実は6月頃に、我がオット兼私設特派員はスーダンはカルツームにオデカケしておった。
よりによって6月。
実にご苦労なことだ。
そんな写真はさっさと上げればいいのに、なんとなくいままで持ち越してしまった。
スミマセン。
武運長久を祈って、タクシーが見えなくなるまで礼をしていた妻の鏡・・・などはどこにもおらず
「じゃあ、いってらっしゃい。拾い食いするんじゃないのよ」程度で送り出したのはワタシだ。
もうたぶんお馴染みの、朋友にして「中東ジャーナリスト界のパパイヤ鈴木」こと金子貴一によれば「街のレストランなどでの食事は避けた方がいいです。僕ですらホテルなど決まったところ以外では食事はしません」とのこと。
「あの」彼がそこまで言っている、という貴重なアドバイスは、最初にいった時にきちんと伝えてあったのだが、オット本人はホニャララリンと現地のパートナーが行く、普通のローカルレストランで食事をしていたそうである。
まあ、現地のパートナーも教養の高い立派な人だそうだから、ローカルとはいえ衛生状態のよい店を選んでくれていた、の、だろう。
そうに違いない。
今回は、現地で「魚でも食べるか」と、連れていってもらった魚料理のローカルレストランの風景。
毎度のコトながら「なにかをとくに撮る、というのでなくて、その辺の風景を適当によろしく」といってあるので、どこかにピントを絞ったりしていない。
写真はクリックすると拡大するので、皆さんそれぞれの目でみていただければ幸い。
立て襟の白いガラベイヤ(現地の衣服)は、エジプトのアスワンあたりでよく見かけるが、カルツームでは短いものの下にズボンをはいているのが面白い。
ガラベイヤのよいところは「とにかく風が通って涼しい」と、そこに尽きるのだが、
どうして下にズボンをはいてるんだろうか?
これがお洒落なのかなあ??
わかりません。
背後にこっそり、カメラに向かって手を振ってるおじさんがいます。
なんとなく可愛いですね。
店の入り口では、ビジネスマン風の男性が携帯電話でお話中。
ちょっとした、社会のコントラストに見えます。
一番うまそうなのは、パンだ、と思う。
魚は、何らかの魚(たぶんスズキの類じゃなかろうか?)を揚げたものだ。
見た通り。
キュウリのヨーグルト和えは、トルコやレバノンあたりではハーブなどが複雑にはいって、さっぱりと美味しいものだが、アフリカ大陸を進んでゆくと、このように究極にシンプルになります。
塩と赤唐辛子(一味)で食え、と。
質実剛健。
ワタシの別ブログ関係の
アミーゴは、アメリカ中西部の食事に音を上げて、ヘロヘロロン状態で帰ってきたが、やっぱりソレは贅沢である!と、思った次第である。
でも、我がオットが食べものへの「質実剛健忍耐我慢」を学んだのも、くしくも同じアメリカ中西部だった。
ワタシは行ったことがないからなんとも言えないが、こういうところにすんだら大変そうだ。
お食事風景です。
おそらくテーブルの上には紙のテーブルクロスが敷いてあるようで、骨などの残骸はテーブルにポイポイと放るようす。
一見お行儀悪そうだけれど、床の清潔さにご注目いただきたく・・・。
このへんまで来ると、なんとなく「写真撮られてる」と意識した人が増えてきている。
写真というのは、彼の国では特別なものだから。
こういう風に、勝手にカメラを意識している場合は別だけれど、お願いして撮らせてもらった写真は、できるだけ現地に送ってあげたいものですね。
そういうところに限って、案外住所はシンプルだったりしますし。
尚、見ておわかりの通り、エアコンなどというものは「ない」。
ところで、なにか強烈な病に倒れて、妻が現地に呼び出されたら、いつでも動けるようスタンバイしてはいるのだ。
・・・が、実際に、無茶苦茶な強行スケジュールで疲労しきったオットが、カルツーム現地で体調を崩すことは一切なかったようだ。
なにしろ、うちのオットの売り物は
「往時のアントニオ猪木ばりの蛇のような回復力」
なので、よいこの皆さんは決して真似をしないで下さい、と、一応申し添えておく。
まるで日常の風景ですが、なにか気になること、気がつかれたことなどあれば、是非お知らせくださいまし。
(続く)