2006年04月30日

続 アルジャジーラ、カイロ支局長釈放

先日UPした同ニュースの、日本語版が出てましたので、ご参照ください。
ご参考までに。
livedoor ニュース
  

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2006年04月29日

雛罌粟と母

060428ヒナゲシギリシャでは、今頃、真っ赤な雛罌粟 (ひなげし)があちこちに咲いているだろう。

あの国では初夏のころ、素晴らしく野生的で勝手放題な「お花畑」が咲き誇る。
豪勢な自然の花畑の中で、ひときわ可愛らしかったのが真っ赤な雛罌粟。
あれはきれいだったね、と母とよく懐かしむ。

母はイタリアとギリシャがいたく気に入って、二年続けて現れたのだ。
ローマの空港で落ち合って、数日ローマ界隈で遊んでからアテネに向かったものだ。
三日目くらいに「そろそろ中華か日本食でも食べる?」と、
母の体調を気遣って聞いたところ(当時「どう見えるか」は別として、60代末尾だったのだ)

「せっかくイタリアに居て、美味しいイタリアンが山ほどあるのに、
いったいどうしてそんなものを食べなければいけないの?!」

と、叱られたりしていた(やれやれ)。

アテネには夫が単身の住居を借りていた。
海のそばで、空き地はやはりお花畑になるところだった。
ヴーリャグメリという地域だ。

ちなみに、カイロは一度きたけれど、二度と来ようとしなかった。
彼女は遺跡だの観光だのというものに、あまりまともに関心がない。
だからそういう意味での面倒はないのだ、が・・・。

初夏のギリシャの花畑には、我を忘れて夢中になっていた。
日没の絶景で有名なスニオン岬も、観光客が感嘆して見上げるポセイドン神殿も、
軽く数枚記念写真だけをとってから欠伸をしていた人が、
その丘の裾に広がる、一面のお花畑に入り込んだら、とっぷり陽がくれるまで出てこず。

私が言ってもきかないので、オットを差し向けて
「お母さん、そろそろ行きましょうかね」と、さりげなく草むらから引きずり出したものだ。

二年目にきた時は、当時はまだ日本ではそう出回っていなかったオリーブの苗を担いで帰った。
しかも二本。

無駄と知りつつ「植物検疫、どうするつもり?」ときいたら、

「私のスーツケースを開けるような、失礼な係官がいるわけがないでしょう」
と、母はあたりまえに言い放ったものだ(あーあ)。

で、実際にっこり笑顔でスルーだからあきれる。
空港職員の皆さん、ご禁制品を持ち込むのはガイジンやヨレヨレのバックパッカーだけじゃないのですよ・・・。

それにしても、あの赤い雛罌粟はきれいだった。
どうせなら、アテネの家の前の空き地から、引っこ抜いて苗を持って帰ってきたかった、と本気で悔やんでいる。

そして母は「なぜそうしなかったの?!」と、相変わらず私を詰る。
だから、初夏の頃に雛罌粟の話は避けるようにしている。

さて、ついつい思い出話になってしまったが、横浜にきた最初の初夏、この雛罌粟を見つけた時はうれしかった。
私はいわゆる「大輪のポピー」も「御禁制系」のものも、特に関心はないのだが、
この小さなかわいらしいのには実に弱い。
なにやら、バブル崩壊とともに「みなとみらい」の界隈で大量に出た空き地を、ギリシャにあったような花畑に作ったことがあったのだ。

無駄遣い大魔人だった前市長の功績として、一つ讃えていいことだった、と思う。
でも、いつのまにか花畑の風景は消え去り、ただの空き地になってしまった。
どうせなら、夜中にフェンスを越えて、あの花たちの一部でも我が家に拉致するべきだった、としみじみ悲しく思っている。

しかし、この類の「野生種」というのはたくましくて、いつのまにかかなり広範囲にこぼれだねが散っていろいろな花が咲くようになった。
雛罌粟をはじめて我が家の近所で見かけた時は、植物の生命力に驚いた。
綺麗にかわいく見えて、案外しぶといのだ。
こういう花はいいなあ。

野生種で「オリエンタルポピー」というそうだ。
こぼれ種で翌年思わぬところから目を出して花をつける。

去年「盗掘」に成功して、今年また花が咲いた。
赤くはないけれど、おそらく同種だろうから、苗を母に分けなければいけない。

とにかく、一生一度だけギリシャに行くなら、初夏の今くらいを心からお勧めする次第。

あと、もしもどなたか「真紅のオリエンタルポピー」の苗なり種なりをお持ちの方がいらしたら、相応のお礼はいたしますので、是非ご一報ください。  
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続 キスと抱擁 〜各地各様・・・でも、ホントのところ〜 【第54話】 前編

●各地各様あれやこれや

アメリカ在住の読者のNさんから、お便りをいただいた。
現地で結婚して長く生活しておられる方なので、アメリカの事情がよくわかった。

以下、Nさんのお便りを併せて、前回の補足をしておこうと思う。
ちょっと「中東」から離れるが、お許しいただきたく
(皆さん、知りたくありませんか?)。

前回の記事で、
「なんだか男同士でブッチュと接吻する「挨拶」も所によりあり、ときいた」と書いた。
どうもロシアの方面らしい。
実態は如何なのであろうか?
是非ロシアに強い方に教えていただきたい。

Nさんによると「唇」というのは、実はアメリカでは「あり」だそうだ。
男女の場合で、かなり親しい間柄の「挨拶」とのこと。

曰く、
「親しい友人の男女や、近所付き合いでは顔を寄せ合いますが、
半分以上は頬で音だけではなく実際に軽く唇を合わせます。
これは流石にダメです。ごく親しい奥さん達との挨拶の時には困惑します」

う〜ん、ハリソン・フォードばりの「近所の旦那さん」だったら、
結構嬉しいかも・・・と思ってしまった私は、所詮「日本のオヤジの一種」です。

困惑する相手としない相手がいそうな気が・・・でも、横で夫が他のオンナと・・・
と考えると「やっぱりだめ!」と思う私はやっぱり日本人です。

オヤジと馬鹿にした皆さん、ごめんなさい。
私も根っこの部分は皆さんと同じであります。
許してくださいまし。

ただし、同性同士はないようだ。
もちろん、ゲイ・ピープルをのぞいて、ということだけれど。
あるなら金輪際「渡米移住」という人生オプションは捨てようと思う。


●キスの回数と「お作法」(?)

所謂この「ハギング」の基本形は、握手して顔を近づけて、
左頬に一回、右頬に一回だと思っていた。

繰り返すけど、頬を近づけて「チュ」というよりは軽い舌打ちみたいな音を立てるだけで、唇はつけない。原則として。

でも、Nさんのお話で、面白いコメント
「アメリカ人にも明らかに初対面の異人種をハグする事に躊躇する人がいます。
習慣の違いを思いやってなのか潜在的な人種の壁かは判りません」

これは両方かなあ、と思った。
日本人ほか一般的なアジア人は心理的に抵抗があり、イスラームでは男女は御法度、などという人種と習慣の違いを理解している人たちも少なからずいるだろう。
アメリカのような国ならば、大人になるまでに相手を困惑させてしまって、困った経験のある人もいそうではある。

でも、正直なところ後者もあり、だろう。

あと、前回書き忘れた大事な基本。

Nさんより
「ハギングは初対面ではあり得ませんし、尊敬の念が有る様な場合は握手が普通です。でも、初対面で話をした後のお別れの挨拶はハグになる事は多い様です」

確かに、初めての出会いまでに余程エモーショナルな背景(なんであれ)
がない限り、最初は握手。
いきなりハグってはいけない(?)のです。
気をつけましょう。


●なんとなく私的実践(?)パターン

でも、話が盛り上がったあとは、ハグしてバイバイ、ということにはなる。
ただし、商談では微妙。

私は女性なので、海外からくるよく知っているお客さん(又はその逆)で、そうしょっちゅう会う仕事相手でなければ「じゃあ、お元気でね」という意味で自然とそう体が動くこともある。
空港まで出迎えた時に「わあ、お久しぶり!」という挨拶にもなる。

でも、普通はやらないだろう。たぶん。
あと、男性のほうから、というケースはない。
とりあえず自分で空気を読んで、OKかNGか決めている。
それが本当にOKかNGかは、また別の話になるのだろうけど(OKであってほしい、と祈る)。

ちょっとここで脱線。

最近は、86歳のエジプト人のお爺さん。
亡父の知人が、フランス留学時代の親友が来日するので、私がエジプトに縁があるのを思い出して食事に誘ってくださったのだ。

イスラム教徒といっても、革命前の上流階級のお年寄りというのは、もう本当にエレガントで素敵な人が多い。
明るくてやさしくてホスピタリティーにあふれたエジプト人本来の良さと、ヨーロッパの教養と落ち着きを併せ持った人がいる。
話をしていても、実に教養豊かで、教えられることが多い。
一昔前の「エリート」というのは真に「選良」だったのだなあ、とよく思う。
これは世界中どこでもそうだ。

その方に言わせると「革命がすべてをだめにした」というのだけれど、このあたりの考察は別の機会に譲ろう。

物静かだけれども快活な素敵な方で、どこをどうひっくり返したら86歳というカウントになるんだろ、と驚いた。毎週末はテニスを楽しむそうだ。
昔はナショナルチーム級だったということで「今も右の膝が痛むので、きっちりサポーターでガードしてやってるよ」とのことだった。

私も昔は陸上部で、膝と腰がどうの・・・と、普通に盛り上がれる86歳紳士。
エジプト人としては始めて遭遇した「花の好きな人」でもあった。
三渓園という有名な公園にご案内したら「あの花はなに? この花はなに?」と「花の名前」を山ほど聞かれる。

「ワタシ、エジプトの人に花の名前なんて聞かれるの、初めてなんですけど」と、言ったら、笑っていた。

「どうしてあの木はあんなふうな面白い形に枝を伸ばしているのだね?」
さすが、お目が高いこと。

「日本では、植木というのは一種のアートなのですよ。
彼らはただのガーデナーではなくて、アーティストなの」
「たいした国だねえ、ここは」

素敵な方だった。

で、お別れのときに、そういう風にご挨拶した。
先方も、ごく当たり前に受け止めていた、と思う。

余談でした。失礼。

(後編に続く)
  
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2006年04月28日

鳥インフルエンザの話

今回は、Nさんにぶら下がって一号配信した感あり。
アメリカでの実情を知らせてくださったので、ご紹介。

「鳥インフルエンザの件に付いてSNSでの色々な方とのやり取りの中で得た知識ですが、我々人間の胃袋を満たす為により効率の良い方法を追求して来た結果、世界中の鶏がほぼ単一種となり今回の様に新種のウイルス等が発生した場合に世界中で一挙に同じ状況に陥ると言う事が予測されていたと言う事です。

従って工場産ブロイラーであろうがなかろうが一旦ウイルスが輸入されてしまえばほぼ手の施し様が無くなると言う事なんでしょうね。自分も含めて身近に火が付く迄は何事も対岸の火事とノンビリしているのは人の常。そうならない様に祈るばかりです」

それにしても、散発的なニュース、統計、情報といったものはあるけれど、今までの経過と流れ、ウィルス伝播の形態、人体感染して発病した際の実態など、私が知らないだけなのだろうが、うまくまとまった記事でもどこか出してくれないだろうか。
何か、そういういい資料があれば、是非お知らせくださいませ。  
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アルジャジーラのエジプト支局長、釈放される「ニュースのお時間です」

拉致状態で考案に拘束されていた、アルジャジーラのフセイン・アブデル・ガニエジプト史局長が釈放された。

以下は、とりあえず交流されているという事実が明らかになった時点のものだが、ご参考まで。
livedoor ニュース


保釈金はUSD1,745。
拘束したのは警官でなく、私服の公安だったそうだ。

まあとにかく扱いはひどいもので、警察署に連行されるまで40時間も車の中に閉じ込められたり、カイロ移送後も家族との面会が許されなかったり、という状況だったとの由。

エジプトの官憲(特に公安)ならば、驚くにはあたらない。
高名なジャーナリストだからそれですんだのだ、とも思える。

釈放が意外に早かったのは、報道関係者や関係の深い政治家殻の相当に強烈な働きかけがあったから、との由。
それが可能になっただけでも、エジプトとしては大きな進歩(??)ではある。

参考記事:http://english.aljazeera.net/NR/exeres/F790E28C-BD0F-4794-A394-388DA2C29FDD.htm  
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2006年04月27日

鳥インフル犠牲者は45カ国100人超「ニュースのお時間です」

国連が以上のように発表を出した。
確実に世界中に広がっているのがわかる。

livedoor ニュース


中にはエジプトのように、200人はいそうなのに4人と発表する国もある。
潜在しているものはもっと大きそうだ。  
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アルジャジーラのエジプト支局長が失踪?!「ニュースのお時間です」

中東関連のニュースが入ると、とりあえず『アルジャジーラ』と『AFP』をみる。
特に前者は、実際にイスラム教徒同士でアラビア語のダイレクトな取材が元になるので、よそよりネタがちょっと多め。
急がない時は、日本語版もある。

AFPは個人的に取材や記事がすっきりしていて、事実関係がわかりやすい。
これは個人的な好み。

さて、ニュースのお時間です。
このカタールを本拠にするテレビ局の、エジプト支局長が失踪したとの由。
どうも、エジプトの警察当局に拘束されて尋問を受けているらしい。
「エジプトの名誉を貶める、不正な情報を流した」というのが拘留の理由らしい、とも。

詳細は以下を参照。
livedoor ニュース


ダハブ関連のニュース続報も。

月曜ダハブの爆弾テロに続き、26日水曜日にシナイ半島北部で二件、自爆テロが発生した。怪我人はなく、自爆テロの犯人のみが「自爆」して終わった、との由。

どちらも、エル・アリーシュというシナイ半島北部で地中海沿岸の町の近辺で発生。
一件はエル・アリーシュ郊外にある軍関連の空港施設近辺、もう一件はやはりエルアリーシュ近くの町の警察署を狙ったもの、とのこと。

後者は大事に聞こえるのだが、土地のベドウィンが、爆弾をしょって自転車で誰も乗っていない警察用車両に体当たりをした、という顛末らしい。車両は警察署の外に止めてあったもの。

前回も書いたが、どうもシナイ半島のベドウィンのテログループがあるらしい。
エジプト政府もそういった公式見解を出した。
昨年のシャルム・エル・シェイク、先日のダハブ、そして今回の二件など、シナイ半島近辺での事件は、このグループが首謀している様子である。

シナイ半島に古くからいるベドウィンたちは、エジプト政府に反感を持つものが多い。
ことの経過を見ていると、彼らの活動には反エジプト政府意識が強くうかがわれる。

参考記事
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/6C9ACD96-C943-4587-8FCD-5439B6669987.htm
英語だが、とりあえずシナイ半島の地図があるので、位置関係が確認できる。  
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ツツジ

060426ツツジそろそろツツジが咲きだした。満開になれば初夏だ。ピンク色もなかなかかわいい。

子供の頃は、花をもいで根本をしゃぶったもの。蜜がほの甘かったのを、覚えている。  
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2006年04月26日

三渓園の猫(その2)

060421猫日向ぼっこ2それにしたって、観光地の入り口にいるんだから、もうちょっと遊んでくれても良いんじゃないの?、と、うっすら不満…。  
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三渓園の猫(その1)

060421猫ひなたぼっこ横浜は三渓園の切符売り場辺りは、のんきな顔の猫が多い。
多分可愛がられているのだろう。
触っても、のんきに昼寝したままだ。  
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2006年04月25日

エジプトで爆弾テロ

4月24日午後7時(日本時間午前二時)に、紅海リゾートで爆弾テロが起きた。

事件詳細については、とりあえず以下を参照。
livedoor ニュース

http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1884570/detail
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1884553/detail
http://news.www.infoseek.co.jp/search/story.html?query=%83G%83W%83v%83g&q=25yomiuri20060425i303&cat=35

ダハブというのは、昔はイスラエル方面からのバックパッカーが主流だったが、この10年ほどの間にエジプト政府が観光開発を進め、シャルム・エルシェイクに次ぐリゾート地となっている。
位置的には、シャルムから車でイスラエル方面に向かって一時間半ほどのところだ。

現地の医療関係者とエジプト内務省の被害者状況はくいちがっており、
前者が「外国人3人を含む23人が死亡、62人が負傷」という一方で、現地の医療関係者、警察関係者は死傷者150名、という情報を出しており、食い違いを見せている。

25日はシナイ半島がイスラエルから返還された記念日で、シャム・エル・ネシムというエジプトのキリスト教徒のイースターは24日ということで、ちょっとした連休になっている。
海外から、というよりは、前回のシャルムの事件同様に「現地エジプト人の連休」だ。
だから、被害者は外国人よりも圧倒的にエジプト人が多い。

今回は三箇所で事件が発生。
街中のスーパーマーケットと、レストラン二箇所だ。

首謀者はまた「アル・カーイダ」だが、アルジャジーラによると、エジプト当局は過去数回シナイ半島内で起きたテロ事件を首謀した、小規模なテログループが起こしたものと見ているようだ。このグループのリーダーはパレスチナ系との由。

ムバラク大統領は、再びシナイ半島全域で強硬な捜査を展開するものと見られる。
シャルムの事件以来、徹底的にたたき続けているはずだが、何故か殲滅しきれない。
エジプトの国内諜報の力というのは馬鹿にしたものではないので、不思議な話だ。

砂漠に部落が点在するようなところで、どうしてそんなグループが潜伏できるものか不思議だが、シナイ半島内の小さな部落の人々は、本来は「ベドウィン」であって自分がエジプト人だという意識は薄い。
むしろ、エジプト人に内心あまりいい感情を持たない傾向もある。
だからテロへ、という直線的な思考回路で動いているのではないにせよ、パレスチナ系には同情的だろうし、シンパがいてかくまってもおかしくはない。

ましてや「だだっ広い砂漠」だけに、都市部よりも隠れたりかくまったりするのが、意外に容易なのかも知れない、ともおもう。
地図など何の意味のなさない地域なのだ。

海のリゾート紅海は、エジプトの基幹産業である「観光」の中でも大事な部分だ。
ドイツ人やイタリア人らにとっては、日本人にとってのグアム・サイパンのようなイメージの、まさしく安くて近くて手軽な海のリゾートである。

エジプト人にとってもシャルムよりは手軽な場所だ。

それにしても、去年のシャルムは「エジプト独立記念日」で、今度は「シナイ半島返還記念日」だ。
どうもエジプト内の場合、反現政権、アンチ・ムバラクという意識が強いように思える。
イスラーム原理主義とは、すでに遠くかけ離れた愚かな狂信者たちがいる。

ムバラク政権の面子にかけて、徹底殲滅してもらいたい。
それを強く願う。  
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エジプトの鳥インフルエンザ問題

我がオットは、現在中東ロードにお出かけ中。
もうすぐ帰ってくる。

「アレとコレと、ついでにアレもきいといて」と頼むと、現地でいろいろな人と会ったときに、世間話がてらきいといてくれる。
若干のホラ吹き体質を考慮しても、わりと便利です。
一応世の中のことはわかった大人(のはず)ですから。

写真も、本人元来「自分のカメラ」というものを持ったことがない、現代社会では稀有な人なのだが、最近は仕事の関係で「デジカメ」という便利なものを持ち歩くようになったのをいいことに「アレとコレとそれから・・・」という「撮影依頼」も受けてもらえるようになった。

そういうホラ吹きメール(?)をエンリケ殿下に転送したら、恐れ多くも『軍事情報』本誌の記事になってしまった。

以下、記事です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アリーマ山口さんのご主人からの情報。現在、中東にご出張中です。
割り込んでくるアリーマのコメントは、(☆)部分です。

「養鶏業者にはかなり打撃となっている:

1.ある村では100万羽を焼き殺した。

2.焼き殺すにも金が掛かるので、金を惜しむ業者は鳥をケージに閉じ込めて餌をやらず餓死するのを待つ、という古典的な方法を取っているケースもあるとか
(☆:なんだか凄まじい光景が目に浮かぶ。餓死したあとの鳥は埋めるのか?
そもそも、そういう状況で、衛生状況その他考えると、別の意味で不衛生で怖い)

3.感染を防ぐ為に村から村への鳥の移送が禁止されている。

4.養鶏業者にトラックが売れなくなっている。(自動車業界にも飛び火しているいう意味。)

5.ZamalekのJuly 26通りには鳥屋が以前在ったので写真でも撮ろうと出かけたが、何故か以前在った場所に鳥屋がなかった。魚屋や肉屋、シュアルマ屋は在るのだが...。これもチキン・フルの影響だろうか?
(☆この通りは、カイロ随一の高級住宅地の目抜き通り。
東京で言えば青山通りか・・・かなり違うけれど。
カイロでは「生きたままの鳥(チキンに限らず)」を売る専門の店があって、その場で絞めてくれる。その風景を夫に頼んだのだけれど・・・)

でも本件をあまり問題視していないエジプト人も居て:
1.犠牲者が出たと言っても今の所4人だけ。しかもこれらは田舎の住人でチャンとして料理しなかった為。自分で育てている鶏を昔ながらの調理方法で食べた為とか。
2.60℃〜70℃くらいでチャンとして料理された鳥なら食べても何も問題ない。
(と言ってエジプトの鳥が安全だと言いたいのか、今回は2回も鳥肉を食わせてくれた。)
3.そもそもエジプトは渡り鳥のトランジット地になっているので、鳥が行ってしまったら問題ない。

(☆思いっきり「エジプシャン」なコメント満載。おかしいけど、笑えない。

1.4人のはずなど、あるわけがない!以下のヨルダンの話を参照。
情報隠蔽は、エジプトの「お国芸」。コメントした人も所謂「典型的なエジプトの上流意識」で発言している。
2.根拠なし、だと思う(今回は鶏食べちゃだめって、あれほど言ったのに〜)
3.それが一番問題なのではないか?
渡り鳥のトランジット地だからこそ、東西南北からあらゆるウイルスがエジプトに落とされて行くのではないのか??
むしろ怖いのは「行ってしまった後の鳥たち」のように思える。専門家の意見が聞きたいところです)


ヨルダンでもエジプトのチキン・フルが昨晩話題となり:
1.現地の知人の弟はエジプトで医学生だが、彼が行く病院でもチキン・フルと思われる患者が運ばれて来る。4人どころでは無く、既に200人くらいの犠牲者が出ているそうだ。
2.エジプトでは国のイメージが観光に響くのを気にして、なかなか実態を公表しないものだ。

*詳細は良く判らないが、影響が出ているのは確かのようだ。

(☆アフリカの飢餓に、この状況が確実にかぶっていく。
木の根をかじるのならば、明日の命のために病気の鳥を食べる人々が、悲しいことにアフリカには存在するのだ。

もうすでにいろいろなところが動いているはずだけれど、この件に関しては各国・各機関・各分野のエキスパートが連携を取って、世界規模で取り組まないと解決しないだろう。

外で放し飼いで育った地鶏より、抗生物質がっちり投与のブロイラーが安全、などという皮肉な事態になりかねない。
日本人はまだまだ危機感が薄すぎる、とおもう。

尚、以上は正式の取材活動の結果、ということでなく、夫が各地の知人らとの会話から聞いてきた「町の感覚」ではありますので、話の信憑性や正確さについては、その程度のもの、とお考えください。あくまで参考までに、ということです)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
以上、記事終わり。

焼き鳥が食べられなくなるとしたら、ワタシには大きな打撃なのだが、それ以上に、日常の食卓で始終チキンばかり食べている彼の地は、いったいどうなってしまうのだろう。

尚、世界各地の状況は以下に詳しい。
http://nna.asia.ne.jp.edgesuite.net/free/tokuhou/040123_tyo/

最近のその他、関連ニュースをいくつか。
なんと「原油高騰」にまで影響を出している。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1879690/detail
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1874105/detail

国内のニュースも。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1875775/detail

そして、イギリスでも。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1836960/detail

焼き鳥食べらんなくなると困る、とか間抜けなことをいっている場合ではない!
と、己に猛省を促す今日この頃である。
  
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チューリップは赤?

060421チューリップ2赤?やっぱりチューリップは赤でしょうか?

ところで、チューリップというとオランダ、というイメージだけれど、原産地は東ヨーロッパのトルコ付近だそうです。  
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チューリップ満開

060421チューリップ1横浜スタジアム横の横浜公園のチューリップが満開。
ここは種類が多いのだけれど、実に整然ときれいに植えられていて、野性味は薄い。
でも、色とりどりで、ちょっと目の保養。


  
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2006年04月24日

モアイ像と菜の花

060421渋谷モヤイモヤイ像と菜の花。
不思議と似合う…。

実は『シブハナ』というグループがボランティアで花を植えているのだそうな。
http://www3.to/shibuhana

たまに見に行こう、と思うワタシなのでした。
ちなみに、渋谷の駅前です。  
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ジャカランタの花 (特派員レポート)

今ごろカイロはジャカランタが花盛りだろう。

日本語では「火炎樹」と呼ばれる。
正式名は「鳳凰木(ほうおうぼく)」だ。
確かに燃え盛るような赤い花が咲くので、日本では「火炎樹」という通称がついたのだろう。
ベトナムなど東南アジア、南太平洋各地などでよく見られる花だそうだ。

この花が咲き始めると、カイロは夏だ。
一気に暑く、そして冗談抜きで「熱く」なっていく。
季節の変化に乏しい、花や植物に乏しいカイロで、数少ない季節の花ではあった。
日本の春先に花を愛でる心情とは、ちょっと違うものではあったけれど。

ちょうど夫が「中東ロード」に出るので「ジャカランタの写真を撮ってきてね」と頼んであった。

「おう、わかった」と出かけたものの、彼はこの花がなにかワカッテナカッタのである。
そもそもエジプト人は花や植物に興味関心が薄いので、行けば何とかなろう、という彼の発想、エジプト人がガバガバ飲む紅茶くらいあまい!

本人いわく・・・

「ジャカランタを求めてカイロからベイルート、アンマンそしてドーハへ。
ジャカランタって例の火炎樹のことだったのか?
なーんだ、それなそうと言ってくれたらカイロにはいくらでも咲いていたのに。

ジャカランタなどと聞いたことの無い表現を使うから、エジプト人は混乱して誰も解からなかった。
ひどいやつは(自分では親切のつもりだろうが)Marriottの花屋。
「おおー、ジャカランタはこれだよ。これこれ」と言って、結婚式に持ってゆくような花を小さく束ねたブーケを造ってくれた。LE120で(アリーマ注:そりゃあウルトラぼったくり・・・)。

「そうか。これがジャカランタと言うやつか!?」と思わず納得しそうになったが、
「でも待てよ。何でこのような写真を遥かカイロくんだりまで来て撮れとの指示が出てのだろーか??」と疑問に思って走って逃げたよ。

ドーハでは期待できないだろうから、望みはアンマンだな」

と、こうしているうちに、とりあえず『ベトナムの昼下がり』の管理人でもある「北のくじら」さんが、きれいな写真をUPされた。

http://silver.ap.teacup.com/vietnam/196.html

こちらの写真も快く貸して下さるということで、お言葉に甘えることにした。

ベトナムのジャカランタ



カイロで花屋に変な花束を売りつけられかけた我がオット。
どうにかどこかで撮ってきてくれるだろうか?
エジプトのジャカランタは、もっと激しい色をしていたような気がしてならないのだけれど・・・と、思いつつ。
  
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古代エジプトのビール発売!

早稲田大学と京都大学が、古代エジプトの小麦を使ってビールを開発したそうだ。
ただ、エンマー小麦という種の収穫が今年は間に合わなかったので、とりあえず
デュラム小麦で作るとやら。

その名も『ホワイトナイル』。
製造元の黄桜酒造と、両大学の大学生協や食堂で販売するとやら。  
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2006年04月23日

リュウちゃんの話

意外にあっさり「切れてしまった」、と思っていたら、後がナンノカンノと
大変面倒くさかった。

先日切除した「粉瘤(フンリュウ)」の話。

何しろ、数日に一回は傷の具合を見せに病院通い。
やっとこの月曜日四本目の抜糸完了。
やれやれ。

ご心配いただいた皆様、ありがとうございました。
改めまして御礼申し上げます。  
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シナイダイビング??

060421チューリップ3シナイダイビング?一瞬「シナイダイビング」に読めた。
ナンデこのピンクのチューリップが紅海でダイビングするんだろう??
と首をかしげながらよく見たら「シナイダピンク」でした・・・やれやれ。

シナイダ、というのが女性の名前らしいところまではわかったけれど、由縁は不明。
どなたか知っている方、教えてください。  
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ミスエジプト

『ピラミッドの見える家』のmonaさんが、ミスエジプトの記事を書いていた。
http://blog.goo.ne.jp/tamaemona/e/8bed5c0e5cc88f27a3075ba256556abe

イラクのほうではかなり剣呑な騒ぎになったようだが、エジプトはどうよ?!
というわけで、検索かけてみた。

まず"Mr.Egypt2006"ちうイベントがあったのを発見。
http://www.missegyptonline.com/06Photo2.html

全部違うヒト、というのを理解するのに30秒かかった・・・みな同じに見える。
いわゆるエジプトの上流の小僧によくいそうなタイプだがなあ。
でも「色白」は彼の国ではモテ男の条件です。
「浅黒い肌」はチャームポイントになりません。
だって、基本的にみんな浅黒いから。

で、2006年の「ミス・エジプト」はこの人です。
http://www.africatower.com/miss_egypt_picturegallery.htm
http://www.missegyptonline.com/6fawzeya.html

スポンサーがPantene、ということもありましょうが、しかし髪長い。
エジプト、いや中東圏の男性にとって「長い髪」は絶対です。
イスラームの「女性が髪をさらさぬ戒律」から、逆に考えてみてください。
女性の髪の毛というのは本来「秘部」なわけですよ。

しかし、この女性、名前からするとイスラム教徒なんだけど、いいのかねこんなカッコして・・・などと思うのは、余計なお世話ですね、ハイ。

全体の状況はこんな感じ。
http://www.missegyptonline.com/2006-1.html

なんだか、おそろいのファラオニック調水着が・・・です。
水着だったのか、これ・・・ていうか、泳げるのかこれで?!

monaさん、ぱくってすみません。
でも、あなたの気持ちは、わかる気がしました。


  
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2006年04月22日

ペルシャ語翻訳家、愛甲恵子さんインタビュー

素敵な絵本を翻訳した人がいる。
ペルシャの人々というのは、古来元来美的感覚が優れていることは、案外知られていない。

愛甲さんのインタビューは、以下を参照。
livedoor ニュース


ライブドアもたまにはイキなニュースを出すではないの。

フルーツちゃん!
ごきぶりねえさんどこいくの?


せっかくだからライブドアブックスの商品を紹介したかったのに、画像なし。
本の画像はちゃんと入れましょうよ、ねえ。  
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チューリップ〜雨上がりに陽がさした

060421チューリップスタジアムちょうど雨上がりに陽がさした。
でも、アップにするとちょっと不思議な花だなあ。

しかし、突然陽が差したのは、在エジプトの某読者さまの念力じゃ・・・と思っているんですが。  
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菜の花

060421菜の花いちめんの なのはな

春に一度はみたい  
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エジプト野党で深刻な党内分裂

・・・というニュースが出ていた。以下参照。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1838240/detail

これはワフド党というおそらくエジプトでも一番古い、極右系の政党だが、
いまさらここが内輪もめをしたところで大勢に影響はない、と思う。
むしろ、正式に政党と認められていないのにもかかわらず議席を伸ばした、
ムスリム同胞団が今後どうなるかが注目だ。

どっちみち、日本以上にろくな野党が育つ環境が今までなかった国で、
ほんの数年前まで現政権の批判などしたら逮捕されていたような国だ。
結局与党圧勝で、ちょいとイケ面の息子、ガマル・ムバラクが
権勢を伸ばすんだろうか?

ムバラク現大統領は高齢なので、今年中に何か動きがありそうな気がする。  
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2006年04月21日

巨大スイカ〜カルトゥームにて

060416巨大スイカスイカです。12月というのに、甘くておいしいんですと。
こうしてみると、確かにスイカって「西瓜」というだけに瓜科なんですね・・・。
  
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