2005年09月30日

【第29話】 ラマダーンの風景 其の一

●もうすぐラマダーン

延々二ヶ月以上、酒の話が続いた。
先週やっと一段落して、暦を改めてみたら、来週末ごろからラマダーンが
始まるではないか。
ふう、終わっていてよかったな。
この時節にかかると、さすがに彼の地の酒の話というのはちょっと不謹慎だ。

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2005年09月29日

スーダン・レポート(1)〜ハルツームの酒事情〜

現在、特派員派遣中(?)で、レポートが入ったので御紹介。

「ここが熱いのは一つにエアコンが効いてないのが原因であることが
ここ2-3日の滞在で解かった。
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ジャック・ブノアメシャンの著作

この作家は、サウジのイブン・サウドとトルコのケマル・アタチュルクなど、
この時代前後の中東の政治的リーダーの話を本にしているのだが、軒並み絶版
で再版見込みなし、だそうだ。
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2005年09月28日

アラブ・イスラーム学院 夏期講座(その3)

この集中講座では、5日かけて挨拶から基本的な自己紹介くらいまでを学ぶ。
午前中は会話、午後は文字の書き取り。

さて、私の知っているアラビア語は純正エジプト弁だ。
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2005年09月27日

ヴァン猫と茶々

しつこいようだが我が家の猫らは、トルコ生まれのエジプト育ち。

「トルコ生まれ」と言うと、世間の猫好きは「え、だってあれって・・・!」と絶句する。
「あれは、国外連れ出し禁止なんじゃ・・・!!」

そう、「あのヴァン猫」は確かに国外連れ出し(持ち出し?)禁止。
ヴァン湖という、東トルコ奥地産のブランド猫。
あの辺は絨毯の名産地でもあるので、絨毯屋で客引きとして珍重されているらしい(?)。

姿形はこちらを参照・・・
http://www.vantasia.org/turks.html
(う・・・カワイイ・・・!)

1993年当時、この地域は外務省の渡航自粛がかかっていたけれど、
それでも私と夫は「ヴァン猫見たさ」に、行こうとしていたのである。
一応「黒海の辺までとりあえず」と、トラブゾンまで出かけたけれど、
あまりに交通の便が悪いので「まあいいか」となんとなく戻ってきたことがある。

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2005年09月24日

【第28話】 中東酒事情 其の八 〜続々 禁酒の律について〜

●今までの「お話」の復習、を自分のためにした

中東のお酒の話も八回目。

「暑いから清涼感のあるテーマ、と言えば、もちろんビール!」
という、おそろしく安直なところから始まって、
中東で酒を飲む話ばっかりしてるうちに、しつこく粘り抜いた
残暑も去り行こうとしている。
中入りはあったにせよ、同じテーマが延々二ヶ月以上続いたので、
「またそのうち」と先延ばしにしていた話をしてまとめよう。
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2005年09月19日

アッサラーム・アレイクムのホームページ

「アッサラーム・アレイクムのホームページ」
http://inouehome.mydns.jp/sudan/index.html

JICA関連で、1990年と2002年の二度、スーダンに滞在された井上さんのサイト。
スーダン方言のページや、滞在時の町の風景など、貴重な情報や資料がいろいろ。
スーダン方言は、エジプト方言によく似ています。
  
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2005年09月18日

アラブ・イスラーム学院 夏期講座(その2)

別に忘れていたわけではないのだが、9月3日に「その1」(http://arima.livedoor.biz/archives/50054022.html)を上げたきりになっていた。

「さて、講座参加の顛末は?
次回に続きます・・・インシャアッラー」

などと書いといて、見事にインシャアッラーな「その2」。

一応申しそえると、このインシャアッラー感覚は、本質的に間違っている。
「インシャアッラー(神が望み給えば)」は「やるかどうかわかんない」という、アラブ的アバウトさ(特にエジプト)の代名詞のようにいわれているけど、そういう風に使ってはいけません。
でも、また、この話は改めて。インシャアッラー。

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2005年09月16日

おすすめサイトを広く募集中

このブログ、夏の間まったりと停滞していたのだが、ここのところに
来て急激にアクセスが増えている。記事の更新も連続十日を超えた。
ワールドカップ アフリカ予選、同ヨーロッパ予選(二位はトルコか
ギリシャか?!)、エジプト大統領選、柔道世界選手権と
やけに話題が多かったからだ。  続きを読む
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2005年09月15日

【第27話】 エジプト人の「名前」と世界柔道2005

●世界柔道2005 in カイロ

「トルコの話にここからつなげようと思っていたけれど、
紙数が尽きたので次回に続く」で、前回は終わった。
でも、なんとなく別の話がしたくなったので、今回はちょっと脱線。
「トルコの酒事情」は、また改めて。

さて、世界柔道選手権が、先日カイロで行われた。
勝負の行方はもちろんだが、エジプトの受け入れ態勢がどうなるものか・・・
と、実はそちらのほうに興味深々だったのである。

ブログのほうでもご紹介したが、やはり色々起きていたらしい。
http://arima.livedoor.biz/archives/50073269.html

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2005年09月14日

日本人イスラム教徒ゆとろぎ日記 〜アナー・イスミー・イスハーク

「日本人イスラム教徒ゆとろぎ日記 〜アナー・イスミー・イスハーク」
http://blog.goo.ne.jp/isharq

日本在住日本人の男性イスラム教徒、イスハークさんの日記。
イスラームについて、アラビア語について、また旅行記など、他ではなかなか見られない情報満載。
特にアラビア文字がよく出てくるので、画面的に貴重です。
変に肩に力が入っていない空気が和めます。  
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2005年09月13日

猫の予防注射

我が家には三匹猫がいる。
タケゾウ(♂)、ハナ(♀)、そしてヒメ(♀)。
トルコ生まれのエジプト育ち。

私が独身でトルコにいた時に飼っていて、結婚したからエジプトに移動するとき、まとめてついてきたのである。そういう意味では「連れ子」だし、唯一の「嫁入り道具」でもある。

どうでも良かろうが、うちのオットは猫好きで、猫話が盛り上がっているうちに結婚に至ったようなものなので、我が家の場合「ネコはかすがい」なのだ。
たとえ、婚約当時は食べちゃいたいほど可愛かった子猫たちが、いまや12歳という立派なジジババ年齢に達して、時に飼い主に懇々と説教をたれるような「スゲえウザイ」状況になっても、家族は家族なのだ。

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2005年09月12日

柔道とエジプト

大統領選もどこへやら、カイロでは同時に『世界柔道2005』が開催中。
エジプトではLAオリンピックのラシュワン選手が有名だが、
主に上流の子弟を中心に、非常に人気のあるスポーツだ。

日本政府もかなり前向きに技術指導などの援助を行っていて、
「親日エジプト」の空気を高めてくれている。

試合を見ていると、いきなり電光掲示板の表示を間違えたり、
選手団がホテルのチェックイン時に二時間も待たされたり・・・
という具合に、エジプトならではのハプニングもいろいろ。
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2005年09月11日

エジプト大統領選挙(その2)〜ガマル・ムバラク・41歳(ちょいイケ面)〜

●世襲のシナリオは?

ところで御歳77歳のムバラク大統領、いったい任期満了できるのか?! 
どうも、息子への政権委譲の意図が透けて見えるような気がするのだが、どうだろう?

と先日書いた。
その続き。

ムバラク大統領には息子が二人いる
長男のアラーはどうも「不肖の息子」というやつで、父の権力をバックに私利私欲を追いかけて、私がカイロにいる当時なども相当評判が悪かった。
この頃はさすがに愛想をつかされているらしい。

ガマル・ムバラクしかし次男のガマル(41歳)は優秀なのだ。(写真は Wikipediaより)

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クウェートで回転寿司

来年クウェートに、回転寿司の『元気寿司』進出!というニュース。
クウェートのBurgan Groupという会社と提携しての進出。
2007年にはUAE進出もにらんでいるとやら。

本社宇都宮のこのチェーン、関東北部を中心に200店舗近くをチェーン展開。
東南アジアやハワイを中心に、40店舗以上海外で展開している。

(関連記事)
http://uk.news.yahoo.com/07092005/323/trendy-japanese-sushi-chain-coming-middle-east.html
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2005年09月10日

エジプト大統領選挙(その1)〜ムバラク大統領・77歳〜

●ムバラク大統領 五選確実・・・それで?

エジプト史上初の「大統領選挙」が7日に行われた。
で、結果はムバラク大統領の五選。予想通り。
誰も驚かない。

過去はすべて現職大統領の『信任投票』が行われただけだ。
もっとも現体制となってから、ナセル、サダトに続いて
まだ「三人目」なのではある。

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2005年09月09日

中東関連お勧めサイト

『アラビア語に興味があります』
http://blog.goo.ne.jp/haruko_sakaedani
アラブ学研究者さかえだにサンのブログ。
時季に合ったタイムリーな話題を交えた、面白い日記が更新されています。


『さかえだにはるこ の アラビア語とエジプトこぼれ話』
http://www11.ocn.ne.jp/~harukos/

さかえだにサンのHP。
こちらは、関連リンク集が充実!
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【第26話】 中東酒事情 其の七 〜続 禁酒の律について〜

●前回のお話

毎度のことながら、前回は話が散漫に流れた挙句、
収拾がつかなくなったので「つづく」にしてしまった(すみません)。

結局何をいいたかったかというと、

「イスラム教徒でも酒を飲む者はいる」
「ただし国により社会により、酒を飲むことへの禁忌感は違う」
「国が黙認しようが容認しようが『アッラーの意思に反する』という
社会的感覚のほうが重い場合がある」

といったようなところである。

この三つを順に詳細に検証していくと、あと半年くらいかかってしまうので、
分かりやすい具体例をご紹介しよう。。


●オマル・ハイヤームとアブー・ヌワース

でも、端的な例がどうも浮かばないから、一気に歴史を遡ってしまう。

オマル・ハイヤームは、11世紀半ばから12世紀にかけて生きた、
ペルシャの叡智の人である。
そして、以前の記事でも軽く触れたが、酒仙詩人として知られてもいる。
天文学者であり、数学者でもあり、医学者、科学者とマルチな人だ。

一方アブー・ヌワースは8〜9世紀にかけて、ペルシャの影響もあって
科学文化の花開いたイスラム帝国アッバース朝時代に
バクダードを中心に活躍した詩人。

アッバース朝カリフたちがタニマチにいたころはブイブイいっていたが、
面白いけどなんだか茶坊主的な人の宿命で、
生活のアップダウンはかなり激しかったらしい。
何しろ酒色が人生の一大テーマだった人なので、
詩のテーマはそういう内容となる。

どっちも「イスラム教徒」で「酒飲み」である。
ただし、オマル・ハイヤーム(以下、便宜上オマル)は
ペルシャ語で古典的かつ端正な詩を書き、
アブー・ヌワース(以下、便宜上ヌワース)は
アラビア語で、当時の型にはまらない自由な詩を書いた。

一応申し上げておくと、私はまだ原典にまであたっていないし、
あたって鑑賞できるほどの語学力もないから、
岩波文庫のたいそう良くできた日本語訳を読んだだけである。

でも、オマルの端正だが若干厭世的なイメージと、
ヌワースのほとんどヤケッパチな異端児感覚は読み取れる。

異性関係の話は酒には付き物だが、
オマルが美女を描く一方で、ヌワースは美女と美少年を両方愛でている。
愛でている、というと聞こえはいいけれど、
ヌワースの場合、深夜過ぎると酔っ払ってワケわかんなくなって、
その辺の閉店間際のスナックに入りこんで、
ママの手をいきなり握り締めたりする「あほオヤジ」の中世アラビア版だ。

で、時には東京は新宿二丁目辺りを千鳥足で徘徊して、
となりに酌にきた美少年の肩なんかも喜んで抱いちゃって、
お持ち帰りもしちゃう・・・という「しょうもないオヤジ」そのもの。
ていうか、日本的モラルから考えると、完璧に破綻したオッサンだ。

こういうオヤジに限って、金があったりなかったりする。
うまくいってるときは羽振りがいいが、
そうでないと飲み屋にツケがたまり続ける。

1000年以上前の、しかも禁酒の律が確立したイスラーム世界の話だから、
人間の営みって基本的に同じだなあ、としみじみ思わせてくれる。

オマルの場合、しみじみと女性を語ることはあるが、具象的にはならない。
ヌワースが「酒も色も好き!」と
あからさまに、且つ破天荒に謳いあげる一方で、
オマルは酒も女性も自分を見つめる哲学的なフィルターとしている感がある。

飲む酒も、オマルは政府の高官らしく「紅い酒」(赤ワインだろう)が中心だ。
ワインは発祥の時代から高貴な酒とされ、庶民はあまり口にしないものだった
というから、ますます貴人のイメージが高まる。
酒自体の状態や見た目などよりは、
酔いとともに世の無常を語る方に重きをおいている印象だ。

その一方で、ヌワースの飲む酒は、紅いこともあるが、蜂蜜色であったり、
水を入れたら泡が出たりと、多種多様なんでもあり。
歴史的にはヌワースが約200年早いので、
オマルの時代にもそういう酒はあったのだろう。
酒の種類というのは、歴史を追って増えることはあっても減りはすまい。

どこまでも想像だが、オマルが貴人らしく赤ワインしか嗜まなかった一方で、
ヌワースはどうでもいいような雑酒から高級な美酒にいたるまで、
手当たり次第に飲んだくれていたようだ(懐具合によるのだろう)。

オマルが、遠い目で酒を通して何かを語らんとする姿勢とは対照的に、
ヌワースはとにかく飲むことが楽しくてたまらない、という様子。

正しい酒飲みは、実はヌワースのほうなのかもしれない。
私的には彼に共感を覚える。

でも、一緒に飲みに行ったら
「お、しまった。金がない」
「ああ、終電が出てしまった。どこか泊まるところが・・・」
とかすぐに言い出しそうなので、話は面白かろうがウザいかもしれない。

オマルの場合は、酔って座が乱れると、ひっそりテーブルの下で
女性の手を握ったりするタイプじゃないか。
で、その女性の耳元でナニゴトか囁いて、
なんとなく店の外で待ち合わせしちゃうんだろう。
いますね、この手のオヤジも。

結局のところ、行きつくところも考えてることも同じなわけだ。

オマルのほうが格好はいいけど、頭の中は「俺のこと」一色だろうから、これ
もこれでうっとおしそうだ。
どっちかといわれると、どっちもいやだなあ・・・
あ、どうでもいい? 

すみません。


●飲酒への屈折

無論、二人ともイスラム教徒なので「禁酒の戒律」は思いっきり破っている。

ただし、オマルの場合は「自分はペルシャ人である」という民族意識が強い。
ヌワースもペルシャの文化に強く傾倒している。
母はペルシャ人で、その影響が強いようだ。
父については諸説あるが、イエメンあたりの出自らしい。
ただし、ヌワースが幼いうちに亡くなっている。

オマルは、飲酒する自分について特に悩みや後悔が薄そうだ。
「俺の世界」で哲学することで完結するタイプなのだろうか。

一方でヌワースは、若いころは勢いがいいけれど、
晩年「アッラーよ許したまえ」と、いやに弱気になっている。
もう、本当に愚痴っぽく、過去の行状を嘆く詩が綿々と綴られる。

この二人を並べて比べるのは、あまりに乱暴なのはわかっているが、
この辺を考えると「酒に対する禁忌感」の姿が一つ見えるような気がする。

ペルシャは本来ゾロアスター教を信教とし、イスラム教勢力に征服されて後に
イスラーム化していく。ゾロアスター教やそれ以前のペルシャの原始的な宗教
は飲酒を禁忌としないから、イスラーム化以前に酒はすでに文化として成立し
ている。

だから、オマルの場合は「酒を飲んで何が悪い」と、
若干イスラームに対して反発する心理も見え隠れする。
一方で、ヌワースの酒に対する屈折は、
現代のエジプトあたりの酒飲みイスラム教徒に近い。

とりあえず、イスラム教徒の飲酒パターン二例である。


●飲酒と禁酒の推移

メッカを中心とした、イスラーム発祥の地を見ても、
イスラーム成立以前に飲酒という習慣は一般的だったようだ。
まあ、禁止の律ができるくらいだから、
相当浸透して色々な弊害を引き起こしていたと思われる。

だから、絶対禁酒の律も、最初からあったわけではなく、
「飲酒はあまり褒められた習慣ではない」というところから始まって、
「酒気帯びで礼拝をしてはいけない」となり、
最終的に「禁酒」という結論にくる。

でも、それでは「酒(ハムル)」をどう定義するかと、
その後イスラム法学者たちが論争を繰り広げている。

「ナツメヤシか干しぶどうで作った酒(ナビーズ)の医療目的の使用」
を認める学派もあった。

イスラーム発祥の地でこういう状態だから、
征服王朝が、異文化としてイスラーム化したペルシャやトルコで、
飲酒に対する禁忌感が薄れるのは無理もないことだと思う。
実際、アブー・ヌワースのタニマチだったアッバース朝のカリフたちにしても
何かというとヌワースを侍らせて酒を飲んでいたのである。

現代イランについて言えば、1979年に革命が起きるまでは
飲酒についてはかなり緩やかだったらしい。
ただし、このパフラヴィー朝は諸々の理由で庶民に相当憎まれていたらしく、
その反動で極端なイスラーム国家として変転してしまう。
いまや、酒は持っているだけで罪になる。

でも、実はまったく存在しないわけではなくて、
ホーム・パーティーに招かれたら「トルコ製の缶入りウォッカ」なるものを
勧められた話をきいたことがある。
彼は、そんな「トルコ製品」などトルコ本国じゃ聞いたこともないので、
「健康安全管理上の理由」で辞退したそうだけれど。

さて、トルコの話にここからつなげようと思っていたけれど、紙数が尽きたの
で次回に続く。

(アリーマ山口)



アリーマより♪

●参考図書

今回の場合、当然この二冊である。
薄く簡便で安価。
わかりやすい解説がついており、何より訳詩が素晴らしい。
イスラム教徒と飲酒について、すっきりしないところのある向きは、
とりあえず読んでみたらよいのではないかと思う。

時代も状況も違うが、人の欲望は時を越えて変わらないものがあるから。

アラブ飲酒詩選
アブー・ヌワース(著)、塙 治夫(訳)
岩波文庫


ルバイヤート
オマル・ハイヤーム (著)、 小川 亮作 (翻訳)
岩波文庫



メルマガ「軍事情報」 別冊『アリーマの中東ぶらぶら回想記(26)』 050908配信】  
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2005年09月08日

ワールドカップ トルコはどうなるか?! 〜其のニ〜

トルコの行方がほぼ今夜で決まります。
今回はFIFAの速報(をインターネットで見ながらの記事です。

先立ってギリシャ、カザフスタンにかなりてこずりました。
最下位で、勝ちも引き分けもまるでナシのカザフスタン。
ホームの声援を背に、かなり頑張ったといえるでしょう。

前半ゴールを決めたカザフスタン、その後同点に持ち込まれたものの、初の勝ち点1!!と、ホーム盛り上がる中、結局ロスタイムでゴールを奪われ、1:2で敗戦。

しかしこのゲーム、ほとんど格闘技状態だったらしいのが、サッカーは良くわからんワタシですら感じ取れます。
なにしろ、ギリシャがイエローカード二枚なのに対しまして、カザフスタンはイエローカード5枚、レッドカード2枚・・・ロスタイムは9名編成で戦ってたそうです。

そういうことって、よくあるんでしょうか?
サッカー詳しい方、教えてください・・・。

さてトルコです。
グループ優勝を決めたウクライナ、今回は日本でも話題のシェフチェンコ抜きでのホーム戦。
前半は0:0で粘り、後半トルコが一点を先制。
その一点を守りきって、トルコ勝利です!

こうなると、10月8日のデンマーク(ホーム)vsギリシャでほぼすべて決まります。

まだまだ目が離せない、宿敵トルコvsギリシャ戦の御報告でした  
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2005年09月07日

レバノン料理『アル・アイン』

レバノン料理店「アル・アイン」のパンフ結婚以来、私のお誕生日と結婚記念日には美味しいものを食べに行くことになっている。

このところ、すっかりアラブ料理モードにはまり込んでいたので、横浜の『アル・アイン』へ。
「アイン」は泉の意。
さて、このレストランは憩いのオアシスになるだろうか?


結論を先に言うと、そうなりそうだ。
大変美味しかった。
日本で中東料理、トルコ料理というところにはたまに行くけれど、また是非行きたいと思う店には滅多にぶつからないので「どうしてもっと早くこなかったんだ〜!」と己を責める。

「僕は毎年、本場のを食べてしまうからねえ。ううん」などと、今ひとつ誘っても乗ってこなかったオットまでが「まったく、どうしてもっと早くいわないのかなあ」と憎まれ口を利く。
まったくもう。

余談だが、彼は仕事でレバノンにもよく行く。
周辺湾岸諸国も抱き合わせで「ドサまわり」になるのだが、
「思いっきり肉食圏」のこの界隈、巨大草食獣である夫には、ほとんど日々が拷問に近い。
何しろ「客人はテンコ盛りの羊肉でもてなす」というのが基本姿勢のエリアなのである。
たとえばテヘランに三泊すると、毎晩違う取引先が現れては
「今日はテヘランで一番うまいシシカバブを食べさせてあげよう!」と、
毎晩違うレストランで羊責めに合うそうだ。

「きみがいたら喜ぶだろうなぁ」と、こういう時だけ「肉食獣」と蔑んでいる妻を思い出すらしい。

で、そういう彼がほっと一息つけるのがレバノン。
野菜が豊富で、魚もあって、とにかく前菜類が充実しているから、毎晩レバノン料理でもいいくらいだと言っている。

ううう、いいもん食べてるんだろうなあ。
何しろ、どこの国で何を食べるにしても、現地の名士が連れて行ってくれるところが、一番美味いに決まっているのだ。
これは中東に限らない。

話を横浜に戻そう。

出かけたのは土曜日で、金曜と土曜はセットメニューのみとの由。
ベリーダンスのショーがあるので、ショーチャージも含めたメニュー設定になっているとか。

思いっきりマッザ(前菜)をテーブルに並べまくろうと期待していたので、ちょっとがっかりするが、気を取り直してコースを二種オーダー。

内容はレバノンとエジプトとマグレブ方面を、あれこれ組み合わせたようになっている。

まず前菜で「ん?」となる。
量が少ないのだ。
確かに一品の盛が大きすぎるのも、いろいろ食べられないから困るが、しかし盛り付けがあまりに上品である。

ただし、それぞれは非常においしい。
若干日本人向けにソフトに修正してはあるが、基本的にエジプトあたりで食べた高級レバノン料理と大差ない。ひょっとしたら、こっちのほうがおいしい。

夫も「現地の味がする。おいしいよね」という。
「でも、中東の客が見たら憤死するぞ、この量じゃ」

で、我らはアホのようにホブズ(アラブ風の平たいパン)をお代わりしまくり、それでも「なんか物足りん」とブーたれていたのである。
でも、コースとはいっても、決して原価が安くはなかろうホブスを、これだけむやみに食べさせてくれるなんて豪気ではある。

メインにとったラムチョップも上々。
控えめだが丁寧に染みた香辛料と、ラムの肉汁がマッチして、これは正しく懐かしの「レアーシュ」だ。
うっうっ、久しぶりだなあ、こういう羊肉。

「肉ダメ」の夫までが「ひとくちクレ」と言い出す。
「お、うまい!」

とこうしているうち、オーナーシェフのジアード・カラムさんがテーブルにやってきた。
「どうですか〜?!」
彼は、明るく元気にシェフ姿で各テーブルを回るのである。
「パンお代わり? もっちろん、いいよ〜お代わり一万円ね〜」

こういう人がいると、今ひとつ地味だった店の空気も一気に賑わう。
大半は「アラブ料理って?!」と好奇心いっぱいでやってきたお客さんなので、こんな風に店の人が盛り上げてくれて、あれだこれだと説明したり現地の話をしてくれたりすると、やっぱり楽しいものだ。

そう、アラブ料理などに限らず、日本のエスニック系レストランでどうも今ひとつ物足りないのが、こういう「押し出しの明るさ」だなあ、と、この日つくづく思った。

さて、われらがテーブルで。
「パン好きですか? お料理どうですか?!」
言おうか言うまいか悩んだが、とりあえず言ってみた。

「とっても美味しいんだけど・・・」
「ちょっと量が・・・」
「追加で何か違うマッザは、ないだろうか。いや、ギブナ・アビヤド(白チーズ)とかでも」

そこでジアードさん「むむっ!」という顔をしたのだ。
なんかいきなり気合の入った感じ。

「ショー終わるまで待って。ナニ食べたい?うん、ワカッタ」

で、ベリーダンス。

ダンサーは日本人ながら妖艶なアラブ美女風の肉体も艶かしい。
なかなか雰囲気があるし面白い。
お客さん参加形式なので、ジアードさんがうまく盛り上げた周りのグループは楽しそうだ。
我ら夫婦は残念ながらこういうノリが苦手なのだが、ダンサーと目が合ったときに目線で「パス」と伝えたら、無理強いもされなかった。

さて、ショーが終わると・・・出るわ出るわ。
あれやこれやが、テンコ盛りである。
しかも、メインにモーザという「子羊の骨付き腿肉」まで。
さっき出た前菜類も、今度はオリーブオイルがしっかりかけてある。

で、忘れていたのだが、ホブズというのは後でドカンとおなかにくるのである。
「ドカン」の過去を思い出しつつ、二人とも「格闘技状態」で食いまくる。

ううむ、アラブのホスピタリティー、侮るべからず。
久々に胃も心もたっぷりと満たされた夜ではあった。

食後はお茶とアラブ・コーヒーが飲み放題。
デザートのアラブ風ミルクプリン「マハラベイヤ」も、しっかりとバラ水を使った上品な味わい。

あとでジアードさんと話していて、週末の料金体系は「ベリーダンスだけ見にきて、ビールにおつまみくらいで粘る下品なオヤジがいるから」ということがわかった。
確かに、このエリアは二区画ほど離れると、堂々たる「紅い灯〜青い灯〜」エリアなので、そういうこともあるかもしれない。

また、少量を三種類ほど上品に盛り付けるスタイルは「日本人向けアレンジ」との由。
「ちょっとちょっと、いろいろ出しても、
日本人知らないし慣れてないから、みんなゴミ。もったいないよ」

というわけで、現地経験を懐かしみたい向きは、週末の場合は事前申告しておくと良いかもしれない。
もちろん「アラブ料理を食べてみたい」という「体験派」は、コースがお勧めである。

金土以外は、平常メニューで、前菜は常時30種類はスタンバイさせているそうだ。
今度は週日にまた行こう!
「なにか食べたいものがあったら、電話して言ってね」とのこと。
「モロヘイヤ・スープ作るよ!」

尚、この店にはレバノン産「アラク」がある。
ワインはチュニジア産かモロッコ産が主体だ。

で・・・写真を撮ってこようと思っていたが、気がついたらお腹をポンポンと叩きながらの帰り道。

みなさん、すみません。
以下URLをせめてご参照ください。

http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kanto/Kanagawa/guide/0204/U0002131836.html  
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2005年09月06日

ワールドカップ アフリカ予選

さて、アフリカです。

エジプトは既に、第三グループで順当にアウト
http://arima.livedoor.biz/archives/26060365.html)。
残るのは?

9月2日、一位コートジボアールVS二位カメルーン、2:3でカメルーンの勝利。
アウェイとはいえ、アフリカ西海岸隣組決戦。
この熱狂を見たかった、と思います。
カメルーン、一位奪取です。
どうもアウェイに弱いアフリカ・リーグ。
ほぼ隣組とはいっても、アウェイで「この一戦!」を戦って勝ったカメルーン。
立派です。

両国残るのは、コートジボアールがアウェイで対スーダン、カメルーンがホームで対エジプト。
どう考えてもカメルーンで決まりのようです。

さすがワールドカップ常連国、勝負強さがあるのでしょうか。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/wcup/06germany/preliminary/data/africa/afr_group3.html

ゲーム内容は以下をご参照のほど。

http://fifaworldcup.yahoo.com/06/en/t/sc/detail.html?id=2546598&year=2005&month=9&day=4

(日本語関連記事)

コートジボアールvsカメルーン
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/wcup/06germany/preliminary/headlines/20050905/20050905-00000021-spnavi-spo.html

●その他アフリカ地区

第一グループのセネガルがアウェイで、グループ三位のザンビアに0−1で負け。
アフリカは一位が本戦進出で、救済策なしなので、これは厳しい。

第二グループ。
南アフリカ、負けるわけにいかない対ブルキナファソ戦でしたが・・・負けて三位に後退。
アウェイの不思議です。
2010年のワールドカップ開催国は、次回不参加の可能性が強くなりました。
一位ガーナはホームでウガンダに快勝したので、これはひっくり返りそうもありません。

第五グループは、北アフリカ決戦です。
一位チュニジアを、一点差で追いかける二位モロッコ。

チュニジアは、アウェイながらケニヤに0:2で快勝。
なんとこのゲーム、異例なことに観客なし。
6月ナイロビで行われたケニア対モロッコ戦で、チケット争奪騒ぎの挙句15歳の少年が死亡した事件の制裁措置とのこと。
こうした「無観客試合」は、アフリカでは初めてで、バンコクで行われた日本vs北朝鮮同様に異様な雰囲気だったそうです。

同日モロッコはボツワナに勝利。

「決戦の日」は、10月7日のチュニジア(ホーム)vsモロッコ。
紛れもなく、マグレブ隣組決戦であります。

試合結果、以下をご参照ください。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/wcup/06germany/preliminary/data/africa/index.html

その他記事など。
http://fifaworldcup.yahoo.com/06/en/050903/1/4j59.html
http://fifaworldcup.yahoo.com/06/en/050904/1/4jpm.html

尚、以下は英語で、速報が見られます。
http://fifaworldcup.yahoo.com/06/en/


●ヨーロッパ 第三グループ
トルコ対ギリシャが熾烈な二位争いをする第三グループですが、
六位のグルジアがホームで健闘!
ウクライナと2:2の引き分け。
これは「よくがんばった!」といってよいでしょう。
ウクライナ、一位確定でちょっと気が抜けたかな?

9月7日のウクライナvsトルコ。
アウェイとはいえせめて引き分けなら、トルコは後に希望が出てきます。

皆さん、ご注目ください。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/wcup/06germany/preliminary/data/europe/eu_group2.html

(日本語関連記事)
トルコvsデンマーク
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/wcup/06germany/preliminary/headlines/20050904/20050904-00000034-spnavi-spo.html

尚、予選終了まで、上記とアフリカ予選のURLにリンク入れることにしました。
どうぞ便利に使ってください。  
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メカだめ〜javascriptが見えません・・・

メカだめ

今日は午後から、懸案だったPCメモリ増設に着手。
で、一時間後、ギブアップ。
(うち45分は、机の周りの片付け・・・)。

どうやってもPCの蓋が開かない。
挙句、どう見てもまるで関係ないところのネジを外して、それが入らなくなってしまった。

『ぶらぶら』が書けないよう。
今週は休載だよう。しくしく。

と泣いていたら、同郷である不動裕理(*)の優勝を見届けた夫、
溜息とともにに車を出してくれた(私は運転できないのだ)。

横浜西口の某電器店まで出かけたが、カウンターの係員も蓋開けられず。

「この口の堅さは、持ち主への嫌味か?!」
「ハマグリとかアサリみたいに、中身腐ってたりして・・・」

とむっときつつも不安を胸に、カウンターに預けて約一時間半後。
携帯に着信。
無事口を割った・・・もとい、蓋が開いたとのこと。

飛んでいって
「兄さん、どうやってこいつの口を割らせたんですかい?」
と(いう趣旨のことを)尋ねると、
妙に腰が引けた様子で「いえ、まあ、ナントカカントカ」と、
不明瞭である。

で「手数料がかかるのですが、今回は結構です」との由。
何故・・・?

それにしても、PCの普及というのは罪作りだと思う。
確かに便利には違いないのだが、私のようにまるっきりメカに弱い人種は
「ぎゃああぁあ」
「きぇぇぇ」
「ひぃぃぃ」
というたぐいの声が飛んだら、即飛んできてくれる「誰か」が必要である。

会社勤めの間は、いっつも隣の同僚がオタク系だった。
日本だけでない。エジプトでも、だ。

この「エジ版電車男」と「エジプト人の部長」には、
「お前のせいで日本人への夢と憧れがぶっこわれた!」と、
激しくなじられたものではあった。

まあ、憧れの対象は前者が「ハイテクの国ジャパン」で、後者は「大和撫子の夢」。
違いは大きいけど、結局ワタシって、日本の恥です・・・。

さて現在に戻ろう。

戻っていきなり話がそれるが、私が結婚に抱いていた、たった一つの夢は、
「結婚すれば、道と機械が何とかなる」
と、これに尽きた。

で結婚して、私よりタチの悪い方向音痴&メカ音痴が
この世に存在することを知ったわけだ。

しくしく。

で、自分でもワケがわからんままに、気が狂いそうになりながら配線をやり直し、
無事記事が書けると思ったらば、バケツをひっくり返したような雷雨。
雷がきてるときに、PCをいじると良くないというので、慌てて落とした。
うちはマンションなのだけれど、本当に何か支障があるのだろうか?

ついでにもうひとつ。
これは、お願いです。

ノートンのNIS2005をなんとなくダウンロードしたら、javascriptなるものがまるで駄目になってしまいました。
メモリを増やしたらどうにかなるかと思ったら、そういう甘いもんではないようで、不便で困っております。

こういう場を借りて大変恐縮なんですが、どなたかアドバイスください。

前向きな回答を下さった方の中から抽選で3名さまに「アリーマ猫グッズ(内容未定)」を進呈させていただきます。

*注:女子プロゴルファー。夫のアイドルである。
「小熊のようで可愛い」そうだ。

(追伸 050923)
その後、おかげさまでjavascriptは見えるようになりました。
いろいろありがとうございました。
  
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2005年09月05日

ワールドカップ トルコは? 

さてこの週末、来年ドイツのワールドカップ出場をかけて、実はヨーロッパもアフリカも熱くなっております。

と、レポートしながら、ゲームを見たわけではなく、しかもサッカーが特に好きなわけでもない私ではありますが、許してください。
自分の好きな国が、出てくるかどうかを見てるうち、順位表にはまってしまったわけで。

まずヨーロッパ・リーグでは、4日ウクライナはドイツに次いで来年のワールドカップ確定。
今回トルコもギリシャも隣組で同グループ。
嫌味かと思うほど、両国負けられない状況です。

2002年あんまりな日本の偏向報道に怒って、全ゲーム中「トルコVSセネガル」だけは、オット出張で不在中、たった一人テレビの前でトルコのサポーターでした。
だって、日本の報道を見てると、あの時「トルコは負ける」って話を前提に、セネガルとやったらどうなるという話を、平気でしていたんですね。

主催国のマスコミの態度とは思えん!!
まことに失礼でした。
日本語が国際語でなくて良かった(サッカー圏で)と、しみじみ思いました。
オリンピックもそうですが、日本選手の状況ばかりをむやみに追いかける現状、発展途上国並と感じてしまいます。

ニュースってNewsであって、バラエティー番組ではないのだから。
事実をもっと淡々と伝える番組が見たい、と思うのは、贅沢ですか?(ちょっと愚痴)

ましてや、当時のセネガルは九州某地とかかわって思いっきり話題性があったので、特に理由もなく「とりあえずセネガルはトルコに勝つとしてですねぇ」という趣旨の話が、あっちこっちに流れたのです。ワタシ、サッカーはわかりませんが、あれが大変失礼千万だというのはわかります。

ましてや、ワタシのトルコです。
どんなにエキサイティングなゲームでも、サッカーの場合必ず途中で眠くなる体質のワタシですが、この試合だけは最後まで見ました。そう、ワールドカップ中の話です・・・。

さて、トルコ・・・なんと9月3日のホーム戦でデンマークに引き分け。

まずい!
黒海地中海隣組でメラメラやってるうちに、涼しい顔でデンマークが出てきています。

このヨーロッパ第二グループの場合、一位で出場確定はウクライナ。
あとはどうやっても二位を死守して、プレーオフに持ち込まなきゃいけないのに!!

9月7日の「カザフスタンVSギリシャ」(何点とって勝てるか?!というところか)、そしてウクライナVSトルコ(うう、厳しそう)あたりでもう少し見えるだろうか。

で、ギリシャは10月8日のデンマーク戦がどうなるか?!

勝敗は以下参照。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/wcup/06germany/preliminary/data/europe/eu_group2.html
  
Posted by arimaburabura at 19:29Comments(0)TrackBack(0) | Amazon.co.jp | 楽天市場 | ブログ

Osiris Experess

Osiris Experess
http://www.osiris-express.com/

ブログの体裁を最近変えた。
そこで、上記のサイトから写真をお借りしている。

写真以外でも、特にエジプト古代遺跡の旅には、役に立つ情報いろいろ。
古代エジプトの遺跡に関心ある方は、覗いてみてください。

  
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2005年09月03日

アラブ・イスラーム学院 夏期講座(その1)

アラブイスラーム学院

以前にご紹介したこの学院の、夏期集中講座に参加した。
あれこれと用事が入って、完全に参加できなかったのが残念だが、五日間の講座終了時、免状までいただいた。

コースは初級。

「あなた、アラビア語ができるんじゃなかったの?」
という声が出そうだが、それはYesであり、Noである。
別に禅問答をしているのではない。

Yes.エジプト弁なら、ちょっとだけ。
No.正則アラビア語はラジオとテレビの講座でぼけっと見てただけです。

アラビア語の場合、文字にして書く言語と一般で話す言語の乖離が非常に激しい。
また、方言は文字にしない。
しようと思えばできるけれど、しないのが原則なのだ。

で、私はエジプト弁と文字だけを頼りに、この学院の初級講座にもぐりこんだ。

文字だけは一応、大学時代に「ペルシャ語の自主ゼミ」というものが学内で開講されており、なんとなく興味本位で一年参加したことがあるのだ。
「あるのだ」とかくと自慢げだが、
成果は
「字が読める」
「自分の名前がアラビア文字で書ける」
・・・以上だった。

皆さん、よほど優秀な方以外は「第三外国語」って・・・ですよね。

私の第三外国語は、よくよく考えると、なんちゃってペルシャ語だったのであります。
あな、おそろし。
文字以外何も覚えていない。
でも、辞書とテキストだけはまだ手元にあって、最近眺めては「青春時代」に思いをはせている。
(T先生、ごめんなさい・・・)。

さて、講座参加の顛末は?

次回に続きます・・・インシャアッラー。
  
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