの誰がそういう何の根拠もない「素人療法」を得意げに吹聴するのだ
ろうか。

SNSのコメントに思いっきり「バカタレ!」と書き殴りたい衝動と戦うのに疲れてきたので、最近はあまりみないようにしているのだけれど。

尚、一点重要なのは「水分補給」だ。
上下ともシンガポールのマーライオン化している(おお、失礼)ので、当然脱水症状になる。

もちろん「冷えたミネラルウォーター」などでないのは当然で(もう目の仇にしてい
るのだ)、理想的には「ぬるいお湯」。
もし手持ちで「ポカリスウェット」の類などあれば、吸収がいいので
「冷やさないで」飲む。

こういうときに、日本からこっそりスーツケースに忍ばせてきたティーバッグの日本
茶の類は実にありがたい。若干でも食欲があるなら「インスタント味噌汁」でもいい。

あともうひとつ、こういう状況下「熱いお湯がほしい」と思ったら、
日本人が常駐しているような「高級ホテル」であれば、ルームサービスに電話をかけて

"Boiled water, please!(ボイルド・ウォーター・プリーズ!)"

と各自申し述べていただきたい。

日本人のスタッフが対応してくれるケースも勿論あろうが、ゲストはあなた一人では
ない。
だから、他のことで駆けずり回っている場合など、逆に対応が遅れかねない。
ルームサービスに直接頼むほうが、間違いなく早い。

ホントウです・・・ホントウなんです・・・(経験者、談)。


●ドクターを呼ぼう

そういうわけで、できれば旅行保険に入っておいて、ホテルなどでドクターを呼ぼう。
旅行者のこの類の症状は、本人まことに深刻ながら、申し訳ないことに現地関係者は
「慣れっこ」だ。

カイロのホテル時代、必ず発生する会話の定形があった。

「お薬だけあればいいですから」
「いえ、現地のお薬を中途半端に飲むのは危険ですから、お医者さんを呼びましょう」
「お医者さんを呼ぶほどではないですから」
「こちらのお薬が必要なほどの状態でしたら、お医者さんに来ていただくのが一番です」
「・・・でも・・・」
「30分以内にドクターがお部屋に参りますので、お手伝いがいるようでしたらお電話
下さい」

で、ヨロシクドーゾ、なんていってドクターを呼んでいたものだ。

逆のパターンを日本のホテルでも経験したし(ゲストはエジプト人。第33話参照)、心情的にはよく理解できる。部屋までドクター往診というのは、ものすごい大事のようで気が引けるのである。
でも、旅行保険に入っておけば、薬代まで申請すれば戻ってくるのだから、そのほう
が得だ。

そして、大事なのは「ん??!!」と来た初期に押さえ込むことだ。
我慢強く日本から持参の薬を飲み続けて、状態を悪化させたゲストを何人見たかわか
らない。

エジプトのドクター、と言われると、申し訳ないけれど正直なところ「大丈夫なの
か?」と思いたくなるが「ファラオ関係」に関してはプロだ。

「日本に帰れば、いいお医者さんが・・・」というのもケース・バイ・ケースで、とりあえず「きちんと信頼できるドクター」を呼んでもらって、一応診察を受けることをお勧めする。

別に脅かそうというつもりはないが、カイロのドクターなら即座にわかる単純な病状
が、日本のドクターには「得体の知れぬ奇病」であったりするケース、なくはないの
である。

これは元在住者のケースだが、カイロで特殊な食中毒を起こした人が、丁度帰国直前で「日本に帰ってちゃんと診てもらうから」と帰国して、病院に即駆け込んだが原因不明。
検査検査でたらい回しにされているうちに、不幸にも亡くなられた、という話もあった。
カイロだったら「よくある病気」で、即対応してもらえた状態だったという。

これは極端に特殊な例ではあるが、意外に「現地の病は現地の医者が強い」というのは、半分くらいは真実だとおもう。
少なくとも、エジプトでは。
勿論、病状にもよるので100%とは言わないが、少なくとも日本の医療は万能ではない
し、エジプトにも信頼できるドクターはいる。

まあ、ろくでもないのも勿論いる。
でも、そういう「ヤブ」は日本にもいる。
だから、その辺を言い出したらきりがないのではある。

とにかく旅行者と病気というのは、彼の地では切っても切れない縁深いモノなので、
安宿から高級ホテルまで、とりあえずドクターは呼んでもらえる。
その辺は、下手をすると日本のホテルよりしっかりしているかもしれない。

ただし、各個人差のあることなので、健康上の不安がある方は、あくまで念のため、
出発前に主治医に相談をして、そういう場合の対応策を聞いておくとよいかと思う。

そして、どうせドクターにきてもらうなら早いほうがいい。
熱がでた、吐いた、という段階で、変に手持ちの薬でごまかさずにお医者を呼ぶべし。
我慢して長引かせるだけ、体は消耗する。

尚、ホテルによっては24時間呼び出し体制のドクターがいる。
これが、日本の高級ホテルだと「救急車対応」になるときいて、たまげたことがある。
この辺は、エジプトのほうが濃やかだ。



●水よりからだにいい飲み物

だんだん説教臭さがエスカレートして、書いてる本人疲れてきたから、少しは楽しい
話。

「現地のお飲み物」

けっこうお腹によい飲みものがあるのだ。
お試しあれ。

「シャイ・ビ・ナーナー」:ミントティー

何度かでてきたが、消化整腸作用がある。
ビュッフェでつい食べ過ぎたかなあ、などという時にも、胃がさっぱりしてよい。
苦手な方も、薬だと思ってお飲みください、是非・・・。


「カルカデ」:ハイビスカスティー

現地では、冷やして甘くして飲む。
ジュースのようだが、実はお茶なのだ。
赤い色をしていて、見た目にもキレイだ。

高血圧にきく。体の熱を取る作用があり、ビタミン豊富。貧血にもよい。
現地のものというのは、実にうまい具合にできている。

尚、日本でも最近よく見かけるようになったが、非常に高い。
エジプトなら高級スーパーマーケットなどで買っても、一キロ1000円もしないので、
お土産にもよいかもしれない。

「アシル・リモーン」:レモンジュース

エジプトのレモンは、どちらかというとライムに近い。
これも生のレモンを山ほど絞って、甘くして飲むので、ビタミン補給や体の熱さましに
よい。


食後のコーヒー(いわゆる「トルココーヒー」と言われているもの)も、
現地風の濃厚なものは、アニスやカルダモンなどが入っていて、消化促進や解熱によい。
クセはあるが、是非おためしあれ。
あれだけ飲むと「ナンダこりゃ??」と思うが、現地の食事のあとにいただくと、
なるほど胃がさっぱりする。

郷にいれば、とはよくいったものだなあと、こういう飲みものの効用薬効などをきくたび、つくづく思う。

(2006年9月8日配信)  
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2006年09月06日

猫らの近況 ヒメちゃんの憂鬱

ここのところ、食べものやら日常の四方山話やらが、なんとなく「子ブログ」に引っ越してしまった。
花は、海外の読者の方のため、ということでこちらに残してあるが、他になかったっけ、と思ったら、久しく忘れていた「我が家の猫話」があった。

連中は、イスタンブル生まれのカイロ育ちだから「中東系のトピック」に、無理やりこじつけている(いわゆる「帰国子女」というやつで・・・)。
今後もそうしようと思う。

長男タケゾウは、長い旅にでてしまった。
音沙汰なしだ。
きっと元気にやっているのだと思う。

ハナちゃんは、年末に別のお医者さんにかかりはじめてから、随分元気になった。
6年ほど前に交通事故で右顔面を車に強打されて、右目がほとんど潰れたような状態になっていたのだが、最近自宅近くに開院した獣医さんに診てもらったら、少しはよくなる可能性アリ、という診立てだった。

「でも、一日五回目薬をささなきゃいけないのです。まあ、ご主人と二人なら何とかなるでしょうが・・・」
「まあ、やってみます」

と、いうことで、最初は阿鼻叫喚の騒ぎになっていたが、なんと私は「猫の目薬さし」を結局のところ習得してしまったのである。

前のお医者さんは「素人さんに目薬は無理です」とキッパリ断言していたし、今の先生も
「え?! 一人でやってるんですか??!!」と驚いていたから、特殊技術なのだと思う。
履歴書に「猫の目薬さし」と明記できるくらい、この特技が市民権を得てくれないものだろうか。

右目は全快こそしなかったが、かなり視力が戻って、随分元気になった。
前のお医者さんもいい先生だったが、人間同様にセカンド・オピニオンは重要だ、
と痛感した次第。

himeさて、なんだか柄にもなくアンニュイなヒメちゃん。
「アルカイダの特攻隊」「極道の姐猫」などと、基本的にケンカ馬鹿一代な強気キャラクターなのに、なんでこういうことになっているのかと言うと・・・

彼女はこの日、生まれて初めて「病院で採血」という経験をしたのである。
予防注射くらいならともかく、採血ともなるとある程度の時間じっとしていてもらわなければならない。

猫にしてはまあ高齢な13歳になったので、一度くらい健康診断をしてもいいか、と、予防注射かたがた採血してもらったのだ。

ハナちゃんは3.5キロと並の体格だが、ヒメのほうは5.5キロ(これでも少し、ダイエットさせて痩せた)と雌離れしていて、力も強ければ戦闘能力も高い。
それの採血ということで、先生に助手の方と私の三人で抑えにかかったら、突然パニックを起こしてオシッコをもらしたあげく、ケージに駆け戻って「いやっ!オウチに帰るっ!!」と騒ぎまくるヒメちゃん・・・豪傑なコだと思っていたら、案外怖がりだったのか・・・知らなかったな。

そう、うっかりしていたが、ヒメちゃんは病院に慣れていない。
三週間入院して、以来しげしげ病院通いをしているものだから、診療台の上で大の字でリラックスできるハナとはワケが違う。
ケンカは界隈で一番強いから怪我とは無縁だし、病気ひとつしたことがない。
故に、あっち向いてホイで猫だまし状態の予防注射以外の経験はしたことがない。

結局、てんやわんやの末に無事採血できたのだが、なにしろオシッコもらして泣き喚いた醜態を、いつも小馬鹿にしているハナちゃんに、ケージ越しとはいえ一部始終見られてしまったのはまずかった。

姐さんの権威、大失墜である。
普段は先に食べるご飯も、フンという顔で先にハナちゃんに食べられてしまうし、自分でも相当恥ずかしいことをやった自覚があるようなのだ。

そういうわけで、ヒメちゃんはちょっとアンニュイ。
そこを思いっきり馬鹿にするハナちゃんも、案外ヒトが悪いコ(?)だなあ、
とは思うのだけれども、とりあえず目下はハナちゃんの三日天下中である。

猫の面子も、人間並みに色々あるものだ。

ところで、ヒメちゃんときたら、その晩、ワタシのベッドのど真ん中に「仕返しオシッコ」をしてくれた。
まったくもう・・・。

健康診断の結果を聞きに行くのに、同伴しないで飼い主だけでよいのはありがたい。

ところで、彼の地の猫らは、相対に足長め、顔小さめでスタイルがよい。
オスも体格骨格がかなりがっちりしている。
でも、トルコの場合「アジア系の血」が強いのもいて、ハナちゃんは標準的な日本の猫となんら変わらない。
お医者さんは「なんか、トルコ生まれなのに、日本猫と何にも変わりませんねえ」
と、なんだか不満そうだ・・・。

尚、同行した夫いわく「キミの狂犬病の予防注射は?」
「ついでにアナタの健康診断もお願いしたけれど『巨大動物』は扱ってないんですってっ!」

・・・不毛な会話である・・・。

  
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2006年09月04日

サウジ留学生がメイドを虐待 「ニュースのお時間です」


サウジアラビアからアメリカに留学してきていた男性が、本国から連れてきていたインドネシア人のメイドを虐待していた、というニュース。

詳細は以下。
livedoor ニュース


サウジアラビア本国でも、こういう話は珍しくないと聞く。
先日は、エジプト人が同国人の少女をやはりアメリカで不法に働かせ、虐待していた話を取り上げたが、根にある部分は似ていると感じる。

なんでも「いわれのない『イスラームに対する攻撃』である」などと主張しているらしいが、なんでもそっちに結びつければよいというものではないよ、と、呆れる。

中東やアフリカで、日本人始め外国人へのホスピタリティーが高いのは一面事実だが「下層階級」「下層労働者」という、社会的に貧しい層への階級差別意識が強烈なのも、またひとつ事実ではあるのだ。
だから、この事件の真偽がどうあれ、こういうことは十分に起こりうる。

勿論、こういう種の言語道断な虐待や差別に結びつくケースばかりではなく、貧しい層への積極的な施し、という形でプラスに出ることが多いのだが、階級意識の強さはヨーロッパなどの比ではない。

関係ない話だけれど、そういえば、エジプト人が同業のガイドの陰口を叩くとき
「あいつは下層階級出身だから」という言葉が少なからず出てきていたのを思い出す。

人間皆平等、という原則の下に生きている日本人には、理解の及ばない複雑な意識構造は、確かにあるのだ。
そういう意味では、日本はいい国だなあと、たまにしみじみと思う。

  
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2006年09月03日

田中真知さんとの邂逅

ふとしたことで、蚕の幼虫を食べる機会があり(というか、食べる羽目に落ち)、
虫喰い譚を思い巡らせていたら、カイロで御縁のあった田中真知さんのお話を
思い出した。

思いついて検索をかけたら、以下のブログをやっておられるのだった。

『王様の耳そうじ』http://earclean.cocolog-nifty.com/

田中さんの話を出したので、記事をトラックバックしてコメントを入れたら、
有り難くもアフリカの「虫食」について、なかなかリアルな解説をコメントに
書き込んでくださった。

http://arima.livedoor.biz/archives/50582285.html

こちらは、本文はともかく、是非コメントのほうをご参照いただきたい。
・・・関心のある方は、ということだけれど。

御著書は以前にも御紹介したが、飄々としたスタンスと柔らかな視線が魅力的だ。
お薦めする。

アフリカ旅物語 中南部編


アフリカ旅物語〈北東部編〉


ある夜、ピラミッドで



  
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切れ目、途切れ目、ターニングポイント??

なんのかんのと青息吐息で書いてきた『中東ぶらぶら回想記』だが、
60話という切れ目が出たとたん、季節柄もあってか、ふっつりとなにかが
自分の中で途絶えてしまった。
正直に言って、中東について私が語るべきことが、なんだか尽きてきてしまった
ような気がしてきたこともある。

ブログの記事の場合は、思いつくままに書くのでまだ何とかなるときもあるが、
連載となると、やはりそれなりのテーマがなくっちゃ、ということになる。

いや、ブログ記事にもテーマはあるのだけれど、やはりこちらの『連載記事』とは
ひとつ線を引いて、少しまとまったことを書こうと心がけているのだ。
心がけだけは、立派なのである。

身辺色々ばたばたしていたり、ひょんなことで体調を崩したりしているうち、
ずるずると「梅雨休み」から「夏休み」へ・・・。

優しいエンリケ殿下は「湿気休載中」ということにしてくださった。
なんというわけのわからぬ休載理由であろう・・・有り難いことだ(涙)。

さて、そんな調子で八月も末になり、フ、とカレンダーをみたら、次の木曜日は
なんと我が43歳のお誕生日だった。

別に関係ないのだけれど、偶然とはいえ、やはりここは「けじめをつけよ」という
天命であろう、などと思ったら、なんとなく記事が出来た。
昔の記事の焼き直しのようなものだが、まずはとりあえず・・・というところだ。

今後については、原則として隔週刊としようか、と思う。

それより、そろそろ私も中東に里帰りして来たいものだ。
驚いたことに、最後にカイロを出てから6年以上たっている。

それでも、なにがしか書き連ねていると、カイロの街角の喧騒が聞こえ、
ひなた臭い埃の匂いが、実にリアルに肌身に迫って蘇えるから不思議なものだ。

懐かしさももちろんあるが、それとはまた違う、奇妙な感覚に陥る。
久しぶりに連載記事を書いて、忘れていた「この感覚」を思い出した。

そんなこんなで、またいつ意味不明の理由で休載が入るかわからないが、
何とか100回を目指そう、と思う次第である。

目標は、あくまで高く、という意味だけれど。  
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2006年09月02日

再び、ファラオの復讐について 【第61話】(後編)

(前編のつづき)

●自己管理について

気がついたら二ヶ月も連載をサボっていた私に、自己管理のナンタルヤを言われるなど、
読者の皆様にしてみれば噴飯ものであろうが、耐えてこらえて聞いていただきたい。

結局のところ、エジプトなど中東に限れば、旅行中に体調を崩す原因は以下の三つ。

1.寝不足
2.過労
3.暴飲暴食

単純な話だ。
以下、解説。


1.寝不足
大人が一週間も海外に出ようと思ったら、仕事を休むことになる。
忙殺されて寝不足になっているのが普通だろう、と思う。

専業主婦は関係ない?!
とんでもない、主婦だって毎日の仕事プラス留守宅の手配などがあるのだ。
買い物、お土産、挨拶などなど、普段の仕事に乗っかってくる仕事で忙しいのだ。

経験的に、ツアーで最初にダウンするのは若い独身者が多い。
でもこれは「最近の若いもんはだらしない」からでは必ずしもなくて、
一人で全部抱え込んでいるからではないか、と思うことがある。

そういうわけで「疲労との戦い」は、実は旅立つ前からはじまっているのだ。

出発前夜は荷造りに追われ、あるいは興奮してほとんど寝つかれず、挙句に朝が極端に早かったりする。

飛行機の中で寝て行けばいい?
ここでとれるのはあくまで「仮眠」であって、しっかり横になって眠れるわけではない。
疲れは、取れるどころか増しているのが普通だ。


2.過労
1と同じ話だが、とにかく「休暇だから眠れる」という信仰に近い感覚をもって、
皆様それぞれ、最寄の国際空港に向かう。

特に旅程が決まってなければ、行った先の最初の宿から一歩も出ないで、ぐっすり眠るというのもアリだろう。
贅沢だけど、場合によってはありうると思う。
私自身も「休暇旅行=場所を変えた健康的熟睡環境での生活」だった時期がある。

だって「バケーション」だ「バカンス」というのは、本来「空にする」という言葉が
元になっているのだ。まあ、空っぽになる手段は人それぞれ、ということだけれど。

さて、そういうワガママな人種はおいといて、旅程の決まったパッケージツアーだと、
添乗員さんの申し述べた「明日の旅程」は、絶対なのである。

「それでは皆様、明日の行程をご説明申し上げます。

モーニングコール 2時半
お荷物を廊下に3時までに出していただきまして、ご朝食。
チェックアウトを済ませていただいて、ロビー集合は3時半、出発4時と・・・」

カイロから、ルクソール、アスワンなどの上エジプト方面に移動するときなど、
これが普通だ。

本当は、旅程のゆったりした、詰め込み型でないツアーで行くのが理想的だけれど、
なかなかそうもいかない。
ほんの5日か6日の間に、強行軍でエジプトの名所旧跡を訪ねる旅が始まる。

そして、疲労はますます重なって行くのである。


3.暴飲某食
かくのごとく、パンチドランカー状態の老若男女が遭遇するのが、まずは「飲みもの」、
次に「食べもの」だ。
そして実は、一番ダメージが大きいのが「飲みもの」なのである。

でもまず、食べものについて。

エジプトに限ると、食事はビュッフェが中心になる。
地方では、朝、昼、夜と続くこともある。

イヤミに聞こえると悲しいのだけれど、日本人の行動をみていて「やれやれ」とおもうのが、ビュッフェを皆でいただくときだ。

日本では「バイキング」、またはもっと直裁に「食べ放題」と訳されている。
そこに歪みが生まれる。

私も実は深層意識の中ではそうなのだけど
「ビュッフェ=バイキング=食べ放題」
となって、とにかく片っ端からイッテしまえ・・・となりがちなのだ。

しかし、エジプト現地のビュッフェの料理というものは、例え朝食でもけっこう脂を
使っている。
ランチはビュッフェか定食かわからないけど、きっちり食べる。
そして、ディナーの豪華なビュッフェに突入。

ここで考えてみてほしい。
あなたは、日本にいるときに、一日三食お腹一杯食べていますか?

しかも、中東や欧米に関しては、一見さっぱり見えても相当な油脂類が使われている。
ホテル勤務当時、某高級ホテルの清潔にして整然としたキッチンで「ひぇぇ〜!」と
たまげるほどの油脂が投入される現場を、目の当たりにしてきたから間違いない。

それだけ食べれば、ただでさえ疲れきった睡眠不足の体に「胃もたれ」「消化不良」がついてくるのは、当然のことではなかろうか?

このようなビュッフェでの過食を避けるには、時間さえ許されるなら、いい方法がある。
レストランに着いたらまず、どんな料理が出ているのか、まず一回り見て歩くのだ。
そして、何をどう食べようか考える。

こうしているうちに、脊髄反射的に熱く燃え上がった「行け、食べ放題だ!!」という一時的興奮状態が、少しはおさまる。そうです、皆さん、冷静に・・・。

見慣れない料理が多い場合は、あまり量をとり過ぎないこと。
食べてみて、もっと食べてみたいと思ったらまた取りに行けばよいのだ。

そうして往復するうちに、意識は「きちんと食べよう」という方向に向くものだ。
そのほうが楽しいし、実は格好良くもある。

尚、これはマナー違反だけれど、取ってきたものが口にあわなかったり、どうにも
食べきれないな、と思ったとき、潔く残すのが明日の自分のためになる。
海外旅行の場合、どうしても日常のバランス感覚を失いがちだし、
食べたらイメージが違っていた、ということも多い。

本来ビュッフェで、取ってきたものの食べ残しというのは、あまり格好のよいものではないのだが、無理をして消化不良を起こすくらいならきっぱり残すべし。

ただし、時間が限られるランチなどの場合は、この限りではない。
状況に合わせながらも「腹八分目」を必ず心の隅におかれたい。


●飲みものについて。

現地で暮らしていれば、日本より時期によっては快適であろうとも、初めて来た旅行者にとっては慣れない環境だ。

そこで暑いと、日本人の場合、特に目だってカチンコチンに冷えたものを飲む傾向がある。

氷がいけない、というのではない。
場合によってはそういうケースもあろうが、氷よりもっといけないのは、
日本人の「カチンコチンヒヤヒヤ執着癖」とでもいうべき習性だ。

あなたたち、お爺さんやお婆さんに言われませんでしたか?
夏場は暑い時こそ熱いお茶を飲み・・・あーーーそこのおじいさんっ!
凍ったミネラルウォーターのイッキ飲みは、やーめーーーーてーーーーー!!!

日本にいるときも、暑い時に冷たいものばかり飲んでいれば胃腸が変になる。

それが、エジプトのように、エキセントリックなほど異国情緒あふれる土地で、
過労と寝不足を抱えて慣れないものを食べているのだ。

挙句に、寝不足、過労、過食・・・ときて、ヘタヘタに弱っている胃腸の上に、
冷たい飲みものをドバドバぶっかけたら、弱った体が余計にへたるのは理の当然。

そうおもいませんか?

ただしエジプトでは、特に暑い時期、水分補給は必須のものだ。

だから、常温のものを常備して、チビチビ飲むのが正解。
冷たいものしかなければ、噛むようにゆっくり飲んでほしい。
それだけで、相当にファラオさまはお喜びくださるのだ。
本当です。

そして、一度口をつけたボトルの賞味期限は一日。
バクテリアが繁殖するからだ。
夜余ったら、髪を洗うときに頭からドバドバかけてリンスするとか、
歯磨きや洗眼に使うとか、あるいは捨ててしまうとか、手段は色々だが、
「その日のうちの使いきり」をオススメする。

最後に、もう一度、大きな声で繰り返したい!

「ビュッフェの食べ過ぎに注意!」
「冷たい水のいっき飲みはやめよう!」

(この項、次回に続く)
  
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2006年09月01日

『アフリカン・フェア』開催!フードコートに突撃しよう?!

今週末、2日〜4日の三日間、経済産業省とジェトロの主催で『アフリカン・フェア』が開催されます。

イベント詳細は以下を参照ください。

http://www.jetro.go.jp/africanfair/

内容は・・・といえば、北から南まで網羅した、アフリカ各国のバラエティー豊かなものが勢ぞろい、というイメージ。

真面目なシンポジウムもありますが、注目はショッピング、音楽、ファッション、そして・・・「フードコート」まで取り揃えた実に楽しそうなイベント。

この内容は、思わず走りたくなります・・・。
http://www.jetro.go.jp/africanfair/program/foodcourt.pdf

ワタクシは、とりあえず「フードコート」に走ります!!
なにしろ、アフリカ料理関係の都内有名店が、結構出展してるのです。
モロッコ、エチオピア、スーダン、中央アフリカ、西アフリカ諸国のお料理などなど。
「ワニのから揚げ」なんかもあるとやら。
なかなか

と、いうことで、ご紹介まで。


  
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再び、ファラオの復讐について 【第61話】(前編)

●お詫び

この冒頭、実はこの連載で結構多い、という事実に気がついて呆れた。
呆れるだけで、反省につながらないのはいけない。
いけないと思うが、結局三歩歩くと忘れて、しょっちゅう「お詫び」になる。

こんな筆者を、暖かく励ましてくださる皆様のお気持ちに支えられ、なんとなく休載
していたが、これまたなんとなく再開せんと原稿を書き始めた。

だらしのないことで申し訳なく思うが、エジプト化した猫人間の書く、中東がらみの
徒然の記と思っていただければ幸いである。

マーレーシュ。

ああ、いい言葉だ。
日本語に翻訳不能な言葉だが、敢えていえば「まあまあ、ね」「いやぁ、どうも・・・」
「それはまた、ねえ」「いやいやまあまあ」というような様々なニュアンスがある。

そして、言われた相手も「マーレーシュ」と答えるのである。
返事の場合は「おお」とか「ああ」とか「いや、まあ」みたいなところか?
ともかく、言ったところですでに「赦し」が成立している。

この微妙なユルさは、実にエジプト的だ。
全てがグレーエリアで、ゆるゆると流されていくのである。

と、いうことで、エジプト人のふりをして勝手にお許しをいただいて、
久しぶりに本文に入ろうと思う。



●ファラオの復讐について

実は、夏休みの前に一度「ご注意」ということで上げておこうと思っていたのだが、
今日になってしまった。

でもエジプトのツアーは秋口以降が本番だから、ここで書いても遅すぎはしないだろう
と思う。

いや、別に新しい話題ではなく、昨年の春頃に以下のような話は書いているのである。
関心ある方は、あとで読んでみていただきたく。

http://arima.livedoor.biz/archives/17070534.html


簡略に行こう。

エジプトには、俗にいう「ファラオの復讐」という病がある。
何のことはない「一種の食中毒」なのだけれど、症状は相当きつい。
端的にいうと「強烈な嘔吐、激烈な下痢、灼熱の高熱」と、言いようによっては詩的に
さえ響く病状だ。
しかし、実際に当たったときの「肉体的な」響きは、詩的なものとは程遠い。

その辺の話と予防、ということでもう一回、敢えて書きなおしたい。



●水関係

1.エジプト現地には、ミネラルウォーターがある。
 
 生水については、慎重な人は飲まない。だからといって、別に毒ではない。
 私はカイロで過ごした最初の一年を生水で過ごした。
 やめたのは「たかが20円程度で美味しい水が2リットル買えるのに、
 なぜこの不味い水に耐えなければいけないのか?」と、ある時ふと思ったからだ。
 現地の水は、硬くてカルキが強くて、住居用などは消毒もきつい。
 はっきりいって不味いのだ。

 じゃあ何故ひたすら生水に固執したかって、それは25歳当時の「若気の至り」
 としかいいようがない。
 今思うと馬鹿げてるが、なにか妙なコダワリを持ちたくなる年頃だったのだ。
 かわいいものである。まあ、いいじゃないですか。

 毒物に近ければ、歯を磨いた瞬間におかしくなろう。
 そして、原則その心配はない。

 ただし、水質が硬いのでカルキ分は強い。
 「水が変わると水あたりする」という現象は、極端に言えば九州の人が東京にきて
 も起きることなので、ましてやエジプトならばミネラルウォーターを飲むのが
 常識といってよいだろう。

 だから、飲料水はミネラルウォーター、としても、あとはあまり神経質になりすぎ るのは
 考えものだ。 

 ちなみに、私はエジプトから日本に一時帰国すると、いつでも最初の一週間くらい
 お腹の調子がいまひとつだった。
 まあ、そんなものだと思っているので、普通に飲み食いしているうちに平常に戻る。
 疲れがたまっているときなど、お腹が結構ちくちくした(繰り返すが
 エジプト在住時「日本で」のことだ)、諸事に追われているうちにおさまる。

 もっと気の毒な例を上げれば、来日したエジプト人が日本でホテルの生水を飲んで
 「逆ファラオの復讐」にあうケース。
 
 こういう人たちには、ひっそりと「シャイ・ビ・ナァナァ(ミントティー)」を
 ホテルの部屋に差し入れたものだ。
 お気の毒すからね・・・。
 同じような目にあって苦しんだ経験のあるものとしては、やはりこういうときは、
 出来るだけのことをしてあげたいと思う。

 そう、余談だが、私も現地で数回は経験している。
 別に無傷で十年過ごしたわけではない。
 大抵、他所の国にしばらく「出稼ぎ」に行っていて、戻ってから一ヵ月後くらいに
 発症するのだが、しまいには慣れてしまった。

 私にとっては「愛の帰国歓迎セレモニー by ファラオさま」のようなもの、
 だろうか?


1.「生の野菜や果物を食べるな」という話
 これは、人それぞれであって、個人差が大きいので、一概にはいえないことではあ る。
 
 ただ「現地の水で洗っているから生野菜や果物は厳禁」のような言い方も極端だ。
 特に生野菜というのは、消化が必ずしもよくないし、昔から日本でも
 「胃を冷やす」とよくいう。
 それだけに、胃腸のコンディションが万全でないときには消化不良の元になりやす い。
 
 一般のローカルレストランでは、洗い方や水質などは色々だと思うが、少なくとも
 一流といわれるホテルの場合、水はきちんと浄化槽を通っている。
 過去、カイロ市内一流ホテルを某所が調査したところ、雑菌のレベルなどは特段 
 健康に悪いものではなく、場所によってはボトル売りのミネラルウォーターよりも
 よかった、という話を聞いたことがある。

 だから「エジプトの水で洗った野菜を食べると食あたりする」というのは、
 必ずしも真実ではないし、極端ないい方だ、と思う。
 要するに、本人の体調の問題なのだ。
 
 ただし例外的に、ティーン・ショーキ(トゲ付きサボテンの実)のように
 夏場に道端で皮を剥いてもらって食べるようなものは、一応それなりに覚悟を・・・
 といっておく。

 果物自体はよいとしても、露天だけにナイフなどの衛生管理は言わずと知れてい る。
 衛生管理? 
 露天によっては、売ってるおじさんの手ぬぐいなんかでチョチョイと拭いてお終 い、とか、横にあるバケツに突っ込んで手ぬぐいで・・・という「管理」。
 
 用心深い友人は、丸ごと買って自分で処理していた。
 厚手のゴム手袋着用である。
 そうしないと、手のひらがトゲまみれになって、とても痛い思いをするそうだ。

 「ふうん」と、単純に感心しつつ、衛生状態怪しげなナイフで切り捌かれたものを
 道端で買い食いして10年ばかり、特段問題が起きなかった例もある。
 私と夫と、似たような行動形態の奇怪なお友達のように
 
 これで平気なのは、現地で生活していて体調が平常だからなのだ、と思う。
 抵抗力もついているし、何しろ体が現地化している。

 日本に一時帰国して、生水を飲んだらお腹の調子を崩すくらいだ。

 要するに、この場合、水質というよりは「慣れと体調」なのである。


1.当たれば全て、食べもののせいになる
 これに関しては、野菜や果物と同様で、私は以前から疑問に思っている。
 確かに、体調を崩す理由は多い地域ではあるけれど、それを全てエジプトの
 食べもののせいにするのもひどい話だ、とよく思う。

 くどいようだけれど、体調の問題、ひいては自己管理の部分が実は大きい。
 詳しくは・・・(つづく)。
 

  
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